Jeremy_MSFT
Jul 17 2012, 16:07 P7 | 11 Comments

Office 365 ProPlus では、あらゆる規模の企業やデスクトップ サービス アーキテクチャに対応した柔軟なソフトウェア配信オプションが用意されています。ユーザー自身がソフトウェアのインストールを頻繁に行うような小規模企業から、IT 部門が数百ものアプリケーションを各ユーザーにまとめて配信する大規模企業に至るまで、Office 365 ProPlus は、業務プロセスやワークフローに最適な方法でインストールできます。

Office 365 ProPlus をインターネットからインストール

ユーザーは、Office 365 ProPlus を自分でインストールした場合、http://www.microsoft.com/ja-jp/office365/online-software.aspx から直接各自の PC に Office をインストールできますが、管理者によってユーザー アカウントが作成された場合には、Office 365 サービスにログインして Office 365 ProPlus をインストールできます。ユーザーが自身でインストールするには、自分の PC のローカル管理者である必要があります。また、常に最新の Office ビルドがインストールされ、自動更新の受信が有効に設定されることになります。

ユーザーがインストールを開始すると、サイズの小さいセットアップ ファイル (約 400 KB) がダウンロードされて、ローカル PC 上で実行されます。ファイル名 (例: Setup.X86.en-us_ProPlusRetail_56f7d927-5bf8-435e-a240-9eaeef2f53c5_.exe) には、インストールパラメーターのほか、Office インストール ファイルを格納したコンテンツ配信ネットワーク (CDN) サイト(http://officecdn.microsoft.com (英語)) から何を読み込むのかといった情報が含まれています。

 

Office 365 のソフトウェア インストール ページ

ユーザーによるインストールは、ユーザーが管理者権限を持ち、使用するソフトウェアを自らインストールすることを想定している組織に適しています。また、適切に管理された組織において、管理されたコンピューターへのユーザーによるソフトウェアインストールは原則として許可していないが、自宅 PC や個人所有 PC への Office 365 ProPlus のインストールを許可しているという場合には、ユーザー自身によるインストールを許可してもよいでしょう。管理者はユーザーによるインストールを一元的に不許可にすることもできますが、Office 365 管理者ポータルでのグローバルな制御事項なので、テナント内の全ユーザーに適用されることになります。

 

ユーザー自身による管理されたインストール、または、管理された環境での自宅/個人所有デバイスへのインストール プロセス

上のプロセスの中で、IT 管理者は、エンド ユーザーに自身でインストールする手順を公開する前に、グループ ポリシーなどのローカル構成管理ツールを使用して Office 構成を定義しておくこともできます。エンド ユーザーは、アドイン、依存アプリケーション、および標準 Office テンプレートを必要に応じてインストールしなければなりません。また既定では、ユーザー自身でインストールする際、Office 365 サービスから毎月の更新を自動受信するよう構成されています。

ソフトウェア配布インフラストラクチャを利用した自動展開

多くの大企業では、企業ソフトウェア配布またはイメージベースの自動化された展開を利用して、ユーザーに代わってソフトウェアの���ンストールを行っています。Office 365 ProPlus を使用すると、これらのツールやプロセスが提供され、ネットワークまたは Office 365 オンライン サービス サポートのいずれかから Office をインストールすることができます。ダウンロード プロセスと同様、Office 展開ツールの setup.exe により Office 365 ProPlus のインストールを構成、実行します。これらのツールは柔軟性を重視して設計されているので、管理者はセットアップ エンジンをローカルまたはネットワーク上にあるファイルソースや Web ベースのファイル ソースに指定することができます。

構成 XML ファイルにより、インストールする製品、アーキテクチャ、言語、バージョン、およびインストール元となるソースを指定して、インストールプロセスを管理します。また、構成 XML ファイルでは、管理者はインストールや初回実行時の UI を非表示にしたり、ユーザーに代わって使用許諾契約に同意したりできるほか、インストールログの格納場所の指定、ソフトウェア自動更新の有効化/無効化、Office が更新を検索する場所の構成などが行えます。

 

