歌って踊れる人になりたい
昨日の娘の保育園の日誌には娘が先生に「私は歌って踊れる人になりたい」と言ったと書いてありました。私としては娘には「歌って踊れて泳げて稼げる数学者」になって欲しいんですけどね。やっぱり数学は勉強して欲しいなぁと思います。私は学生の頃は数学ばっかり勉強していたので、常識に欠けるきらいはありますけど、やっぱり数学は美しい世界ですからね。ちゃんと分かってから他に行くなら行って欲しいと思います。インド人の幼稚園に入れているのも数学を勉強させたいというのも一つ理由ではあります。歌って踊れるのはまあ、デフォルトですな。
さて今日はマイクロソフトの新宿本社ビル5階のセミナールームで Windows HPC アップデートセミナーを開催しました。今回は初めて事例の紹介をアジェンダに組み込むことができて、我々としては大きな成果となりました。最初のご挨拶でも申し上げましたが、マイクロソフトが High Performance Computing へ参入することを発表したのは2005年11月の SC05 でのビル・ゲイツの基調講演で、当時我々の調べでは日本で HPC 分野で Windows を利用している人は 0.8% くらいしかいませんでした。2006年に Windows Compute Cluster Server 2003 を発売し、2006年での HPC 分野での Windows のシェアは約 5% になりました(マイクロソフト調べ)。そして去年2007年には約10%(これもマイクロソフト調べ)になり、2005年には HPC のシステムを購入する際に Windows は夢にも思い浮かばなかったものが、今では少なくとも頭の片隅には置いて頂けるようになったのかなぁ、と思います。
そして今年、Windows Compute Cluster Server 2003 の後継となる Windows HPC Server 2008 が登場します。おそらく2008年中に HPC 分野での Windows シェアは倍増できるのでは、と思っています。Windows HPC Server 2008 は今年の夏頃のリリースの予定でまだベータの段階ですが、各種ベンチマークの結果が出始めていて軒並み速いです。2006年6月の Top500 のリストでわずか1つしかなかった Windows のエントリが2007年6月には2つになり、昨年11月のリストでは6つになっています。今年6月に発表されるリストではおそらく倍増するでしょうし、かなり上位にも登場するはずです。いま世界中で Windows HPC Server 2008 を使って Top500 への挑戦が計画されています。みんなをそういう気にさせるほど Windows HPC Server 2008 は速いです。初心者でもなんとなく Top500 に挑戦できてしまう、これが Windows ならではの世界でもあります。
今日のセミナーで東京大学の片桐先生と黒田先生のご発表を聞いていて、私は「普通になったなぁ」と感慨深いものがありました。普通になった、という意味は、今日の先生方のご講演はイベントでの講演というよりHPC系の学会での発表のような感じがしたのですが、学会で発表するような研究のインフラとして Windows が使われているというのが不思議な感じがして、ようやくここまで来たなぁという思いと、私のマイクロソフトでの HPC の勤めももうこれで十分なのかなぁ、という思いとちょっと複雑なものがありました。
続く野村證券の白坂さんのご発表では、世界の金融機関でのグリッドへの取り組みとして、HPC 用途で採用されたグリッドに事務系のシステムも統合されていく、という先進的な事例のご紹介がありました。これはまさしく我々の HPC のビジョンそのものです。今日のセミナーの最初のセッションで HPC 製品担当の古賀さんからロードマップの紹介がありましたが、その中で現在 Windows が中心のビジネス系の IT システムと Unix/Linux が中心の HPC 系の IT システムが断絶して、全く別のものとして存在しているのを Windows HPC が橋渡しをし、将来的には一つの IT システムとして統合していくというマイクロソフトのビジョンが示されました。マイクロソフトの HPC の取り組みとしては、現在販売中の Version 1 としての Windows Compute Cluster Server 2003、そして今年の夏に出る予定の Version 2 である Windows HPC Server 2008、さらに2年後に出る予定の Version 3 まで計画されていますが、これは私の個人的な考えですが、もしかしたら Version 4 というのは存在しないのでは、と思っています。というのはマイクロソフトが HPC 分野から撤退する、というのではなく、Version 4 の頃には Windows Server の標準機能として HPC 向きの機能は取り込まれているのではないか、ということです。これはちょうど今年の春に出荷される Window Server 2008 の標準機能として仮想化機能が搭載されたようにです。言い換えれば HPC が普通になる、ということです。その頃にはこれはビジネス系とか、これは HPC 系とか、分ける必要がなくなっていることでしょう。
最後のセッションで私から Windows Home Server のご紹介をしました。HPC とは全然関係ないですが、これまでの経験では HPC 系の人には Windows Home Server は非常に受けが良いのでアジェンダに入れてみたんですけど、ちょっと今日のセミナーのノリとは違いましたかね。反応がイマイチでした。なんだかみなさんキョトンとしている感じがしました。このアジェンダはちょっと無理やりだったかなぁ、と反省しています。
どうでもいい話ですが、セミナーの最初にご挨拶で話した時と、Windows Home Server の製品紹介をしたときとで私の着ていたシャツは違います。ちゃんと着替えたんですよ。ご挨拶のときは Windows Compute Cluster Server のロゴ入りのシャツを着ていました。Windows Home Server の製品紹介をしたときは Windows Home Server のロゴ入りシャツを着ていました。言うのを忘れちゃったので誰も気づかなかったかもしれませんけどね。
それとこれまた余談ですが、今日は受付として雇っていたコンパニオンに司会をやってもらいました。そのせいで受付は HPC の専任営業のむくつけきおじさんがやっていて申し訳なかったですが、やっぱりプロになる人はちゃんとしてますね。今日司会をした彼女はこの春から NHK のアナウンサーになりますので、テレビで見ることがあるかもしれません。今度から司会と受付で2人コンパニオンを雇おう、と思いました。これは100%私の趣味の世界ですけど。