2013 年 1 月 21 日 Posted by PattyN_

概要: この記事は、Office 365 クイック実行をカスタマイズする方法の要約です。また、AppLocker および AppHelp を使用してアプリケーションレベルでのカスタマイズを実現する方法についても説明します。

クイック実行は、Office クライアント製品をダウンロードして使用し始める際の所要時間を大幅に短縮するために作られた、一種のストリーミングおよび仮想化技術です。クイック実行の対応製品はストリーミング技術を利用して提供され、ダウンロードが完了するのを待たずに実行できます。

Office 365 クイック実行製品の基盤になっているのは、Microsoft アプリケーション仮想化 (App-V) テクノロジーの中核的な仮想化およびストリーミング技術です。クイック実行のリソースは、ローカル OS 上の隔離された仮想環境内で動作します。

Office 365 ProPlus の社内配備のために Office 365 クイック実行のインストール設定をカスタマイズする作業は、Office 365 にサイン アップした管理者が Office 展開ツールを使用して実行できます。Office 展開ツールは、Microsoft ダウンロード センターで入手可能です。Office 365 クイック実行のインストールのカスタマイズは、Office 展開ツールを実行し、カスタマイズした Configuration.xml 構成ファイルを指定することで行います。構成ファイルのオプション プロパティで指定した処理が、Office 展開ツールによって実行されます。

クイック実行のインストールに関しては、以下のオプションを Configuration.xml ファイルで指定できます。

  • インストールまたは削除する製品および言語
  • インストール元のパス
  • ユーザー インターフェイスの表示レベル
  • ログの記録に関するオプション
  • 製品更新プログラムに関する動作

詳しくは、「クイック実行のカスタマイズの概要」をご覧ください。

Office 365 クイック実行のユーザーおよびコンピューター設定の管理

Office 365 のクイック実行に対して適用されるユーザーおよびコンピューターの設定を管理するにはグループ ポリシーを使用する必要があります。Windows インストーラーで展開される Office 2013 (MSI) と、クイック実行で展開される Office 365 のどちらに関しても、ユーザーおよびコンピューターの設定を確実に適用するにはグループポリシーを使用することをお勧めします。

メモ:

ボリューム ライセンスの Office 2013 MSI インストールの場合は、Office カスタマイズ ツール (OCT) で機能のカスタマイズとユーザー設定の構成を行うことにより、デフォルトの初期設定内容を指定できます。それらの設定値のほとんどは、インストール後にユーザーが変更することもできます。

Active Directory 環境では、グループ ポリシー オブジェクトにリンクされたサイト、ドメイン、組織単位に属するユーザー群やコンピューター群に対して、管理��がポリシー設定を適用します。正しいポリシー設定は、ポリシー用に承認された場所のレジストリキーに書き込まれ、アクセス制御リスト (ACL) によって管理者以外の設定変更が禁止されます。グループ ポリシーでは、管理者は実際の業務やセキュリティの必要性に応じてデスクトップの構成を厳しく制限することも、ゆるやかに管理することもでき、その設定内容は Office カスタマイズのユーザー設定よりも優先されます。OCT は Windows インストーラーによるインストールをカスタマイズする場合に使用されます。

Office 2013 のグループ ポリシーおよび管理用テンプレートについて詳しくは、以下のリソースをご覧ください。

管理用テンプレートは、Office 2013 Preview Administrative Template files (ADMX/ADML) and Office Customization Tool サイトでダウンロードできます。. ダウンロードしたファイルに含まれている Excel シート (office2013grouppolicyandoctsettings.xslx) 内に、グループ ポリシーおよび OCT のすべての設定項目についての説明があります。

クイック実行のインストールに関するアプリケーションレベルのカスタマイズについて

クイック実行にはアプリケーション レベルのカスタマイズ手段はありませんが、以下のような別の方法でカスタマイズを行うことは可能です。

  • AppLocker を使用し、管理者として特定のアプリケーションの実行を禁止する。AppLocker について詳しくは、「Windows 7 の AppLocker の概要」、AppLocker のドキュメント (Windows 7、Windows Server 2008 R2)、および「AppLocker の概要 (Windows 8、Windows Server 2012)」をご覧ください。
  • 可能であれば、展開したいアプリケーションのみを含んだ Office 2013 製品版を購入する。Office 2013 の各種バージョンについて詳しくは、「Office カスタマー プレビュー」をご覧ください。
  • クライアント コンピューターにインストールしたくないアプリケーションのショートカットを削除する。
  • Windows インストーラー (MSI) ベースの Office 2013 を購入する。詳しくは、ボリューム ライセンス サービス センターをご覧ください。