オンプレミスによる Office 365 ProPlus のソフトウェア配信プロセス

これらのツールを利用すると、ローカル キャッシュを介して、あるいは、管理ポイントまたは配布ポイントから直接ソフトウェア インストール ファイルをインストールしていた、従来の企業ソフトウェア配布アプローチに従った展開が可能です。Office 365 ProPlus では、setup.exe ファイルだけを配布して、Office クイック実行パッケージは Office 365 オンライン サービス (http://officecdn.microsoft.com (英語)) からインストールするという方法も、新たに導入されています。この方法は、LAN に接続していない環境で、管理ポイントへの VPN 接続速度が対象マシンのインターネット接続速度よりも遅い場合に効果的です。

ただし、インストールは通常、従来の MSI ベース パッケージよりはるかに高速に行われるので、カスタム Windows イメージにプレインストールされた Office を展開しても、従来の Office リリースほどには時間の短縮にはつながりません。また、多言語対応の Office クイック実行ビルドを、キャプチャした Windows イメージ (WIM) ファイルに事前キャッシュして、自動スクリプトまたはお好きなタスク シーケンスエンジンを使用して Office を WIM ファイルのローカル ファイル ソースから直接インストールすることができます。オペレーティング システムで使用している言語が Office インストール ソース パッケージでもサポートされていれば、Office は既定でその言語を使用します。EN-US 版の Office に言語パックを適用するのではなく、オペレーティングシステムの言語に対応した Office をインストールすることをお勧めします。ただし、Office 365 ProPlus とクイック実行では、どちらの方法でも利用可能です。

構成 XML ファイルでは、何をダウンロードするか、対象となるコンピューターに Office クイック実行をどのように適用するかを管理します。setup.exe および構成ファイルの使用に関連するコントロールとしては、以下のものが挙げられます。

オプション

説明

構文例

Add

親となるコントロール。ダウンロードするソース、アーキテクチャ、製品、および言語を指定します。

ローカル フォルダーから取得:
<Add SourcePath=”%deployroot%\applications\Office365” OfficeClientEdition="32" >

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Add>

ローカル ネットワークから取得:

<Add SourcePath="\\Server\Share\Office\" OfficeClientEdition="32" >

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Add>

Remove

Office 製品をアンインストールします。

<Configuration>

<Remove>

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

<Product ID="VisioProRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Remove>

</Configuration>

<Remove All=”TRUE”>

Product

<Add> コントロールの下では複数の製品を入れ子にでき、<Product> コントロールの下では複数の言語を入れ子にできます。

Office 365 ProPlus をダウンロード:

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

<Product ID="VisioProRetail">

<Language ID=”ja-jp" />

</Product>

<Product ID="ProjectProRetail">

<Language ID=”es-es" />

</Product>

SourcePath

Office のインストール元となる場所。指定されない場合、セットアップでは、まずローカル フォルダー内でインストール ソースを検索し、見つからなかった場合は CDN ソースを探します。

<Add SourcePath="\\Server\Share\Office\" OfficeClientEdition="32" >

<Add SourcePath="%Applications%\Office\" OfficeClientEdition="32" >

<Add SourcePath="C:\Source\Office\" OfficeClientEdition="32" >

<Add SourcePath="http://source. contoso.com/Office" OfficeClientEdition="32" >

OfficeClientEdition

ダウンロードする製品のアーキテクチャを、32 ビットまたは 64 ビットで指定します。メモ: 新しいバージョンの Office でも、推奨されるアーキテクチャは 32 ビットです。異なるアーキテクチャが混在した形でのインストールは許可されません。32 ビット版の Office がシステムにインストール済みの場合、64 ビット版のクイック実行パッケージをインストールすることはできません。その逆も同様です。

<Add SourcePath="\\Server\Share\Office\" OfficeClientEdition="32" >

または:

OfficeClientEdition="32"

OfficeClientEdition="64"

Language

クイック実行パッケージでダウンロードする言語 DAT ファイルを指定します。

<Language ID=”ja-jp" />

<Language ID=”es-es" />

<Language ID="en-us" />

<Language ID="fr-fr" />

Updates

自動更新の動作を構成します。更新は、パブリックな Office 365 サービス、ローカルの格納場所、ローカル ファイル共有、またはプライベートな http:// サイトのいずれかから取得します。

ローカル ファイル共有を使用:

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="\\Server\Share\Office\" />

CDN を使用:

<Updates Enabled="TRUE” />

無効化:

<Updates Enabled="False" />

Display

インストール時に UI を表示するかどうかを指定します。None または Full を指定できます。AcceptEULA コマンドを使用すると、ユーザーに代わってエンドユーザー使用許諾契約 (EULA) に同意することもできます。

<Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />

<Display Level="Full" AcceptEULA="FALSE" />

Logging

ログの名前とログが書き込まれる場所のパスを指定します。

<Logging Name="OfficeSetup.txt" Path="%temp%" />

<Logging Name="OfficeSetup.txt" Path="%deployroot%\smsosdlogs\" />

Property FORCEAPPSHUTDOWN

インストール、アンインストール、または更新を強制的に実行します。Office クイック実行はバックグラウンドで更新される設計になっており、ユーザーが Office プログラムを終了および再起動したときに適用されます。このプロパティを構成ファイルで指定すると、ユーザーに知らせることなく処理が実行されるので、プログラムの終了時にデータが損失するおそれがあります。

<Property Name="FORCEAPPSHUTDOWN" VALUE="1" />

ForceDowngrade

既にインストールされているバージョン番号が、目的のバージョン番号よりも大きいときに使用します。また、何らかの問題が発生して以前のバージョンにロール バックする必要があるなどの、ロール バック シナリオに活用できます。

<Add SourcePath="\\Server\Share\Office\" Version=”15.0.4128.1014” OfficeClientEdition="32" ForceDowngrade=”True”>

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Add>

例として以下に示した install.xml ファイルでは、既にダウンロードを終えた Office パッケージをインストールするためのパラメーターが指定されています。バージョン指定は省略されているので、最新のバージョンがインストールされます。また、UI の非表示、32 ビット、および EN-US を指定するパラメーターも含まれています。

<Configuration>

<Add SourcePath="\\YourServer\YourShareName\Office Deployment Tool\"

OfficeClientEdition="32" >

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

<Product ID="VisioProRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Add>

<Updates Enabled="FALSE" />

<Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" />

<Logging Name="OfficeSetup.txt" Path="%temp%" />

</Configuration>

 

上記パラメーターで Office 365 ProPlus をインストールするセットアップ コマンド

 

インストール後の %ProgramFiles%\Microsoft Office 15\ フォルダー

MSI ベースの Office インストールに慣じみのある方にとっては、Office 365 ProPlus のインストール後に %ProgramFiles% ディレクトリや配置されたファイルをいろいろと確認してみるのも面白いかもしれません。

 

主な仮想ファイル システム コンポーネントは、%Program Files%\Microsoft Office 15\root\vfs に格納されます。十分に隔離されているので、MSI ベースのパッケージでインストールされた旧バージョンの Office アプリケーションが Office 365 ProPlus インストールと競合することはありません。

クイック実行インストールのしくみを簡単にご説明すると、開始数秒で仮想ファイル システムを管理するサービスが実行され (インストールのユーザー インターフェイス��進捗画面で最大 “10%” まで)、残りの時間で、Windows との統合やローカル ハード ドライブへのファイルのキャッシュなどの必要なタスクが実行されます。10% の段階でインストーラーは以降のタスクをサービスへ引き渡すので、残りの Office インストール プロセスはシステム アカウント (対話型のセッション 0) で管理されます。つまり、Office 365 ProPlus プレビューでは、システム アカウントが Office インストール ファイルを格納している共有または場所にアクセスする必要があるということになります。

柔軟な展開モデルが実現されたことで、Office 365 ProPlus ファイルが格納されている共有または場所へのアクセスが行えるなど、インストール可能な権限の高いコマンドを実行できるようになりました。ログインスクリプトからソフトウェア配布ツールまで、あらゆるものを使用できます。

Office 365 ProPlus のソフトウェア更新

Office 365 ProPlus では、さまざまな手段で「常に最新」の状態を維持するという目標の下、Office デスクトップ アプリケーションが 1 年以上も古い状態のままなどという事態が決して起こらないようにサービスが設計されています。多くの場合、また、ユーザー自身がインストールを行うときは必ず、更新は定期的に Office 365 パブリック サービスからストリーミングされます。管理された組織で Office 365 ProPlus を導入したときには、更新プロセスを制御することで、ソフトウェア更新プログラムによる互換性などの問題がないことを事前に確認してから、管理 PC への適用を許可することができます。

