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Shigeya Tanabe's blog

田辺茂也 (IT Pro エバンジェリスト)

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System Center 次期製品一気紹介 ~TechEd 2006 基調講演より~

ただいまパシフィコ横浜にて TechEd 2006 が開催されています。私は基調講演の System Center 次期製品のデモを担当いたしました。以下のページからビデオが公開されています。

IT プロフェッショナル向けイベント
Tech・Ed 2006 Yokohama 基調講演を聴く
http://www.microsoft.com/japan/technet/community/events/default.mspx

私のパートは、36分すぎからです。会場では、スクリーンアウトの文字が小さくて、何の説明をしているのか分らなかったというご指摘をいただきました。見えにくかったみなさま、申し訳ございません。ビデオで再度ご覧いただければ幸いです。

デモ内容について簡単にまとめておきます。4つの約束の1つめ「機敏なITインフラ」を実現するための次期製品群のご紹介です。

まず前半は運用管理ツールです。

  • System Center Operations Manager 2007 (SCOM)
    http://www.microsoft.com/mom/evaluation/beta/opsmgroverview.mspx (英語)
    • Microsoft Operations Manager 2005 (MOM) の次期バージョン
    • これまで3つあった管理ツールが1つになった。その代わり、細かなアクセス制御ができるようになったので、管理者ごとに見ることができる範囲を制限することができる。
    • ダッシューボードの作成が可能に。管理者の役割に応じて、必要な情報をあつめたカスタムのダッシュボードを用意することができる。管理者用ダッシュボード、ビジネスマネージャー用ダッシュボードなど。
    • サービス指向モニタリングの採用。これまでは、なんらかの障害が起きた場合、サービス全体にどのような影響を及ぼすのか、どのサービスに影響を及ぼすのかを簡単に知る方法がなく、管理者の知識に任されていた。機能とサービスとをマッピングすることにより、障害がサービスのどの部分に影響するのかが一目でわかるようになった。障害発生時にサービスへの影響範囲を調査して報告するような時間はないため、有用な手法となるだろう。
    • サービス指向モニタリングの機能として、ダイアグラムを作成し、ズームイン・ズームアウトをして直観的にナビゲートできる。障害点で "Problem Path" ボタンをクリックすることにより、問題の影響範囲を可視化することができる。
  • Systems Management Server 2003 Release 2 (SMS)
    http://www.microsoft.com/smserver/evaluation/2003/r2.mspx (英語)
    • カスタム更新プログラム用発行ツール
      • カスタムプログラム、つまり社内で作成している独自アプリケーションや、Microsoft 以外のソフトウェアメーカーのアプリケーションを更新するためのカタログを作るツール
      • カタログには、更新不可(該当アプリケーションがインストールされていない状態)、更新可、更新済の状態を判断するためのルールを書く。OS のバージョン、ファイルの存在、レジストリキーの値など、さまざまな条件を組み合わせることができる。
      • このツールは開発者が、開発時の情報に基づき作るのが最も適した使い方である。
      • また、カタログには更新プログラムのマスタの保存場所を指定しておく。
      • カタログを SMS に取り込むことで、開発者による情報をカタログを通して IT Pro にシームレスに渡すことができる。
      • 個々のコンピューターのプログラムのインストール状況と更新状況のインベントリを収集。結果に応じて更新プログラムを配布実行。
      • ファイルの存在条件では、ハッシュ値を指定できる。本来的な使い方ではないが一つのアイデアとして、コンピュータ内に置いておきたくないファイルの有無をインベントリ収集し、存在するコンピュータに対して、削除ツールを配布実行することにも考えられるだろう。
    • ぜい弱性評価のスキャンツール (デモでは時間の都合で割愛)
      • 個々のコンピューターで MBSA (Microsoft Baseline Security Analyzer) を実行し、その結果をインベントリとして収集する。
      • 見やすい集計レポートにまとめることができる。
    • 次期製品は System Center Configuration Manager 2007 (SCCM)
  • System Center Essentials 2007 (SCE)
    http://www.microsoft.com/systemcenter/sce/default.mspx (英語)
    • 中小規模向けのオールインワン管理ツール
    • 文字どおり、MOM/SCOM と SMS/SCCM のエッセンスを取り出して、ひとつにまとめたツール。
    • コンピューターの構成管理、監視、ソフトウェアの配布、更新プログラムの適用、レポーティングなど一通りの管理機能を備えている。ただし、機能的には MOM/SCOM, SMS/SCCM のサブセット。
    • SCE を SCOM から監視することが可能。これにより、複数の SCE による監視状況を集約したり、監視を他社にアウトソースすることができる。昼間は自社で、営業時間外はアウトソースといった、”警備会社モデル”も考えられるだろう。

これら System Center の次期製品で可能になるのは、「複雑なシステムを、見やすい形で、確実にコントロールする」ということである。また、これまでは、管理者がツールに合わせなければならないような場合も多々あったが、ツールのカスタマイズにより、役割に応じたツールにすることができる。また異なる役割の人々をつなぐためのツールとしても活用できるだろう。

後半は仮想化に関するテクノロジーです。

  • System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)
    http://www.microsoft.com/systemcenter/scvmm/default.mspx (英語)
    • Virtual Server の統合管理ツール
    • これまでは、個々のホスト単位で Virtual Server の管理を行わなければならなかったが、SCVMM により一元管理が可能になる。
    • 稼働状況の監視、レポーティング、新規バーチャルマシンの作成・配置、既存バーチャルマシンのホスト間移動、チェックポイント(復元点)の設定などが可能に。
    • 既存の VHD (Virtual Hard Disk) やバーチャルマシン、バーチャルマシンのハードウェア構成をテンプレートとしてライブラリに登録し、新規バーチャルマシンのひな型として使用することができる。
    • デモ中で Windows NT のバーチャルマシンを作っていますが、ちゃんと起動する本物。
    • PowerShell 上に作られているため、PowerShell からも操作できる。
  • Softricity
    http://www.softricity.com/ (英語)
    • アプリケーションの仮想化テクノロジー
    • 同一マシン上で、通常共存できない複数のバージョンのアプリケーションを同時に動かすことができる。
    • OS のバージョンによらず、アプリケーションを動かすことができる。
    • デモでは、Access 2003, Access 2000, Access XP を同時に動かしている。
    • 仮想化したアプリケーションを提供するサーバーが必要だが、アプリケーションはターミナルサービスのようにサーバー側で動作するのではなく、手元のコンピュータのCPU、メモリ、ディスクを使って動く。

これら仮想化テクノロジーで可能になるのは、「ダイナミックなシステムを素早く柔軟に構築すること」、「今までは、こんな構成は不可能だと考えらていた常識を打ち破る」ということである。

今回は時間が限られていましたので、ほんのさわりしかご紹介できませんでしたが、どれもじっくりお見せしたかった充実したものばかりです。また機会を見つけてご紹介していきたいと思っています。

Posted: Friday, September 01, 2006 1:55 AM by Shigeya Tanabe

Comments

Shigeya Tanabe's blog said:

運用管理系製品群 System Center の新しいラインアップである、System Center Essentials 2007 の Beta 2 が公開されています。http://connect.microsoft.com...
# September 11, 2006 1:26 AM
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