フィルターなしの HTML
Social Media Sharing
  • 新しい Microsoft Project

    7 月 23 日 Posted by Project チーム

    Microsoft Project ジェネラル マネージャー Ludovic Hauduc

     

    マイクロソフトは先週、Office カスタマー プレビューのダウンロード提供開始を発表したのとあわせて、新しい Microsoft Project のプレビューもリリースしました。Project を試用していただく方法には次の 2 種類があります。

    1. Project Online プレビューにサインアップ (Project Pro for Office 365 の試用も可能)
    2. Project Professional 2013 プレビューおよび Project Server 2013 プレビューをダウンロード

    Project チームの頑張りのおかげで、新しい Project リリースの内容は非常に充実したものとなりました。その成果を皆さんに披露できる日を迎えて本当にうれしく思います。

     

    Project Online:  クラウド上で Office 365 と一緒に使える Project
    新しい Project Online では、関与するプロジェクトやリソースの全体的な状況をポートフォリオですばやく確認し、イニシアティブ間の優先順位を決め、SharePoint との高い親和性を生かして効果的にプロジェクトを進行できます。 ポートフォリオの選択、ワークフロー、リソース計画、ダッシュボードなど、充実したプロジェクト ポートフォリオ管理 (PPM) 機能をすぐに使い始め、気軽に使いこなすことができます。 

     

    Project Web App (PWA)

    今回のバージョンでは、プロジェクト管理を手軽に始められるようにすることを重視しました。 新しい PWA のインターフェイスは、プロジェクトの管理に必要となる重要な作業手順がタイル式に表示され、自由度が高い Project の PPM 機能をすぐに使いこなせるようになっています。

     

    おなじみのツールを使ってコラボレーション

    コラボレーションといえば SharePoint です。このリリースでは、Project と SharePoint との連携がいっそう強化されました。 使い勝手がよい SharePoint の機能により、メンバーはチーム サイトに簡単にアクセスしてタスクの状況を更新できます。 チーム サイトは、プロジェクト固有のニーズに基づいた管理の中心となる場所であり、プロジェクトの根幹にかかわる重要な関連文書や専用 OneNote ノートブックがここに集約されます。 SharePoint のソーシャル機能がいっそう強化され、これまで以上に共同作業が快適になりました。

    複数のプロジェクトが同時進行していても、各ユーザーが行うタスクは、自分の SharePoint ニュースフィード ハブの [マイ タスク] にすべて表示されます。 モバイル デバイス対応のニーズが急速に高まってきたことに応えて、Exchange との連携強化により、Windows Phone や iOS デバイスでプロジェクト関連タスクの確認ができるようになりました。

    さらに、Web ベースのモバイル チーム サイトに接続すれば、チーム メンバーは、どこにいても常に最新の動向を把握できます。

     

    すべての組織に適した業界トップ クラスの PPM

    私たちは、あらゆる組織が PPM の導入によってメリットを享受できると考えています。 Project Online および Project Server 2013 は、どちらも、実際の組織のプロセスに応じたワークフローの構築とカスタマイズを簡単に実行できます。このことは SharePoint Designer と Visio のシンプルな操作性によって実現されています。 プロジェクトやリソースのリッチ データを活用すればリアルタイムのダッシュボードを作成でき、 Excel を使い慣れてさえいれば、Project Online に簡単に接続して独自のレポートやダッシュボードを作成し、新しいビジネス インテリジェンス センターの PWA として公開することができます。なお、ビジネス インテリジェンス センターには、使用頻度の高い数種類のレポートが、すぐ使える状態であらかじめ用意されています。

     

    Project Professional 2013:  デザインを一新

    Microsoft Project は、簡単に他のユーザーと共同で作業を進め、短期間でプロジェクトの成果をあげるために役立ちます。 各種の Microsoft アプリケーションおよびクラウド サービスとシームレスに連携できるように設計されたプロジェクト管理システムは、Microsoft Project だけです。