クイック実行のソフトウェア エクスペリエンスやメカニズムも大幅に変更され、Microsoft Update などのツールや付随する MSP ファイルはソフトウェア更新には含まれません。同様に、Windows Server Update Services (WSUS) などの管理ツールや System Center Configuration Manager 2012 などの WSUS 管理製品では、管理 PC 上で動作するクイック実行ソフトウェアにソフトウェア更新プログラムの配布を行いません。その代わり、アプリケーション仮想化基盤をサポートし、影響の少ないバックグラウンドでの更新を可能にするためにソフトウェア更新管理サービスと関連オプションが新しく開発されました。このモデルでは、ソフトウェア更新プログラムが適用されている様子をユーザーが目にすることはありません。また、更新プログラムの配布と自動化を担当している管理者から指示される場合を除き、アプリケーションの終了を強制されることもありません。更新適用はバックグラウンドで処理されるため、Office プログラムを通常どおり終了および再起動すると、更新が Office に適用されるようになっています。

 

クイック実行による、ソフトウェア更新プログラムの適用

クイック実行でのソフトウェア更新プロセスでは、まず、既にインストールされているものを探し出し、配信される更新内容を確認して、差分となるファイルのみを適用します。たとえば、ソフトウェア更新時に、インストールされている Office プログラムと更新ビルドを比較して 90% のファイルが同じものだったとき、新しいビルドの 10% のみをダウンロードして、これをインストール済みの Office 365 ProPlus ビルドに適用すればよいことになります。高度なプロセスとしては、管理者がソフトウェア更新を PC にプッシュすると、PC の Office 更新サービスがビルド更新に必要なファイルを検出し、差分がバックグラウンドで適用されて完全にキャッシュされたら、その後はユーザーが Office プログラムを通常どおり終了および再起動するだけで、更新されたビルドが適用されます。セキュリティなどの観点から、管理者が更新をただちに適用すべきと判断したときには、新しいビルドに付属する構成ファイル内で FORCEAPPSHUTDOWN プロパティを使用することができます。更新のオプションとしくみについては、後ほどご説明します。

MSI パッケージおよび更新モデルとの大きな違いとしてもう 1 つ挙げられるのは、更新が Office スイート全体の累積的な更新ビルドであることです。そのため、たとえば必要な更新あるいはセキュリティ関連の更新のみを Excel に毎月適用し、オプションの更新や他の Office プログラムへの更新についてはサービス パックが適用されるまで待っているという企業では、状況が一変し、すべてのプログラムに対する必要な更新とオプションの更新とが Office 365 ProPlus ビルドに毎月適用されるようになります。

自動更新はオンとオフの切り替えが可能で、ユーザーが更新管理にアクセスできるかどうかは、Office 365 ProPlus の管理 PC へのインストール時にグループ ポリシーまたは構成ファイルを使用して管理することができます。Office 365 ProPlus には 3 つの主要な更新オプションがあります。

1. Office 365 サービスからの自動更新

2. 管理されたファイル共有または http:// のソース格納場所からの自動更新

3. より新しいビルドで Office セットアップを再実行することによる手動更新

 

クイック実行のソフトウェア更新オプション

更新は、管理された場所または企業ソフトウェア配布を介して配信することができます。企業ソフトウェア配布を活用している多くの大企業では、セットアップ再実行によるオプションを利用するものと思われますが、場合によっては、ソフトウェア更新を管理するために相対ファイルパスを使用することもあるでしょう。セットアップを再実行するときにも、差分ファイルのみを適用する更新プロセスは変わりません。

自動更新

Office 365 ProPlus のインストールでは、自動更新が既定で有効に設定されています。自動更新はオンとオフの切り替えが可能で、Office 365 ProPlus の管理 PC へのインストール時にグループ ポリシーまたは構成ファイルを使用して管理することができます。自動更新サービスは毎日実行され、更新の検索を行います。

オプション

説明

構文例

Add

親となるコントロール。ダウンロードするソース、アーキテクチャ、製品、および言語を指定します。

ローカル ネットワークから取得:

<Add SourcePath="\\Server\Share\Office\" OfficeClientEdition="32" >

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

</Add>

Product

<Add> コマンドでダウンロードの対象となる製品。<Add> コントロールの下では複数の製品を入れ子にでき、<Product> コントロールの下では複数の言語を入れ子にできます。

Office 365 ProPlus をダウンロード:

<Product ID="O365ProPlusRetail">

<Language ID="en-us" />

</Product>

<Product ID="VisioProRetail">

<Language ID=”ja-jp" />

</Product>

<Product ID="ProjectProRetail">

<Language ID=”es-es" />

</Product>

Updates

自動更新の状態、更新のパスおよび場所が含まれます。指定されない場合、ダウンロードで http://officecdn.microsoft.com (英語) が検索されます。

