Posted by Gray Knowlton
7 月 30 日
編集者注:最初の記事の 1 つとして、ここでは Office をより自然にクラウドと接続させるために私たちが行った開発作業についてお話しします。今週は、次期バージョンの Office におけるサービス方式について詳しくお話しする予定です。この記事では Office と SkyDrive の統合についてご説明します。また、プログラム マネージャーの Daniel Fiordalis と、シニア プログラム マネージャー リードの Arnab Bose が Office Next に参加して、この分野について詳しくお話しします。
こんにちは。これまでに、Office から SkyDrive にファイルを保存する際のデフォルト場所の変更についてお話させていただきました。今日は、その変更について、そしてその変更が Office ドキュメントを保存、共有し、コラボレーションに活用するために最適である理由についてお話しします。
クラウドへの保存
デフォルトの保存場所を SkyDrive に変更することは、Office 製品の最も基本的な操作の 1 つに影響を与えるため、正しく理解することが極めて重要になると私たちは認識しました。クラウドに保存すれば、新しい Office を使用してドキュメントにどこからでもアクセスできるようになります。これによって、ユーザーのドキュメント (または Office アプリケーション) がある場所を気にしないで、デバイスからデバイスへユーザーが移動できるようになります。またクラウドへ保存することにより、ファイルをローカルマシンにしか保存できなかったときには不可能だった同時編集などのコラボレーション作業が可能になります。
しかし、私たちがローカル デバイスにファイルを保存するときには、至極当然と考えていることがあります。たとえば、オフライン状態でもファイルには簡単にアクセスできること、あるいは Windows デスクトップ サーチを使用してファイルの名前またはその内容によってファイルを検索できることなどです。実際、現在では 90% 以上の Office ファイルがエクスプローラーから開かれています。私たちは、ユーザーが保存する場所を変更するには、ローカル ファイルの参照や検索が引き続き機能するようにし、クラウドへの保存は現在のローカルファイルの管理と同様にわかりやすいものにする必要があることを認識しました。
現在のクラウド ベースのソリューションを見れば、その答はシンプルであると思われます。まず、作業しているデバイスにファイルを同期させるアプリケーションを作成し、そしてこれらのファイルをローカルで開きます。この非常にシンプルなモデルは、一見正しく機能すると思われます。しかし大きな問題があります。このようなローカルファイルを開くことは、単なるローカル ファイルを使用しているに過ぎないのです。この方式では、複数のユーザーまたはデバイスでファイルを同時に操作することができず、競合もしばしば発生します。同期アプリケーションは、ユーザーのコンテンツのコピーを作成することでこの競合を解決しようとしています。
Office の次期バージョンでは、このような問題に対して妥協のない解決策を編み出しました。ユーザーのドキュメントはクラウドに保存されるため、これらを他のユーザーと共有することやコラボレーションに使用することが容易に行えます。Office と SkyDrive for Windows の統合により、ユーザーのドキュメントはローカルに同期され、クラウド接続されます。SkyDrive 上にあるファイルの参照は、ネットワークの待ち時間やサービスの状態による影響を受けません。
慣れ親しんだ使用感
SkyDrive に保存することで新たな利点がいくつも得られますが、ユーザーがドキュメントの保存や検索方法の違いを意識する必要はありません。使用感はこれまでの操作と非常によく似ており (ほとんど同じ)、Office アプリケーションで保存場所を選択するときに SkyDrive が選択肢として提示されます。ドキュメント ライブラリなどのエクスプローラーで表示される他のデフォルトの場所と同様に、SkyDrive には他の Windows アプリケーションからアクセスでき、オフライン状態でも使用できます。
クラウドを持ち歩く
同期が完了して、ファイルを SkyDrive に保存すると、コンテンツの最新版がただちにローカルマシンと同期され、SkyDrive でも使用できるようになります。SkyDrive にファイルを保存すると、使用しているコンピューター上にあるローカルコピーとクラウドにあるコピーの同期が必要な限り維持されます。