    運用開始をスムーズに

    Project を初めて使う人の身になって、入門用インターフェイスを新しく設計しました。 初回の起動時には、わかりやすい「はじめに」テンプレートに従って主な機能の使い方を見ていくことにより、プロジェクト計画を立て始めるために必要な知識が身につきます。 その後は Project 上から Office.com にアクセスし、さまざまな Project テンプレートを利用して、プロジェクトの作業にすぐ着手できます。 他のユーザーによって作成されたプロジェクト計画を初めて扱うときも、ガント チャート上にタスクのパスがハイライト表示されるので、タスク間のつながりを理解しやすく、プロジェクトを成功させるうえで重要性の高いタスクがどれなのかを簡単に把握できます。

     

    計画を効果的に伝える本格プレゼン機能

    新しい Project に付属のレポート ツールは、そのまま使える充実した機能と、使い慣れた Office に近い操作感を備えています。 進捗の度合いやリソース配分状況が一目でわかるレポートを作成できます。 

    Project のタイムライン ビューは、プロジェクトの状況を可視化するのに役立ちます。PowerPoint や Outlook などの Office アプリケーションと簡単に連携させ、チーム メンバーや経営陣、出資者などさまざまな対象者に向けて高品位のプレゼンを行うことができます。 さらに、内蔵のレポート機能を応用すれば非常に高度な内容のプレゼンも可能です。

    新しい Office ストアでは、 Project の機能を拡張する Office 用アプリを入手できます。アプリは、ユーザーや会社としての具体的なニーズに特化した問題を解決するために役立ちます。

    チーム内でのプロジェクト共有

    完璧なプロジェクト計画を作ったら、チーム メンバー間で共有しましょう。プロジェクトを SharePoint サイトと同期させれば、 SharePoint サイトにプロジェクト ファイルが格納され、サイト上にタスク リストとタイムラインが作成されます。 チーム メンバーは、共通の場所でプロジェクトの状況を参照および更新し、サイト フィードで常に最新の動向を把握し、プロジェクトの文書やメモなどを格納することができます。 SharePoint 上にあるプロジェクト計画は、Project からワン クリックで開くことができます。

    Project には Office 365 との統合機能があり、プロジェクトから Lync Online を使ってインスタント メッセージ (IM) を送ることや、リアルタイムの会話を始めることができます。
    新バージョンは、Project と Office や Office 365 を組み合わせて使う際の操作性が格段に向上し、コラボレーションに完全対応したプロジェクト管理システムとなっています。

     

    Project Pro for Office 365 で、あらゆる場所から Project のパワーにアクセス

    Project Online を試用すると、あわせて Project Pro for Office 365 も体験できます。アプリケーション ストリーミング技術で組織内ユーザーにすぐ使用させることができ、 最新のパッチやソフトウェア更新プログラムが自動的にインストールされるので展開の手間がかかりません。また、他の Office 365 サービスとの連携により、Lync のプレゼンスおよび IM 機能や SharePoint の共有機能を利用できます。

    変化は予想外のタイミングで訪れることがありますが、 出張など、ユーザーが職場に戻れず PC を使えない状況も日常的に発生します。 大幅な計画変更を余儀なくされて期限遵守がおぼつかなくなったような場合、従来なら選択の余地はほとんどなく、 生産性を犠牲にして出先から戻らざるを得ないこともありました。 しかし、Project on Demand があれば話は別です。 自宅などにある複数台の PC に Project をインストールできるので、 社外にいても、当座の問題をすばやく解決できます。プロジェクトの進行に専念できる状態や休暇を楽しめる状態を回復し、安心して行動しましょう。

    次のステップ

    以上、Project の最新リリースに関する記事の第 1 弾を読んでくださった皆さんに感謝します。 どうぞ、この後も引き続きお付き合いください。

    1. Project Online プレビューをご試用のうえ、 コメントやフィードバックをぜひお寄せください。
    2. 11 月 12 日~ 15 日に米国ネバダ州ラスベガスで開催される SharePoint Conference 2012 にお申し込みのうえ、ご参加ください。
    3. 今後お届けする記事をもれなくチェックするために、Project ブログをご購読ください。新リリースのさらに詳しい情報を何週にもわたってご紹介していきます。 また、Facebook 上のディスカッションへのご参加、Project フォーラムでのご質問、 Twitter でのフォローもお待ちしています。