<Updates Enabled=”TRUE” /> (メモ: これが既定の設定であり、指定されない場合は自動更新を構成)

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="\\Server\Share\Office\" /> (メモ: 管理された場所で公開する際に使用)

<Updates Enabled=”FALSE” />

Enabled

自動更新サービスを有効または無効に設定します。サービスは毎日実行され、“%updatepath%\data\v32.cab” または “%updatepath%\data\v64.cab” と、そこに含まれている versiondescriptor.xml ファイルを調べて、更新適用に使用可能な許可されたビルドまたは最新のビルドをチェックします。

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="\\Server\Share\Office\" />

<Updates Enabled=”FALSE” />

UpdatePath

Updates コントロールに付随する情報として、UNC パス (ハードまたは相対)、HTTP、またはローカル ファイル パスを指定します。自動更新が有効のとき、サービスではこのオプションのパスで示された場所を検索し、更新をチェックします。

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="\\Server\Share\Office\" />

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="%OfficeUpdateShare%\Office\" />

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="http://contosocdn.contoso.com/updates" />

TargetVersion

この要素では、更新するバージョンを指定します。これを指定する主な理由は、旧バージョンを展開し、CDN または内部共有からの自動更新を構成すると、既定では最新のビルドに更新されるためです。TargetVersion を使用すると、選択したバージョンを対象にすることができます。

<Updates Enabled="TRUE" UpdatePath="\\Server\share\" TargetVersion="15.1.2.3" />

Office 更新サービスはスケジューリングされたタスクとして毎日実行され、指定された更新の格納場所をチェックし、場所が指定されていない場合は Office 365 サービス (http://officecdn.microsoft.com (英語)) をチェックします。更新パスを指定して、更新サービスが更新を検索する場所を構成できます。更新が無効に設定されている場合、Office のセットアップ再実行時に更新を適用する必要があります。

指定した更新格納場所からの更新

管理者は、Office 365 ProPlus の新しいビルドを適用するために、更新サービスが管理されたファイル ソースを検索するよう指定することができます。構成 XML ファイルで UpdatePath コントロールを指定すると、更新サービスがソフトウェア更新を検索する場所 (ローカル、UNC、または HTTP パス) を管理できます。しかし UpdatePath を使用すると、Office CDN サービス上の最新ビルドを使用できないため、管理者は更新ビルドをダウンロードして、利用しやすい中央のファイル共有または HTTP 上にこれをコピーする作業も行わなければなりません。この更新方法は、PC からファイルの格納場所に低遅延でアクセス可能な組織に適しています。また、相対パスや管理されたファイルレプリケーション サービスを使用している、より分散された環境にも適していますが、エンタープライズ ソフトウェア システムを採用している大企業の多くでは、新しいソフトウェアインストールまたはパッケージとして更新ビルドを配布する方法を選択することも考えられます。

UpdatePath には、Office CDN サービスからダウンロードされたデータやファイルが格納されます。スケジューリングされたタスクとして最新バージョンを自動的にダウンロードすることも、または、Office 365 ProPlus ビルドのダウンロード時に任意のバージョンを指定することもできます。利用可能なビルドが公開されたら、ビルド番号をお知らせするサポート技術情報の記事が support.microsoft.com に掲載される予定です。ただし、多くの管理者にとっては、スケジューリングされた���スクを利用して、企業のソフトウェア ライブラリ内の Office 365 ProPlus ソース フォルダーにビルドをダウンロードする方が、より便利に利用できるのではないかと思います。

ビルド番号を指定せずに “setup.exe /download configuration.xml” ファイルを実行すると、次に示す Office\Data\ フォルダーの内容がダウンロードされます。

 

複数の Office 365 ProPlus ビルドの内容が格納された Office Data フォルダー

v32.cab または v64.cab ファイル (Office のアーキテクチャに応じます) は、適用する Office 365 ProPlus の最新ビルドあるいは検証済みビルドを更新サービスが検索する際に使用します。これらのキャビネットファイルには、hash.txt と versiondescriptor.xml が格納されており、既定では最新ビルドが指定されていますが、バックアップ ファイル (v32_15.0.4128.1009.cab など) をコピーして名前を “v32.cab” または “v64.cab” に変更することで、検証済みまたはテスト済みのビルドを指定するよう変更できます。管理者が Office CDN サービスから新しい Office ビルドをダウンロードすると、新しい v32.cab または v64.cab、対応するバックアップ キャビネットファイル、およびビルド バージョンを示すフォルダーがダウンロードされます。インストールやソフトウェア更新中にパスの解決を確実に行うため、対応するビルド バージョンを示すフォルダー名は変更しないよう注意してください。

