エンタープライズへの Office Web Apps の展開

先月、Nick は SharePoint のカンファレンスに参加した Office Web Apps チームについて書き、Office Web Apps と、その SharePoint Foundation Server 2010 への展開方法について検討しました。ビジネス カスタマー向けの SharePoint と Office Web Apps のベータ リリースも間近に迫り、カンファレンスで取り上げた内容の一部について、このブログで検討するのによい時期だと考えました。具体的には、以下のことについて簡単に説明します。

  1. SharePoint に展開した Office Web Apps の動作方法 (および、インストールとライセンス認証が完了した後に期待できること)
  2. 管理者が Office Web Apps のベータ版を展開するために必要な手順

ここでは Office Web Apps の展開と管理について詳しくは説明しませんが、SharePoint Foundation Server 2010 への Office Web Apps ベータの展開を開始するのに十分な内容にしたいと思います。

それではさっそく、これらのコンポーネントを展開して SharePoint と統合し、ユーザーの環境で稼働させる方法を説明します。

SharePoint に展開された Office Web Apps: その内側

Office Web Apps を展開する具体的な手順を説明する前に、Office Web Apps の動作原理の概要を簡単にお話します。そうしておけば、Office Web Apps を展開して日常的に使い始めたときに発生する可能性のある問題のトラブルシューティングが容易になります。また、特定の環境に合わせて Office Web Apps をいっそう適切にチューニングできるようにもなります。

簡単に言えば、Office Web Apps は、HTML や JavaScript などの標準ブラウザー オブジェクトだけを使用して、基本的にブラウザーでドキュメントを表示するように作られています。あまり関係ありませんが、HTML 標準にできるだけ準拠させようとしたため、これらの機��は Firefox や Safari などのサポートされるブラウザー (英語) のすべてで問題なく動作します。Office Web Apps の動作を理解するうえで重要なことは、ブラウザーでこのドキュメントのネイティブ表現が生成される場所を理解することです。

基本的に、このシステムは、2 つのコンポーネントで実行するように設計されています。つまり、Web フロントエンドとバックエンド (SharePoint の用語では普通は "アプリケーション サーバー" と呼ばれます) です。

FeandAppServerDiagram  

前の図で示されているように、フロントエンド コンポーネントは、一連の Web ページと、ドキュメントの HTML ベースの表現を生成してブラウザーに返すことが主な役割であるハンドラーによって構成されています。さらに、全部ではありませんが一部のフロントエンド コンポーネントは、ドキュメントのこの表現の生成を、バックエンドに依存して行います。一連のサービス (SharePoint の用語では "共有アプリケーション") で構成されるバックエンド コンポーネントは、Excel の場合の計算の実行や、Word または PowerPoint の場合のドキュメントやプレゼンテーションのイメージ ベースの表現の生成など、より負荷のかかる処理を担当します。フロントエンド コンポーネントは、これらの各バックエンド サービスの出力を利用して、ブラウザーでのドキュメントの最終的な表示を生成します。

これらのコンポーネントは、必ずしも異なるコンピューターで実行する必要はありません。実際、SharePoint Foundation Server 2010 を評価モードで 1 台のコンピューターにインストールし、さらにそのインストールの上に Office Web Apps をインストールした場合、そのコンピューターですべてが正常に動作します。

Office Web Apps の展開

Office Web Apps によって SharePoint のインストールに追加されるコンポーネントと、その動作原理の概要がわかったので、次に、Office Web Apps のインストール方法について説明します。 詳細については展開ガイドを見ていただくことにして、だいたいの手順は次のようになります。

  • ファーム内のすべてのコンピューターに wcsetup.exe をインストールし、インストールが完了したら PSConfig を実行します。
  • インストールが終了したら、Office Web Apps のサポート サービスを実行するコンピューターで前述したサービスを開始し、ファームのサービス アプリケーションをライセンス認証します。
  • PowerPoint Web App を利用して PowerPoint ブロードキャスト機能を強化する場合は、ブロードキャスト サイト コレクションを作成することでその機能のサポートを追加します (この機能の詳細については、このリンクを参照)。
  • Office Web Apps を使用できるようにするサイト コレクションごとに、SharePoint のサイト コレクション機能の一覧で示されている "Office Web Apps" をライセンス認証します。

多数のサイト コレクションがあるファームに Office Web Apps をインストールする場合、または段階的なロールアウトを行う場合、Office Web Apps のインストールを開始するときに留意する必要があるのは、すべてのドキュメント ライブラリでの既定のクリック動作が自動的に引き継がれるということです。したがって、展開ガイドの最後のセクションで説明されているように、既定のクリックでクライアントに移動するように設定を変更することをお勧めします。つまり、Office Web Apps のインストールが完了するまでの間、ユーザーは Office デスクトップ アプリケーションからドキュメントの操作を続けることができます。

その他の情報

これまでに説明したことは、このトピックを表面的に理解するほんの手始めに過ぎません。SharePoint への Office Web Apps の展開方法についてさらに詳しく知るには、展開ガイドに目を通す必要があります。今後 6 か月の間に、個別の各 Office Web Apps についての追加リソースが利用できるようになります。SharePoint に展開された Office Web Apps のよりよい管理に役立つコンテンツの作成が続けられています (更新についてはブログおよび TechNet に注目してください)。

それまでの間は、これらのリソースが、ベータ 2 の間に企業での Office Web Apps のインストールと管理を成功させるために必要なすべての情報を提供することを期待します。問題が発生した場合は、コメントでお知らせください。ありがとうございます。

Franklin Williams、
プログラム マネージャー、Office Web Apps

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Deploying Office Web Apps in the Enterprise」をご覧ください。