     

    Ludo 

  • 新しい Office Web Apps

    2012年7月20日 Posted by Gray Knowlton  

     

    エディターズ ノート: 本ブログにおいて、マイクロソフト は次期 Office を公開しました。さらに、Office とクラウドの詳細を明らかにし、そして多数の利用者から寄せられたフィードバックとパワーを基にブラウザーの柔軟性を高めた仕組みをご案内しました。そして今回、新しい Office Web Apps の基盤となっている機能や技術的について、より深く掘り下げてご紹介します。Office Web Apps は SkyDrive および Office 365 プレビューから利用できます。Office Web Apps では Office の使用環境が Web の世界に広がり、Word、Excel、PowerPoint、および OneNote のドキュメントを Web ブラウザーで操作、編集、共有することができます。Office Web Applications の Group Program Manager である Mike Morton がブログでご説明します。

     

    Office Web Apps のアップデートについてお話できるのを大変嬉しく思っています。Office Web Apps は、現在 SkyDrive および Office 365 プレビューで公開されています。このリンク から SkyDrive にサインインするか、Office 365 プレビュー に参加すれば、新しい Office Web Apps をお試しいただくことができます。どちらの方法でも、Word、Excel、PowerPoint、または OneNote のドキュメントを作成してクリックしたときに、同じ Office Web Apps が使用できるようになります。

    この記事では、Office Web Apps の新機能のいくつかをご紹介し、これらがどのように発展してきたかにについてご説明します。

     

    Office Web Apps の開発は、次の方針に基づいて行われてきました。

    • どこからでも作業できる – Web ブラウザーが搭載されたあらゆるデバイスから Office ドキュメントにアクセスできるようにする。これは、標準規格(HTML など)に対応し、さまざまなデバイスとの互換性を確立することを意味する。
    • Office に「忠実」である – Office ドキュメントは作成者が意図したとおりにブラウザーに表示されなければならない。Office Web Apps では、デスクトップ版の Office の全機能に対応できない場合でも、すべての編集内容を維持する必要がある。
    • 共同作業と共有 – 他の使用者とドキュメントを容易に共有し、共同作業を行えるようにする必要がある。使用者は、相手が使用しているソフトウェアやデバイスを考慮することなく、共同作業を実施できるようにする。

    Office Web Apps の最初のリリースは、2010 年 7 月にリリースされました。それ以降、利用者のフィードバックに基づいて、機能の追加を継続的に行ってきました。その間、利用者の数は月間約 5 千万人にまで増加しました。この成果には大変満足しています。この 2 年間には Office Web Apps をより洗練させるためのフィードバックも得られました。私たちは上記の方針に基づいた開発作業において、このフィードバックの反映にも鋭意取り組んできました。このアップデートはこれまでで最も意義のあるものであり、変更内容にも十分満足していただけると確信しています。

     

    このリリースでは、次の 4 つのシナリオを重視してきました。

    1. 編集機能の強化 – Office Web Apps をブラウザーで使用することの利便性については多くの利用者にご満足いただきましたが、デスクトップ版の Office で使用していた機能がないことにご不満が寄せられました。このリリースでは、お客様からの大きな要望に応え、プロ級のドキュメントを作成できるようになりました。
    2. タッチ ユーザー インターフェイスのサポート – この数年間でタッチ ユーザー インターフェイスを採用したデバイスが爆発的に増加しました。この動きは Windows 8 のリリースによってさらに加速すると思われます。Office Web Apps は技術的にはタッチ デバイスで動作しましたが、マウスやキーボードなしでは使用しにくいものでした。今回の最新リリースでは、「どこからでも作業できる」という方針に従って、タッチ デバイスでの操作性を大きく改善しました。
    3. 共同作業 – Office Web Apps では、すべてのドキュメントで同時編集が可能になりました。実際に、Word、PowerPoint、および OneNote の使用者は、他の Office Web Apps やデスクトップ版 Office アプリケーションの使用者と同時に共同編集作業を行うことができます。また、Word と PowerPoint には新たに設計されたコメント機能が加わり、フィードバック作業を迅速かつ容易に行えるようになりました。
    4. パフォーマンスアプリケーションの高速化により、生産性が一層向上します。Office Web Apps の編集速度の向上は、すべてのお客様にご満足いただけるものと確信しています。

