Share via


System Center 2012 SP1 関連情報と新着の導入事例

皆さん、こんにちは。日本マイクロソフトの佐藤芳樹です。

今回の投稿では、System Center 2012 の次のマイルストーンとなる System Center 2012 SP1 について少し解説させていただきます。まずは、本ブログ内で SP1 について触れるのは初めてなので、既出の情報を日本語でお伝えできればと思いますが、今後も継続して SP1 に関するアップデート情報を提供できればと思います。

さて、本題ですが現在出ているSystem Center 2012 SP1 (CTP2 : Customer Technology Preview 2) をベースにご紹介させていただきます。

CTP2 には、System Center 全製品のコンポーネントが含まれており、インストール モジュールと主な利用シナリオのドキュメントが公開されています。このビルドへのフィードバックは https://connect.Microsoft.com/SC から送付いただくことができますので、試していただいた中でお気づきの点がございましたら、ぜひご連絡をよろしくお願いいたします。

項目 URL
インストール モジュールのダウンロード URL https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=254659
各製品のドキュメント https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=254803

System Center 2012 は今年4月にリリースされたばかりですが、SP1 になると何が変わるのか。一つ大きなものとしては、Windows Server 2012 への対応があります。CTP2 では Windows Server 2012 RC および SQL Server 2012 に対応しています。

System Center 2012 SP1 (CTP2 ベース) の主な新機能:

製品 主な新機能
App Controller評価用 VHD を入手※ 英語

・System Center 2012 Virtual Machine Manager (SCVMM) 上の既存の仮想マシンを Windows Azure に移行する機能

・サービス プロバイダーによるSCVMM上の仮想マシンの作成および操作

・ISO イメージまたはディスクからWindows Azure IaaS に仮想マシンを展開、起動、終了および仮想マシンへのサービスの追加

Configuration ManagerおよびEndpoint Protection

・Windows 8 アプリケーション展開を含むWindows 8のサポート

・データ チャージが発生する可能性があるソフトウェア配布を避けるための3Gおよび4Gネットワークの検出

・Mac OS XやUnix/Linuxサーバーの管理 (専用管理エージェントの提供)

・Endpoint Protection 関連タスクのためのリアルタイムな管理アクションの実行

Data Protection Manager

・Windows Server 2012 Hyper-V CSV 2.0 環境のバックアップ パフォーマンスの向上

・リモート SMB 共有に対する Hyper-V の保護

・Windows Server 2012の重複除外ボリュームの保護

・仮想マシンのライブマイグレーション時も中断することなくデータを保護

Operations Manager評価用 VHD を入手※ 英語

・インターネット インフォメーション サービス 8 (IIS8) のサポート

・Windows Communication Foundation (WCF), Model-View-Controller (MVC), .Net NT サービスの監視

・Windows Azure SDK のサポート

Orchestrator評価用 VHD を入手※ 英語

・サード パーティ製品を含む統合パックのサポート

・SCVMM セルフ サービス ユーザーの役割管理

・複数の SCVMM 環境の集計、統合管理

・ホスティング型クラウドを利用するための System Center 2012 App Controller の統合

Service Manager評価用 VHD を入手※ 英語

・SCVMM で構築するプライベート クラウド環境への価格表の適用

・支払取り消しレポートの作成

・コスト センター、SCVMM プライベート クラウド環境、価格表によるピボット

Server App-V

・パッケージング時にスケジュール タスクを作成するアプリケーションをサポート

・サーバーにリモートでインストールされたアプリケーションからの仮想アプリケーション パッケージの作成

Virtual Machine Manager評価用 VHD を入手※ 英語

・ネットワーク仮想化機能の更なるサポート

・アドインによる SCVMM コンソールの拡張

・Windows Standards-Based Storage Management Service (論理ユニットのシン プロビジョニングおよびSASストレージの発見) のサポート

・VHD から VHDX への変換機能、および ベースとなる OS イメージとしての VHDX の利用

続いて、System Center 2012 の最新事例のお知らせです。

このたび、日本ビジネスシステムズ株式会社様によるご支援のもと構築された、株式会社ビットアイル様の最新プライベート クラウド サービスとなる 「CLOUD CENTER for Windows」 の導入事例を公開させていただきました。

事例サイトのURL : こちら

通常、パブリック クラウド サービスでは、管理者権限があるのは仮想サーバーのみですが、このサービスでは、System Center 2012 が提供する管理の柔軟性を支援する機能によりホスト マシン自体に対する管理者権限も付与されるため、あたかも自社のデータ センターのリソースを運用しているかのように運用できるのがポイントというコメントも紹介されています。詳細は上記 URL をご参照ください。 

 

以上、System Center の近い将来のお話と最新導入事例のご紹介でした!