吉松 龍輝(よしまつ りゅうき)
2002 年 マイクロソフト株式会社入社。
Windows の高度障害解析エンジニアとして 5 年半勤務。顧客環境で発生したトラブルに対して、Windows のソース コードを調査・解析し根本原因の特定や解決策の提示、アメリカ本社の開発本部と協業して修正モジュールを提供。24 時間緊急案件対応チームのテクニカルアドバイザーを兼務。主な担当は Active Directory、Internet Explorer、その他、ユーザー モード全般。
パートナー テクノロジー スペシャリストとしてマイクロソフト製品を用いたソリューションを提供されているパートナー様への技術支援担当を経て、現在はエンドユーザー様の技術窓口として活動中。
物理環境で Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタリングの機能検証を行う場合、物理マシンや NIC、ストレージ等の用意に手間がかかります。ここでは、Hyper-V 上で動作する仮想マシンを使ってフェールオーバー クラスタリングを手軽に構築する方法を紹介します。ここで紹介する方法は、「仮想マシン同士でフェールオーバー クラスタリングを実現する環境」の構築であり、「物理マシン上の Hyper-V サービスに対してフェールオーバー クラスタリングを実現する環境」ではないのでご注意ください。
今回構築する環境は以下の構成になります。
物理マシンを 1 台用意し、Windows Server 2008 をインストールして Hyper-V をセットアップします。その後、Hyper-V 上で 3 台の Windows Server 2008 仮想マシンを作成します。
この記事では、上の構成図の "仮想マシン 1"、ドメイン コントローラと iSCSI Target をホストするマシンのセットアップについて説明します。以下は、僕のテスト環境で "仮想マシン 1" をセットアップした際の構成情報です。
ここからが "仮想マシン 1" のセットアップ手順です。
1. ドメイン コントローラのセットアップ
ドメイン コントローラのセットアップについては、こちらの記事を参照して下さい。
2. iSCSI Target の準備
Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタリングは、パラレル SCSI をサポートしていません。これは、フェールオーバー クラスタリングがディスクを予約する際、SCSI-3 の PR(Persistent Reservation、永続的な予約)コマンドを使用するためです。サポート技術情報や Technet 等でこの情報が公開されていますのでご覧下さい。
Parallel SCSI support in Windows Server 2008 Failover Clusters has been removed http://support.microsoft.com/kb/947710/en-us
Windows Server 2008 フェールオーバー クラスタリングの概要 http://technet.microsoft.com/ja-jp/magazine/2008.07.failover.aspx
今回の環境構築では iSCSI ストレージをシミュレートするために iSCSI Target を使います。マイクロソフトからは、Windows Storage Server の一部として Microsoft iSCSI Software Target というシミュレーターを提供しています。Microsoft iSCSI Software Target の入手はこちらの記事を参考にして下さい。リンク先の記事をご覧いただければお分かりになると思いますが、Microsoft iSCSI Software Target は単体での提供ではなく、OS の評価版の一部として提供されています。今回は iSCSI Target 単体で提供されている Rocket Division Software 社の StarWind を使用します。
Rocket Division Software 社からも、Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタリングの構築マニュアルが公開されていますので、こちらもご覧下さい。
Using StarWind with MS Cluster on Windows Server 2008 (part 1) Using StarWind with MS Cluster on Windows Server 2008 (part 2)
以下からが、僕が検証を行った際の手順になります。
最初にこちらのページから、StarWind Server/Professional/Enterprise エディションの 30 日評価版をダウンロードします。次に、ダウンロードした starwind.exe を "仮想マシン 1" にコピーし、実行します。
[Next] をクリックします。
ライセンスの内容を確認し、[I accept the agreement] を選択して次に進みます。
インストール先のフォルダを設定して次に進みます。
[Full installsation] を選んで次に進みます。
スタート メニューの設定をして次に進みます。
デスクトップにアイコンを作成するかどうか選択し、次に進みます。
セットアップのサマリーを確認し、インストールを開始します。
インストールが終了します。[Launch StarWind] をチェックしてインストールを終了し、StarWind を起動します。
ここまでで、StarWind のセットアップが完了です。次の記事では、StarWind を使って iSCSI ディスクをホストする手順を紹介します。
前回の記事 の続きです。この記事では、 前回の記事 の構成図の “仮想マシン 1” 上に、StarWind を使って iSCSI ディスクをホストする手順を紹介します。今回は、物理的なディスクは使用せずに、StarWind
Part 1 の記事 、 Part 2 の記事 で、iSCSI ディスクをホストする手順を紹介しました。この記事では、クラスタのノードが iSCSI ディスクを参照するために必要なファイアウォールの設定を紹介します。
こんにちはAaron です。 最近サーバーの友人たちから「Hyper-VのLive Migrationを試したいけど、どうすればいいのかな?」とよく聞かれています。そこで、このブログでその方法をみなさんにもお知らせしたいと思います。
前回の記事からだいぶ時間が空いてしまって申し訳ありません。。。前回からの続きです。 今回は、クラスタのノードとして動作させるマシンをドメインに参加させます。構築するノードは 2 台で、 Part 1 の記事
クラスタのノードをドメインに参加させた後、ドメイン コントローラでホストしている iSCSI ディスクへの接続設定を行います。iSCSI ディスクをホストする手順は こちらの記事 を参照してください。
クラスタの検証が終わったら、クラスタの作成作業を行います。検証作業が終わっていない場合、 こちらの記事 を参考に検証を必ず実施してください。 以下からがクラスタの作成手順です。作業は Node01 で実施します。