準備と計画ウィザードの実行
どうも、なりしょです。
前回 EBS のインストールの大まかな流れを説明しましたが、その中で最初の工程である「準備と計画ウィザード」についてもう少し細かく見ていきたいと思います。
Disk1 からツールをセットアップすると、「準備ウィザード」と「計画ウィザード」の二つのアプリケーションがインストールされます。
準備ウィザードは既存ネットワーク環境のスキャンと評価、計画ウィザードは EBS 展開にあたっての設計(サーバー名、IP アドレス‥)を担当し、そこで収集された情報はその後の EBS 自動インストールに利用されます。
●準備ウィザードの要件
準備と計画ウィザードは、最新のアップデート適用済みの Windows XP, Windows 2003, Windows Vista, Windows 2008 上にインストールすることができます。
また.NET Framework 等のいくつかのコンポーネントのインストールを求められることがありますので、指示に従ってインストールしてください。
テスト用に新規で作った環境であればエラーも少ないと思いますので、30 分もあれば両ウィザードを完了することができると思います。(実環境のスキャンをする場合はそれ以上時間がかかることが考えられますし、別途検出されたエラーの修正作業も必要になります)
●インストール
メディアを挿入して TOOLSLAUCH.EXE の実行を許可します。
・「準備ウィザードと計画ウィザードをインストールします」を選択します。
(「スキーマアップグレードツール」は既存 AD 環境から移行する場合に AD のスキーマをアップグレードするために使用されます。新規 AD 構築の場合は特に必要ありません)
・インストールウィザードが開始されるので、「次へ」をクリックします。
その後、以下のオプションを選択し「次へ」をクリックします。
・使用許諾契約書への同意
・使用状況と信頼性のデータ報告の可否
・インストール先フォルダ
・ショートカットのインストールの有無
・「インストール」をクリックし正常にインストールが終了したことを確認します。
・デスクトップにショートカットを作成するオプションを選択した場合、デスクトップにアイコンが二つ追加されています。
●準備ウィザードの開始
インストールが終了したら、準備ウィザードを開始します。
デスクトップのアイコンをよく見ると、アイコンの左上に実行する順番で番号が振られているので、番号の順番で実行してください。
・① 番の黒っぽいアイコンをダブルクリックするとウィザードが開始されます。
このように、EBS のインストールステップが以下の 6 つに分かれており、各ステップを完了するごとに緑色のゲージがたまっていくようになっています。
(ゲージが全てたまったからと言って何かが起きるわけではありませんJ)
この絵は各タスクが終了する毎に毎回表示され、全工程の中のどこまで終了しているかを視覚的に確認しながらインストール作業をナビゲートしてくれます!
・準備ウィザード
・計画ウィザード
・管理のインストール
・セキュリティのインストール
・メッセージングのインストール
・構成と移行
その後、以下のオプションを選択し「次へ」をクリックします。
・更新プログラムのインストールの有無
・EBS サーバーを既存のドメインに参加させるか、新規でドメインを作成するかの選択
(今回はテスト環境のインストールなので、新規作成のオプションを選択してください)
・既存ファイアウォール(デフォルトゲートウェイ)の内部 IP アドレスを入力します。 ここの値は、社内のすべてのコンピュータの健康状態をスキャンするためのデフォルトゲートウェイの場所をウィザードに認識させるために使用します。
・LAN 内にサブネットが複数存在する場合は、全てのサブネットを追加します。 DMZ が構築されている場合も忘れずに DMZ のゲートウェイを追加してください。
「次へ」をクリックし、スキャンを開始します。
スキャンにかかる時間はネットワークの規模や AD に参加の有無で変わります。
・スキャンが終了すると、スキャン結果が表示されます。
「エラー」が一つでもある場合:
ウィザードを完了することができません。 エラーの内容を確認し、適切に修正した後再びスキャンを実行します。
実際に導入する際は、ここをクリアすることが最初の関門になりそうです。
「警告」がある場合
「完了」をクリックしてウィザードを終了できますが、問題の個所を修正しておいた方が望ましいです。
・「完了」をクリックすると最初とウィザードの最初と似たような画面が表示されます。緑色のゲージが表示され、タスクが一つ終了したことが確認できると思います。

●計画ウィザードの開始
準備ウィザードが終了したら、計画ウィザードで EBS 環境の計画をしていきます。
・② 番の水色のアイコンをダブルクリックすると計画ウィザードが開始されます。
その後、以下のオプションを選択し「次へ」をクリックします。
・更新プログラムの適用
・ネットワークトポロジが正しいかの確認
・ファイアウォールの設定
-ファイアウォールデバイスの管理方法
-ファイアウォールの外部 IP の取得方法(DHCP/Static)
-ファイアウォールの DHCP サービス実行の有無
・既存のファイアウォールを EBS のセキュリティサーバーで置き換えるかどうかを選択します。
置き換えない場合(下)は既存のファイアウォールの内側にセキュリティサーバーが位置するように構成する必要があり、その場合は既存のネットワークの設定を変更するなどネットワークに与えるインパクトは大きくなります。
一般にファイアウォールが一つの方がネットワークの構成と管理は簡単です。
その後、以下のオプションを選択し「次へ」をクリックします。
・ファイアウォールの内部アドレスと外部アドレスの設定
・ファイアウォールの規則の追加(ポート追加)
・パブリック証明書を取得しているかどうか
・SAN を使用するかどうか
・EBS サーバー 3 台のサーバー名と IP アドレスを入力します。
インストール中にサーバー名と IP アドレスの変更はできないので、間違いがないように入力してください。
(ツールを使用してインストール後に IP アドレスのみ変更できます)
以上で必要な設定は終了です。
・「保存」ボタンをクリックして、USB メモリ等に保存してください。
(既存ドメインに参加するオプションを選択した場合は AD オブジェクトに情報が格納されるため、ファイルを保存する必要はありません)
以上で計画ウィザードは終了です。
・緑色のゲージが計画ウィザードまで伸びていることが確認できます。
ここまで、EBS の「準備と計画ウィザード」の概要紹介でした。
より細かい内容は TechNet の記事から参照することができます。(英語)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc768590.aspx
準備と計画ウィザードは EBS 独特のインストール方法ですが、後々インストールの失敗に陥らないための大切なステップです。
EBS は 3 台に分けて複数のテクノロジをインストールし構成するので、インストール中の不毛なトラブルシューティングに追われたり、インストールのやり直しという事態を避ける意味でも、とても親切なツールだと思います。
次回は EBS 本体のインストールを見ていきたいと思います。
(少し時間が空いてしまうかもしれませんが・・)
よろしくお願いします。