[Win7 Tips] XP Mode の Vista 版!? ~Windows Virtual PC~
Windows 7 では、互換性のために XP Mode が提供されるということが、注目されていますね。XP Mode は、仮想マシンのアプリケーションを、ルートレスでウィンドウだけを表示させて、ホスト側のアプリケーションと違和感なく使えるというのが特長です。実はこの機能は XP だけではなく Vista SP1 以降の Enterprise Edition, Ultimate Edition でも利用可能ですので、ご紹介したいと思います。
XP Mode とは、
- Windows 7 用の Virtual PC である Windows Virtual PC
- その上で動く Windows XP の仮想マシン
- ホストとゲストをつなぐ「統合コンポーネント」
といった3つのコンポーネントをパッケージングした総称と言えます。Windows Virtual PC はもちろん XP 専用というわけではなく、Vista や Windows 7 を仮想ゲストマシンとして動かすことができます。
Windows Virtual PC ベータ版
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=65e1c5eb-df9b-415f-b2d6-27f6ef5dceb9
Windows Virtual PC をインストールすると、ユーザープロファイルに、「仮想マシン」という専用のフォルダーができます。ここから仮想マシンを作成することができます。
メモリサイズやネットワークの設定、VHD ファイルの場所や新規作成を行ったのち、インストールメディアを仮想マシンにマウントし、Windows Vista SP1 以降をインストールします。XP Mode のようなシームレスなアプリケーション実行は、Enterprise Edition, Ultimate Edition でサポートされています。
OS が立ち上がってきたら、Windows Virtual PC のメニューから、「統合コンポーネントをインストール」を選ぶと、インストーラーを含む ISO ファイルが仮想マシンにマウントされますので、そのままインストールします。
セットアップが完了すると、最後に更新プログラムをダウンロードするように表示されます。これがアプリケーションのみを表示させたりして、ホストマシンとのより一層の統合を進めるコンポーネントです。仮想マシンからインターネットにアクセスできる状態であれば、「完了」をクリックすると、ダウンロードセンターのページにアクセスします。
今のところ英語版のダウンロードページに接続されますので、日本語に切り替えてください。
ネットワークに接続されていない場合は、別途ダウンロードしてインストールしてください。
Vista SP1 向け RAIL QFE (ベータ版)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=DB29EB2B-F095-4172-8E83-9C5623045D4E&displaylang=ja
別途ダウンロードした場合は、統合コンポーネントインストール後再起動し、「統合機能を有効にする」を選択すると、ホスト側のディスクが自動的にマウントされますので、簡単にファイルのやり取りができます。
ホスト側のドライブが仮想マシン上にマウントされています。
いずれかの方法で、更新プログラムをインストールしてください。
インストールが完了し、再起動後、ツールメニューから「統合機能を有効にする」を選んでください。(すでに選んである場合はそのままで)
次にアプリケーションを「発行」します。ゲストマシンにインストールされたアプリケーションを、ホストマシンの Windows 7 に発行することにより、ホスト側のスタートメニューから仮想マシン内のアプリケーションを簡単に呼び出すことができます。
発行するには、ゲスト内で、アプリケーションのインストール時に「すべてのユーザー」に対してインストールするか、[スタートメニュー] - [すべてのプログラム] を右クリックし、[開く – All Users] を選び、そこにショートカットを作成します。
なお、発行除外リストに含まれるアプリケーションのショートカットは発行されません。リストはゲストマシンのレジストリ、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Virtual Machine\VPCVAppExcludeList にあります。
発行すると、ホストの Windows 7 側のスタートメニューに、XP Mode と同様にショートカットが作成されます。Windows 7 のゲスト OS からも同様にアプリケーションを発行できます。
同時に3種類の Internet Explorer を立ち上げてみます。最前面から順に、XP 上の IE6、Vista 上の IE7、Win7 上の IE8 がシームレスに動作しています。
このように、Windows Virtual PC とシームレスなアプリケーション発行機能を使って、柔軟な使い方ができるようになります。ぜひお試しください。なお、これらの仮想マシンやアプリケーションを、企業内で中央管理しながら使いたい場合は、MED-V という製品が用意されていますので、こちらもご参照ください。
Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V)
http://www.microsoft.com/japan/windows/enterprise/products/med-v.aspx