AppLocker でクイック実行アプリケーションをブロックする方法

AppLocker を使用すると、どのアプリケーションやファイルの実行をユーザーに許可するかを指定できます。指定可能な対象は、実行可能形式ファイル、スクリプト、Windows® インストーラー ファイル、DLL、パッケージ アプリ、およびパッケージ アプリ インストーラーです。これにより、たとえば Access 2013 クイック実行の使用を禁止するといった設定ができます。

Active Directory 環境でグループ ポリシーを使用してユーザー設定を管理している場合、AppLocker で Windows ベースのコンピューターを管理すると非常に便利です。AppLocker では、設定の作成と展開にグループ ポリシーが使用されます。サポートされている Windows OS の一覧と、システム要件の情報は、「AppLocker の技術概要」の「バージョン、相互運用性、および機能の相違」に記載されています。AppLocker はエンタープライズ レベルの Windows 各種エディションに搭載されています。

AppLocker について詳しくは、以下のリソースをご覧ください。

リソース

適用対象

AppLocker Step-by-Step Guide

Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012

AppLocker Policies Design Guide

Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012

AppLocker Policies Deployment Guide

Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012

Administering AppLocker

Windows 8、Windows Server 2012

Manage Packaged Apps with AppLocker

Windows 8、Windows Server 2012

Use the AppLocker Windows PowerShell Cmdlets

Windows 8、Windows Server 2012

AppLocker

Windows 7、Windows Server 2008 R2

Using the AppLocker Windows PowerShell Cmdlets

Windows 7、Windows Server 2008 R2

AppLocker Operations Guide

Windows 7、Windows Server 2008 R2

Using the AppLocker Windows PowerShell Cmdlets

 

Windows 7、Windows Server 2008 R2

ビデオ: AppLocker デモ

Windows 7

Compatibility Administrator で AppHelp のブロック メッセージを使用する方法

エンタープライズ版 Windows をお持ちでない組織では、AppHelp ハード ブロック メッセージを使用して個別の Office 365 ProPlus アプリケーションの実行を禁止することができます。これは、互換性などの問題があるアプリケーションが起動するのを防ぐために Windows 内部で使用されている仕組みです。ハード ブロックを有効にするには、Application Compatibility Toolkit に含まれている Compatibility Administrator ツールを使用します。

Compatibility Administrator は、組織内に新バージョンの Windows を展開する際、アプリケーションの互換性に関する潜在的な問題を前もって解決する場合に役立つツールです。以下の機能があります。

  • 互換性フィックス、互換モード、AppHelp メッセージ: 互換性に関する具体的な問題を解決するために使用します。AppHelp テキスト メッセージは、その Windows® OS 上で機能に重大な問題が発生することが分かっているアプリケーションをユーザーが起動した場合に表示されます。ブロッキング メッセージと非ブロッキング メッセージの 2 種類があります。
  • カスタム設定の作成ツール: 互換性フィックス、互換モード、AppHelp メッセージ、互換性データベースを独自に作成できます。
  • クエリ ツール: ローカル コンピューターにインストール済みの互換性フィックスを検索できます。

AppHelp のブロッキング メッセージを使用すると、該当するアプリケーションの起動が中止され、起動したユーザーに対してその旨のメッセージが表示されます。問題を解決するための新しいドライバーやその他の修正プログラムをダウンロードするようユーザーに促すための URL を定義することもできます。AppHelp のブロッキング メッセージを使用する場合は、対象アプリケーションのバージョンを特定するためのファイル照合情報を必ず定義し、修正済みバージョンの実行が許可されるようにしてください。

Compatibility Administrator ツールの使用方法と AppHelp メッセージの作成方法については、以下のリソースをご覧ください。

Office 365 ProPlus について詳しくは、「Office 365 ProPlus」をご覧ください。