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Step-By-Step Hyper-V 上の仮想マシンでフェールオーバー クラスタリングを検証する Part 1

Step-By-Step Hyper-V 上の仮想マシンでフェールオーバー クラスタリングを検証する Part 1

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物理環境で Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタリングの機能検証を行う場合、物理マシンや NIC、ストレージ等の用意に手間がかかります。ここでは、Hyper-V 上で動作する仮想マシンを使ってフェールオーバー クラスタリングを手軽に構築する方法を紹介します。ここで紹介する方法は、「仮想マシン同士でフェールオーバー クラスタリングを実現する環境」の構築であり、「物理マシン上の Hyper-V サービスに対してフェールオーバー クラスタリングを実現する環境」ではないのでご注意ください。

今回構築する環境は以下の構成になります。

failoverclustering

物理マシンを 1 台用意し、Windows Server 2008 をインストールして Hyper-V をセットアップします。その後、Hyper-V 上で 3 台の Windows Server 2008 仮想マシンを作成します。

この記事では、上の構成図の "仮想マシン 1"、ドメイン コントローラと iSCSI Target をホストするマシンのセットアップについて説明します。以下は、僕のテスト環境で "仮想マシン 1" をセットアップした際の構成情報です。

OS Windows Server 2008 x86 Enterprise (Standard でも可)
マシン名 dc01
メモリ 1 GB
IP アドレス 192.168.10.1
サブネット マスク 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ 192.168.10.200
DNS サーバー 192.168.10.1
ドメイン名 demo.local

ここからが "仮想マシン 1" のセットアップ手順です。

1. ドメイン コントローラのセットアップ

ドメイン コントローラのセットアップについては、こちらの記事を参照して下さい。

2. iSCSI Target の準備

Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタリングは、パラレル SCSI をサポートしていません。これは、フェールオーバー クラスタリングがディスクを予約する際、SCSI-3 の PR(Persistent Reservation、永続的な予約)コマンドを使用するためです。サポート技術情報や Technet 等でこの情報が公開されていますのでご覧下さい。

Parallel SCSI support in Windows Server 2008 Failover Clusters has been removed
http://support.microsoft.com/kb/947710/en-us

Windows Server 2008 フェールオーバー クラスタリングの概要
http://technet.microsoft.com/ja-jp/magazine/2008.07.failover.aspx

今回の環境構築では iSCSI ストレージをシミュレートするために iSCSI Target を使います。マイクロソフトからは、Windows Storage Server の一部として Microsoft iSCSI Software Target というシミュレーターを提供しています。Microsoft iSCSI Software Target の入手はこちらの記事を参考にして下さい。リンク先の記事をご覧いただければお分かりになると思いますが、Microsoft iSCSI Software Target は単体での提供ではなく、OS の評価版の一部として提供されています。今回は iSCSI Target 単体で提供されている Rocket Division Software 社の StarWind を使用します。

Rocket Division Software 社からも、Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタリングの構築マニュアルが公開されていますので、こちらもご覧下さい。

Using StarWind with MS Cluster on Windows Server 2008 (part 1)
Using StarWind with MS Cluster on Windows Server 2008 (part 2)

以下からが、僕が検証を行った際の手順になります。

最初にこちらのページから、StarWind Server/Professional/Enterprise エディションの 30 日評価版をダウンロードします。次に、ダウンロードした starwind.exe を "仮想マシン 1" にコピーし、実行します。

[Next] をクリックします。

image

ライセンスの内容を確認し、[I accept the agreement] を選択して次に進みます。

image

インストール先のフォルダを設定して次に進みます。

image

[Full installsation] を選んで次に進みます。

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スタート メニューの設定をして次に進みます。

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デスクトップにアイコンを作成するかどうか選択し、次に進みます。

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セットアップのサマリーを確認し、インストールを開始します。

image

インストールが終了します。[Launch StarWind] をチェックしてインストールを終了し、StarWind を起動します。

image

ここまでで、StarWind のセットアップが完了です。次の記事では、StarWind を使って iSCSI ディスクをホストする手順を紹介します。

Comments
  • 前回の記事 の続きです。この記事では、 前回の記事 の構成図の “仮想マシン 1” 上に、StarWind を使って iSCSI ディスクをホストする手順を紹介します。今回は、物理的なディスクは使用せずに、StarWind

  • Part 1 の記事 、 Part 2 の記事 で、iSCSI ディスクをホストする手順を紹介しました。この記事では、クラスタのノードが iSCSI ディスクを参照するために必要なファイアウォールの設定を紹介します。

  • こんにちはAaron です。 最近サーバーの友人たちから「Hyper-VのLive Migrationを試したいけど、どうすればいいのかな?」とよく聞かれています。そこで、このブログでその方法をみなさんにもお知らせしたいと思います。

  • 前回の記事からだいぶ時間が空いてしまって申し訳ありません。。。前回からの続きです。 今回は、クラスタのノードとして動作させるマシンをドメインに参加させます。構築するノードは 2 台で、 Part 1 の記事

  • クラスタのノードをドメインに参加させた後、ドメイン コントローラでホストしている iSCSI ディスクへの接続設定を行います。iSCSI ディスクをホストする手順は こちらの記事 を参照してください。

  • クラスタの検証が終わったら、クラスタの作成作業を行います。検証作業が終わっていない場合、 こちらの記事 を参考に検証を必ず実施してください。 以下からがクラスタの作成手順です。作業は Node01 で実施します。

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