Windows XP Mode が公開されました
Windows 7 の Windows XP Mode がダウンロード公開されました。
昨日 Windows 7 の店頭販売がついに始まりました。各地で深夜販売も行われたようです。私も秋葉原でのカウントダウンを見に行ってきました。大変多くの人が集まり熱気にあふれていました。
さて、Windows 7 という新しい OS に移行するにあたって、ソフトウェアの互換性の問題は大きな問題です。Windows 7 自身もこれまでのアプリケーションが正しく動くように、互換性への配慮や互換モードを用意していますが、どうしても動かないソフトウェアや、Windows XP の環境で動かしたいソフトウェアがある場合は、Windows XP Mode が強い味方になります。Windows 7 の互換性の切り札と言えます。
[Windows XP Mode とは]
- Windows 7 における、ソフトウェアの互換性のために用意された、仮想的な Windows XP 環境です。
- Windows 7 用の仮想 OS 実行環境である Windows Virtual PC と、その上で動く Windows XP Mode との組み合わせで利用します。Windows XP Mode として提供される OS は Windows XP Professional SP3 です。
- その他の詳細については、製品ページをご参照ください。
[Windows XP Mode の入手とインストール]
- ダウンロードページから、Windows XP Mode と Windows Virtual PC をダウンロードし、インストールしてください。
- インストール作業は、ウィザードに従ってすすめるだけで、数分で終了します。
- より詳細な情報は、以下をご参照ください。
- ダウンロードセンターからも入手できます。
[Windows XP Mode の必要システム]
- Windows 7 Professional, Enterprise, Ultimate の 32 ビット, 64 ビット版
- Windows Virtual PC の必要システムはダウンロードページをご参照ください。
- 仮想支援機能を持つ CPU が搭載されていて、有効化されているコンピューター
- 上記ダウンロードページの手順2にあるリンク先の判別ツールをご利用ください。
[Windows XP Mode アプリケーションと仮想環境]
- Windows XP Mode は、仮想環境のデスクトップ全体を表示して操作するモード(仮想マシン)と、アプリケーションウィンドウのみを Windows 7 のアプリケーションと同様に表示させて操作するモード(仮想アプリケーション)があります。
- 仮想マシン:Windows XP Mode のデスクトップの中に XP のアプリケーションがあります。スタートメニューから、Windows XP Mode を起動します。
- 仮想アプリケーション:XP のアプリケーションのみが表示されます。Windows 7 のアプリケーションと同様の操作性が得られます。スタートメニューから、Windows XP Mode アプリケーションに登録されているアプリケーションを起動します。
仮想マシンが全体表示されている場合は、仮想アプリケーションに切り替えられます。
バージョンの異なる Internet Explorer が同時に動いています。
- Windows XP Mode にインストールされたアプリケーションは、仮想アプリケーションとして自動的に「発行」されます。
- 発行するには、仮想マシン内で、アプリケーションのインストール時に「すべてのユーザー」に対してインストールするか、[スタートメニュー] - [すべてのプログラム] を右クリックし、[開く – All Users] を選び、そこにショートカットを作成します。
- なお、発行除外リストに含まれるアプリケーションのショートカットは発行されません。リストは仮想マシンのレジストリ、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Virtual Machine\VPCVAppExcludeList にあります。
[Windows XP Mode と USB デバイス]
- Windows XP Mode では、コンピューターに接続した USB デバイスを使うことができます。切り替え式ですので、Windows XP Mode で使用している間は、Windows 7 では使用できません。
- 仮想アプリケーション使用中は、アイコンを右クリックして、タスクの USB の管理を選択します。
- 仮想マシン使用中は、メニューから USB デバイスを選択します。
仮想マシンから Web カメラを使用してみます。
- デバイスによっては使用できないものもあります。また Windows XP 用のデバイスドライバーが必要です。
[Windows XP Mode とファイル転送]
- Windows 7 のディスクドライブを Windows XP Mode でも共有することができます。統合機能の設定で共有するドライブを選択してください。
- または、USB デバイスの接続を使って、外付けディスクや USB メモリーを接続してファイルのやりとりをすることができます。
- Windows 7 と Windows XP Mode で別々のネットワーク設定を行い、それぞれファイル共有がセットアップされていれば、ネットワーク共有でファイルのやりとりを行うことができます。通常は後述の通り、NAT の設定になっています。
[Windows XP Mode とネットワーク]
- ネットワークの設定は、既定では NAT (ネットワークアドレス変換) つまり Windows 7 のネットワーク設定を共有する形になっています。Windows 7 のネットワーク接続形態 (有線、無線など) にかかわらず、Windows 7 でネットワークが利用できる状態であれば、ネットワークに接続できます。また NAT ですので必要な IP アドレスの数は Windows 7 の1つだけです。
- Windows 7 とは設定を共有せず、別の IP アドレスを使用することも可能です。仮想マシンの設定で変更できます。
[Windows XP Mode とプリンター]
- Windows 7 のプリンターを Windows XP Mode でも使用できます。いくつか方法がありますので、適切なものを選んでください。
- USB デバイスの接続を使って、コンピューターに直接 USB 接続されているプリンターを使用します。
この場合、切り替え式になりますので、Windows XP Mode に接続しているときは、Windows 7 ではオフライン状態になっています。
- 統合機能を使って共有します。 Windows XP Mode の統合機能でプリンターを共有する設定をし、仮想マシン内でプリンターを追加します。プラグアンドプレイ対応プリンタの自動検出のチェックをオフにして、ローカルプリンターを追加します。
TSxxx という名前のポートが、共有されたプリンターです。どのポートがどのプリンターに接続されているかを知る方法はまだ見つけていません。分かり次第更新いたします。
- ネットワークプリンターをセットアップし、ネットワークプリンターに接続する。
- いずれの場合も、Windows XP 用のプリンタードライバーが必要です。
[Windows XP Mode とアンチウィルスソフトウェア]
- Windows XP Mode はセキュリティの観点からは、Windows 7 とは別の、独立したコンピューターとして考えましょう。つまり、通常のコンピューターと同様に適切なセキュリティ対策が必要です。
- したがって、アンチウイルスソフトウェアやファイアウォールの設定は、Windows 7 とは別に、仮想マシンの中でも行っておきましょう。
- Windows 7 から見た場合、Windows XP Mode のドライブは .vhd や .vsv ファイルとして扱われます。これらのファイルに対して、リアルタイムスキャンを行うと仮想マシンのパフォーマンスが低下します。Windows 7 のアンチウィルスソフトウェアでは、.vhd や .vsv ファイルをリアルタイムスキャンから除外しておきましょう。つまり、仮想マシンのマルウェア対策は外側 (Windows 7) からではなく、内側 (仮想マシン) で行うようにしましょう。
[Windows XP Mode とマルチユーザー]
- Windows XP Mode の初回立ち上げ時に、差分ディスクとしてそのユーザー用の仮想ハードディスクが作成され、ユーザープロファイル内に保存されます。したがって、同じコンピューターでもユーザーごとに異なる Windows XP Mode の環境が作成されます。
Windows XP Mode を活用して、安心して Windows 7 への移行をすすめていただければ幸いです。