     

    ・ 編集機能の強化

    編集機能と書式機能の向上には、大きな労力を注ぎ込んできました。現在では、Word、PowerPoint、Excel、および OneNote の Web App でプロ級のドキュメントを作成、編集し、仕上げることができるようになりました。Office のファイル形式との互換性はもちろん維持されているため、デスクトップ版 Office、Web ブラウザー、モバイル デバイスの間を容易に行き来できます。

    プロ級のドキュメント

    Office Web Apps の最初のリリースでは、基本的なドキュメントは容易に作成でき、また複雑なドキュメントも素早く編集することができました。しかし、多くの使用者が Office のドキュメントに期待するような完成品としてのフォーマット、レイアウト、プレゼンテーションを作成するのは必ずしも容易ではありませんでした。この Office Web Apps の最新リリースでは、優れた出来映えの Word ドキュメント、洗練されたスプレッドシート、ダイナミックなプレゼンテーションも作成できるようになりました。主な機能には次のものがあります。

    • Word のレイアウト ツール – ページ サイズ、方向、余白、段落の間隔、インデントなど、多数のレイアウトを変更できるようになりました。また UI も大きく更新されたため、これらの変更内容が編集中に WYSIWIG で確認できます。
    • 図および図形描画ツール – 図や図形に対する操作性が向上しました。「図のスタイル」を適用して、ドキュメントやプレゼンテーションの中で図を目立たせることができます。PowerPoint も改善され、図形描画ツールを使用できるようになりました。さまざまな形状を追加して、サイズ変更、書式設定、回転、コピー、スタイル変更などを行うことができます。
    • アニメーションと画面切り替え – アニメーションや画面切り替えを PowerPoint Web App から直接容易に編集できます。PowerPoint のスライドを Web ブラウザーで表示すると、サポートされているアニメーションや画面切り替えがすべて効果的に表示されます。
    • Excel でのデータ分析 – Excel Web App では、ピボットテーブルの編集、クエリテーブル、高度なグラフ、新しいタイプのスライサーなどがサポートされるようになりました。

    (上図 -- Word エディタでの新しいレイアウト ビュー)

     

    (上図 -- PowerPoint Web App に画面切り替え機能を追加)

     

    要望が多く寄せられた機能

    Microsoft では、Web Apps に追加して欲しい編集機能を利用者に伺いました。新たに追加する機能を検討するときには、次のようなさまざまな要素を考慮しました。

    1. 利用者からのフィードバック – SkyDrive にある Office Web Apps の [ファイル] メニューに [フィードバックを送る] コマンドを用意しました。2010 年の最初のリリース以降、利用者からは 65,000 を超えるフィードバックをお寄せいただきました。これらのフィードバックをできるだけ多く、正確に読んで処理していく中で、フィードバックのトピックの傾向を分析するツールを開発しました。
    2. データの活用 – Microsoftでは、デスクトップ版の Office アプリケーションで最もよく使用されているコマンドについての情報を数年間にわたって収集しました(このプログラムへの参加を選択した利用者についてのみ)。そして最も使用頻度の高いコマンドを調べ、Web Apps に追加する場合の優先順位付けを行いました。
    3. Web 用に最適化 – どこからでも作業でき、共同作業や共有が行えるという Office Web Apps の設計のポイントに合致する機能に焦点を絞りました。たとえば、「コメント」を追加する機能は他の使用者との共同作業に非常に便利であるため採用しました。

    利用者のフィードバックに基づいて追加した機能には、次のものがあります。

    • Word Web App の文字カウント – 意外でしたが、非常に多数の利用者からこの機能が欲しいというフィードバックをいただきました。
    • OneNote の検索機能 – ナビゲーション ペインの最上部に検索用のテキストボックスを配置しました。ページ内やセクション内にある単語を容易に検索できます。
    • PowerPoint での動画の表示 – スライドショーで動画を表示できるようになりました。標準的な再生制御機能もすべて用意されています。
    • アプリケーション全体で使用できるコンテキスト メニュー – より多くの場所で右クリック機能が利用できるようになりました。
    • コピー/貼り付け機能や元に戻す機能の改善、および Excel での印刷機能。