クイック実行のセットアップによる更新ビルドのインストール

ソフトウェア更新サービスは、構成 XML ファイルで UpdatePath コントロールにより指定されたパブリックまたはローカルのファイル格納場所から Office プログラム キャッシュをダウンロードして適用するなど、Office セットアップと同様の処理を実行します。企業ソフトウェア配布を使用している大企業では、企業ソフトウェア配布エージェントがインストール ファイル ソースを検索するためのソフトウェア配布ポイントや管理ポイントが複数存在する場合があります。このような環境では、すべてのユーザーに有効な UpdatePath を定義するのは難しく、また、PC の企業ソフトウェア配布エージェントに割り当てられた管理ポイントの場所を特定できないことも少なくありません。インストールする前に管理ポイントのパスを構成 XML ファイルへ動的に書き込むよりも、ソフトウェア更新を行うたび Office セットアップを再実行するほうが適切なアプローチと言えるでしょう。このとき、管理者は Updates コントロールを無効に設定 (<Updates Enabled=”FALSE” />) して、Office ソフトウェア更新プログラムを毎日検索するスケジューリングされたタスクを無効にします。これにより Office 365 ProPlus は、別のビルド番号でセットアップが行われないかぎり、最初にインストールされたビルドのままとなります。

セットアップ再実行のオプションを使用するとき、更新のインストールは管理ポイントまたは配布ポイントから行うことをお勧めします。更新のインストールを開始する前に PC に更新を事前キャッシュすることはお勧めしません。これは、更新パッケージが完全な Office 365 ProPlus インストールと同じサイズ (約 1 GB) になり、1 万人のユーザーを持つ企業であれば、Office 更新のファイル ソースとして使用する更新およびテスト済みの Office ビルドを事前キャッシュすると、10 TB のネットワーク トラフィックが発生することになるためです。配布ポイントから更新ビルドをインストールすれば、この大半のネットワーク トラフィックを回避できます。初回のインストールはローカルに事前キャッシュしたファイルソースから実行し、ソフトウェア更新はネットワーク上の格納場所、クラウド サービス、または管理ポイントを使用して実行することをお勧めします。

企業ソフトウェア配布を使用する場合、setup.exe とこれに対応する構成 XML ファイルを展開し、Office セットアップでパブリックな Office 365 サービスを使用してファイル ソースのインストールを行う方法もあります。このハイブリッドな方法では、社内のソフトウェア配布メカニズムによって配信される情報量を制限し、負荷の高い大規模なファイルキャッシュ作業の大半にインターネットを活用できます。管理者は適用する Office のバージョンを引き続き管理でき、ネットワークへの VPN 接続に問題が発生したときにも、きわめて少量の情報 (PC あたり約 500 KB) をネットワークから直接転送するだけで済みます。

 

インストールまたは更新をクラウドから配信する、セットアップと構成ファイルのハイブリッド方式による配信

ソフトウェア更新の頻度

管理者は、1 年ほどの期間をかけて Office のビルドのテストと検証を行い、Office セットアップを実行してユーザー PC にインストールするビルド番号を決定できます。多くの企業では、更新されたすべての Office 365 ProPlus ビルドを配布するのではなく、自動更新を保留または無効に設定するものと思われます。このとき管理者は、UpdatePath を定義し、ビルドのテストと検証が済んだ時点でこれを適用して最新状態を維持するか、または Office セットアップ パッケージを配布し、セットアップを再実行してソフトウェア更新を行うか、いずれかの方法を取ることができます。また、更新ごとに最大 11 か月間、ビルドの適用をスキップできるため、管理を行いながら、展開するビルドを決定できます。このモデルでは月ごとの更新をお勧めしますが、テストを適切に行うには時間が十分でないとき、あるいは互換性の問題が検出されたときには、状況が整うまで実稼働環境への更新の展開を見送ることも可能です。

その他のリソース

Office 365 ProPlus の構成の詳細については、TechNet の「Office 365 クイック実行 Configuration.xml ファイル」と「クイック実行のカスタマイズの概要」を参照してください。