別のコンピューターからドキュメントを編集したい場合は、Microsoft のアカウントを使用して SkyDrive の Web サイトにログインするだけです。そして、Office Web Apps、または Office 2010 を使用して、ドキュメントの最新版を参照および編集することができます。変更した内容を SkyDrive に戻すと、この内容が SkyDrive for Windows クライアントアプリケーションを実行しているコンピューターに再び同期されます。
ローカル ハード ドライブに保存することは大きな利点です。Office にサインインすればどこからでもドキュメントを使用できますし、何をするにもオンライン状態にならなくてはならないクラウド ソリューションにおいても大きな改善点と言えます。
ローカルとクラウドでのファイル同期の管理
SkyDrive for Windows は、Office ファイルを最新に維持し、クラウド接続させるための働きをします。
Office の次期バージョンでドキュメントを編集し、SkyDrive に保存すると、これらはデバイスの SkyDrive フォルダーとクラウドに同時に保存されます。SkyDrive へのファイルのアップロードは、非同期で動作するバックグラウンドプロセスによって処理されます。したがって、喫茶店などの微弱な WiFi 信号を使用してドキュメントを編集する場合でも、アップロードを実行しながらファイル内容を変更し続けることができます。この機能により、Office ドキュメントの編集に関係するパフォーマンスや待機時間が、ネットワーク接続の帯域幅、待機時間、状況による影響を受けなくなります。さらに、ユーザーがローカルの SkyDrive ファイルを開くと、このファイルが SkyDrive に保存されていることを Office が認識して、ただちにクラウドに接続します。これによって、常にファイルの最新版を使用でき、ファイルが共有ドキュメントである場合には現在このファイルを編集している他のユーザーや、そのユーザーが入力を行っている箇所をただちに確認することができます。同時編集機能に対応している Office アプリケーションの場合は、Office Web Apps と Office 2010 クライアント アプリケーションの両方でドキュメントを同時編集できるため、この機能は特に有効です。
オフライン状態の場合には、Office はローカルの SkyDrive フォルダーにファイルを作成し、保存し、またこの場所からファイルを開きます。Office には、オフライン状態で作業していることを知らせる通知が表示されます。必要な場合は、クラウドへのアップロードが保留されているファイルに変更が加えられたかどうかを示すアラートが Office から発せられます。ファイルはローカルに保存されたままですが、データが失われることを心配する必要はありません。実際、Office アプリケーションを一斉に終了した後でも、接続が再開されると、変更されたファイルが Office によってクラウドに自動的にアップロードされます。
高度な同期機能
Office と SkyDrive を使用してファイルを同期させると、帯域幅の使用量や電池の寿命にとっても大きな利点があります。たとえば、50 MB の PowerPoint のプレゼンテーション ファイルを操作している場合に、新しい行頭文字を挿入すると、Office はその行頭文字 1 つだけをアップロードします。クラウドから最新版をダウンロードするときにも、同じことが行われます。私たちはこれを部分ファイルアップロードおよび部分ファイル ダウンロードと呼んでおり、またこの機能は MS-FSSHTTP プロトコルによって実行されています。
SkyDrive は、同期の際に Office のすべてのファイル タイプを維持します。これによって、Office のすべてのドキュメントが部分ファイルダウンロードとアップロードのメリットを享受できます。また、ときどきアップロード センターのバルーンが表示されることにも気付かれるかと思います。アップロードセンターは、Office アプリケーションが起動していない場合にアップロードとダウンロードを管理します。これには、Office ファイルに関連する基本的なアップロード管理操作を行うための特別な UI が備わっています。バルーンは、接続が失われたためにファイルのアップロードが保留状態になったことや、ファイルのアップロードに失敗したことを知らせるために表示されます。
まとめ
クラウドへの保存は今までになく簡単になりました。SkyDrive を利用して作業する場合も、オフライン状態でのファイル アクセスは可能で、デバイス全体の検索機能も使用でき、共有やコラボレーションが容易に行えます。そして、重要なコンテンツを、いつでも、どこからでも使用できるようになります。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。実際に製品をお使いいただき、ご意見を伺うのを楽しみにしています。