    この数年間で、この他にも多数の機能が追加されたことをご確認ください。最新の Office Web Apps をまだチェックされていないのであれば、印刷、グラフ、複数ワークシートのサポート、インク表示などの新機能が追加されていることにお気づきになるでしょう。

     

    ・ タッチ ユーザー インターフェイスのサポート

    Office Web Apps の大きな利点の 1 つは、あらゆる場所にあるほとんどのデバイスから Office のドキュメントを開けることです。

    さまざまなデバイスやブラウザーのサポート

    Office Web Apps は HTML5 に対応しています。そのため、現在使用されているほとんどのブラウザーで実行でき、プラグイン(ActiveX、Flash、Silverlight など)を用意する必要がありません。対応するブラウザーには、Internet Explorer、Chrome、Firefox、および Safari が含まれています。また、タブレットやスマートフォンなど、新しいさまざまなハードウェアで実行できるよう Web Apps を最適化しました。

    タッチ ユーザー インターフェイス

    Office Web Apps のユーザー インターフェイスは、タッチ対応デバイスで快適に動作するよう改善されました。改善された項目には、指での操作がしやすいボタン間隔への変更、タッチによる新しい選択機能、表の挿入や色の選択などに対応した新しい UI コントロールの導入、PowerPoint での指による形状のドラッグ、ピンチやスワイプなどの動作への対応などがあります。Office Web App ブログの今後の記事では、この分野についてより詳しく説明する予定です。次に例を示します。

     

    (上図 -- タッチ ユーザー インターフェイスによる操作)

     

     

    (上図 -- マウスによる操作)

     

    モバイル インターフェイス

    Office Web Apps の最初のバージョンでは、ブラウザー機能を持つほとんどすべての電話機で Office ドキュメントを表示することができましたが、操作性は非常に基本的なものに限られていました。この最新リリースでは、Android や iOS のような新しいスマートフォンの機能を利用して、高画質で表示することができます。

     

    (上図 -- 携帯電話での Excel スプレッドシートの表示)


    ・ 共同作業

    このセクションでは、Office Web Apps の新しいコラボレーション機能の例について説明します。これらの機能は、いずれも他の利用者との情報の共有や情報の収集に役立つよう設計されています。

    すべての Web Apps での同時編集

    ドキュメントを Web 上に配置することの大きな利点の 1 つは、共有や共同作業が容易になることです。Office Web Apps の最初のリリースは、Excel および OneNote での同時編集に対応していました。その後、Word での同時編集機能も追加されました。さらにこのアップデートでは、PowerPoint での同時編集機能も追加されました。これによって、すべての Office Web Apps での複数ユーザーによる同時編集が初めて可能になりました。

    コメント機能

    同時編集作業は便利ですが、多くの利用者はドキュメントを直接「編集」してしまうのではなく、そのドキュメントについてのフィードバックを他の利用者に送りたいと考えていることがわかりました。現在、これはドキュメントやプレゼンテーションにコメントを記入する機能によって実現しています。コメントには返信することができます。また、コメントはドキュメント上に邪魔にならずに表示できるよう設計されおり、ドキュメントへの反映が済めば完了マークを付ける機能も用意されています。

    (上図 -- コメントが付加されたドキュメント)

     

    Excel によるアンケート調査

    人々のグループからのデータをスプレッドシート上に直接収集したいと考えたことはありませんか。現在このようなアンケート調査は容易に行うことができます。データは明瞭かつシンプルに表示されるため、どこでデータが入力されるかについて心配する必要はありません。

     

    (上図 -- Excel で作成されたアンケート調査)

     

    ・ パフォーマンス

    Microsoft では、ブラウザーのパフォーマンスをさらに向上させて利用者の操作性を高める方法を常に模索しており、すべてのアプリケーションに対して、あらゆる面で改善を施しています。一部の例を以下に紹介します。
    .

