Jeremy_MSFT
Jul 31 2012, 19:07 P7 | 13 Comments

展開の自動化によってオンラインのファイル ソースを呼び出して無人インストールを行うという考え方は新しいものではありませんが、Office 365 ProPlus では、ダウンロードと実行という従来のスタイルのインストールではなく、強力なファイル ストリーミングという独自の機能が導入されています。Office 365 ProPlus と Office 展開ツール (展開オプションに関する以前のブログを参照) を使用することで、Office 展開ツールの構成 XML ファイル内で SourcePath の場所として http://officecdn.onmicrosoft.com ファイル パスを定義することができます。

現在の Office 展開ツール (英語) では、ご利用のソフトウェア配布ツールを使用して、Office のクイック実行パッケージをダウンロードおよびインストールできます。Office クイック実行ファイルをダウンロードすると、格納先のパスが CMD ウィンドウに表示されます。

 

Office 展開ツールを使用した Office 365 ProPlus クイック実行ファイルのダウンロード

ここでは、Office のソース ファイルは http://officecdn.microsoft.com/pr/D85263CB-A813-4A8F-9895-E2EC9A47293 に格納されており、このパスを構成 XML ファイルで使用できます。Office 展開ツールでは、インストール時にパスを解決するために、Office\Data\VersionNumber フォルダーが含まれる SourcePath が設定された構成 XML ファイルが必要です。パラメーターを指定した構成 XML ファイルを使用した例を以下に示します。

<Configuration>

<Add SourcePath=" http://officecdn.microsoft.com/pr/D85263CB-A813-4A8F-9895-E2EC9A47293" Version=”15.0.4128.1014” OfficeClientEdition="32" >

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

<Product ID="VisioProRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Add>

<Updates Enabled="FALSE" />

<Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />

<Logging Name="OfficeSetup.txt" Path="%temp%" />

</Configuration>

自動展開により Office 365 ストリーミング サービスが呼び出され、構成 XML ファイルで指定されたバージョン番号、アーキテクチャ、言語、その他のパラメーターに従ってインストールが実行されます。この例では現行のバージョン番号 (.1019) よりも古いバージョン番号を指定しており、更新プログラムの動作や表示レベル、さらにユーザーに代わって EULA に同意することを宣言しています。重要なのは、Office 365 をインストール元である SourcePath として使用しながらも、ローカルな場所にあるファイル共有から Office 365 ProPlus をインストールするときと同様の管理が行えるという点です。展開先となるコンピューターにグループポリシー設定を指定していれば、Office のインストール、構成、および管理方法について完全な管理が可能になります。

ここからが面白いところなのですが、Office 展開ツール (setup.exe と、上で例示した構成 XML ファイルのみ) を使用している場合、これに System Center Configuration Manager 2012 や Microsoft Deployment Toolkit、Windows Intune、サード パーティ製ツール、簡単なログイン スクリプト、さらには psexec コマンドを組み合わせて使用することができます。ここでは、すべてが正しく動作していることを確認するために、もう 1 つのクラウド サービスである Windows Intune を組み合わせることにしましょう。

 

Windows Intune を使用して Office 365 ProPlus インストールをストリーミングするプロセス – 1. インストールを構成、2. インストールの指示を PC にプッシュ、3. Office 365 からストリーミング、4. Windows Intune に成功を報告

中には、「なぜ、Windows Intune を使用するのだろう。Office 365 Web ポータルからユーザー自身で Office をインストールしてもらえばよいのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そうした方は、お使いのコンピューターの管理者となっているか、または、管理しているユーザーが自分でソフトウェアをインストールできる状態になっているという方が多いのではないでしょうか。マイクロソフトでは 10 年以上にわたって、構成管理の維持とマルウェアに対するセキュリティ レベルの強化を理由に、Windows での標準ユーザー アカウントの使用を提唱してきました。また、数多くのソフトウェアを管理している環境では、ユーザーにいくつもの Web サイトから自分でソフトウェアをインストールしてもらうのは得策とは言えません。たとえば、出社初日に上司からこう言われたとしたらどうでしょう。「これが、君のコンピューターと電子メールアカウントだ。仕事に必要な 100 個のアプリケーションをまとめた一覧と入手先のリンクをメールで送っておいたので、半日から 1 日がかりになるかもしれないが、インストールしておくように。」始めのうちはエンドユーザーが自由に使用できるように思えても、不自由なエクスペリエンスを引き起こしかねません。それよりも、100 個のアプリケーションがプレインストールされ、さらに、該当するユーザーロールや地域、言語に基づいてあらかじめ構成された PC を渡されたほうが、ユーザーとしては作業しやすいのではないでしょうか (Windows のイメージングと展開の自動化の主な存在意義は、ここにあると思われます)。アプリケーションリソースを 1 つのカタログまたは場所で集中管理して、管理者がインストールの実行を「要求」または「プッシュ」することで、ユーザーのプロセスが簡単になるうえ、PC を管理された状態に維持することができます。Windows Intune と System Center Configuration Manager 2012 は、いずれも一元的なアプリケーション カタログを提供し、プッシュ型のソフトウェア展開をサポートしています。

Windows Intune と Office 365 のストリーミングを組み合わせて活用するプロセスについて説明した、ナレーション付きの短いビデオを以下に掲載します。基本的には、上で例示した構成 XML ファイルとほぼ同じファイル (名前は configuration2.xml) を使用しており、このファイルと setup.exe を Windows Intune 環境に追加しました。この 2 ファイルは 500 KB 程度しかないため、ストレージ リソースは消費されませんし、Windows Intune サービスから管理 PC のローカル キャッシュにすばやくコピーすることができます。Windows Intune も System Center Configuration Manager 2012 のアプリケーション モデルも、アプリケーション ペイロード全体をダウンロードしてからインストール コマンドを実行するので、Office 365 ProPlus では通常、1 GB のファイルがダウンロードされるまで待機した後、ローカルの Windows Intune または Configuration Manager のファイル キャッシュから Office をインストールすることになります。しかしここでは、500 KB の小さなファイルをキャッシュするだけで、設定に従って Office 365 からストリーミングがすみやかに開始されます。これを受けて Windows Intune サービスが Office 365 サービスに指示を出し、完了すると成功メッセージが Windows Intune に送信されます。それでは、ビデオをご覧ください。

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Jeremy Chapman

@deployjeremy

Office 展開チーム