    • 大きなサイズのドキュメント – 以前のリリースでは、ドキュメントのサイズが大きくなると、編集操作(入力、選択、書式変更など)の速度が低下していました。このリリースではパフォーマンスを改善して、ドキュメントのサイズにかかわらず軽快に操作できるようになりました。この記事は Word Web App で編集していますので、私はこの成果をまさに体験しているところです。
    • スプレッドシートの高速処理 – Excel の大きな利点の 1 つは、データを迅速に入力して分析できることです。Excel の操作の多くが以前のバージョンに比べて高速化しました。
    • PowerPoint の図形描画ツール – PowerPoint の図形描画ツールの操作スピードが向上しました。また現在のブラウザーに装備されているハードウェア アクセラレーション機能も活用して、さらに操作性を向上させています。効果的なスライドを従来よりも早く作成できるようになりました。

    要約

    このブログの記事をお読みになった方が skydrive.com にアクセスし、新リリースを試されることを強く願っています。ご使用になった後は、ご意見をお聞かせいただけないでしょうか。これまでに追加した新機能の多くは、利用者から寄せられたフィードバックに直接応えたものです。Office Web Apps のプレビュー版をご使用の場合は、画面の右上角にあるスマイル マークをクリックして、気に入った機能、気に入らない機能、次に追加して欲しい機能などのご意見をお寄せください。

    Office Web Apps ブログでは、来週以降もこのリリースに関する記事を掲載する予定です。

     

    Mike Morton

    Group Program Manager of the Office Web Applications

  • Access 2013 のご紹介

    2012年7月20日 Posted by Andrew Stegmaier

     

    今回、Access 2013 のプレビュー版をご紹介できることを Access チームの一員として誇りに思います。Access を使用すると、日々の生活や仕事の中で、今まで以上に簡単にデータを管理することができます。このブログ記事では、今回のリリースにおける Access の改善点についてご説明します。

    Access はこれまで、データの管理、ビジネスやチームの運営に役立つツールとしてご愛用いただいてきました。今回のリリースでは、Web に Access データベースを構築する機能が強化され、その利便性はこれまで以上に向上しています。データベースをマイクロソフトの Office 365 にホスティングし、任意のタブレットやコンピュータからセキュアにアクセスすることができます。しかも、そのデバイスに Access がインストールされている必要はありません。

    使い始めるのも簡単です。60 秒もあれば、最初の Access アプリを立ち上げて利用することができます。わかりやすいユーザー インター フェイスを通じて簡単な操作をするだけで、ちゃんと機能し、見た目にも美しいアプリを自動的に完成させることができるのです。また、アプリの動作速度と拡張性を向上させるため、見えない部分でも大きな改善が加えられています。データは本格的な SQL Server データベースに格納することができます。マイクロソフトは SQL Azure を使用してお客様のデータベースをクラウドにホスティングします。ご自身でデータベースをネットワークにホスティングするお客様は SQL Server 2012 をご使用ください。データベースに精通されたお客様であれば、使い慣れた強力な分析ツール、統合ツールを使用して、直接 SQL Server に接続することもできます。

    では、詳細の一部をご覧いただきましょう。

     

    ・ Office 365 を使用してデータベースをクラウドにホスティングする

    ご利用の Office 365 プランに SharePoint が含まれている場合、Access 2013 データベースのホスティングはとても簡単です。面倒なセットアップの必要はありません。データはセキュリティで保護され、バックアップも万全。可用性にも優れているため、お客様は本来の業務に集中することができます。Office 365 Small Business Premium または Office 365 Enterprise のプレビュー版をご用意しています。試用をご希望のお客様はサインアップしてください。スモール ビジネスのお客様でも、大企業のお客様でも、簡単にクラウド環境の Access 2013  のパワーを引き出すことができます。もちろん、企業には SharePoint 2013 と SQL Server 2012 を社内ネットワークにインストールして、データベースを自前でホスティングするという選択肢もあります。

     

    ・ すぐに使える

    テーブル テンプレートのライブラリーには、人、モノ、イベント、タスクの管理に役立つ様々なテンプレートが用意されています。これらのテンプレートはどれも、フィールド、ビュー、リレーションシップ、データ整合性ルールで構成されており、簡単なクリック操作だけで Access 2013 の高度な機能の数々を利用することができます。異なる複数のテーブル テンプレートを 1 つのアプリに組み合わせることや、既存のテーブルのフィールドを追加または削除して変更することも簡単です。詳細なデータ管理に頭を悩ませるくらいなら、多少時間はかかってもデータベースを独自のニーズに合わせてカスタマイズする方が得策でしょう。

     

    ・ アプリのユーザー インターフェイスを洗練されたものに

    テーブル テンプレートを使用する場合も、既存データをインポートする場合も、独自のスキーマを一から定義する場合も、Access 2013 の洗練されたユーザー インターフェイスが自動的に適用されます。データのビューも、検索可能なリスト ビューや Excel 風のデータシートも含めて、Access により自動生成されます。ユーザー側では何もする必要はありません。ビューやテーブルの移動に使用するボタンも自動生成されます。請求書や品目のような関連データがある場合、Access によりこれらの品目のビューが自動的に作成され、そこから掘り下げて詳細を参照することもできます。もちろん、すべての要素がカスタマイズ可能であることには変わりありませんが、それよりは独自のアプリを作成することに集中する方が得策です。

     

    ・ Access アプリ = SharePoint アプリ

    Access 2013 の Web データベースは、今回のリリースで強化された SharePoint 2013 および SharePoint アプリと相性が抜群です。Access アプリはその他の SharePoint  アプリと同様に扱うことができるため、配置、管理、およびセキュアに共有することが簡単にできます。セキュリティが共通のインフラストラクチャで制御されているため、個別にパスワードを管理したり、ログインしたりする必要はありません。Access アプリは公式の SharePoint App ストアや独自のアプリ カタログで入手および共有できます。アプリのインストールはわずか数クリックで行えます。企業の IT 部門は使い慣れた SharePoint ツールを使用してすべてを一元管理することができます。何よりうれしいのは、Web ブラウザーとインターネット接続さえあれば、誰でもアプリを使用できるという点です。しかも、使用するデバイスに Access がインストールされている必要はありません。

     

    ・ SQL Server のバックエンド

    Access 2013  で最大の改良点の 1 つは、アプリの動作が高速化し、信頼性が向上し、大量のデータを処理できるようになったというものですが、そう言われなければ誰もこの事実には気付かないかもしれません。Access のデータベースを SharePoint にパブリッシュすると (設置型または Office 365 のどちらでも)、データを格納するための本格的な SQL Server データベースが自動作成されます。SQL Server に精通しているユーザーであれば、このデータベースに直接接続し、Excel、Power View、Crystal Reportsなどの使い慣れたツールを使用して詳細レポートの作成や解析を行うことができます。いつも使用しているアプリで、仮にその機能を強化する必要が生じたとしても、統合や移行などで安心して対応することができます。詳細については Access 2013 デベロッパー センターを参照してください。

    今後も Access 2013 の驚きの新機能を紹介していきます。どうぞご期待ください。

  • Excel 2013 の紹介

    7 月 19 日 Posted by Diego M. Oppenheimer

     

    グループ プログラム マネージャーの Jane Liles が、Excel チームを代表して、ブログ記事をお送りします。この連載では、次期 Office のリリースに向けて Excel に追加した新機能のすべてをご紹介していきます。

    Excel チーム オフィスの廊下から、ちょっと失礼します!

    今日は、皆さんに Excel 2013 の概要をお伝えします。もう、Office 最新リリースの全容がわかる Office Next ブログ(英語)やその他の Web 記事を読んでご存じの方も多いと思いますが、Excel 2013 は、Excel が 25 周年の記念日を迎えた後くらいにリリースされる新バージョンです。Excel 開発チームは、このバージョンをお届けするために頑張って作業を続けています。Excel 2013 Previewを皆さんに使っていただいてご意見を頂けるのは、私たちにとって、たいへん嬉しいことです。

    Excel は、スプレッドシートによる情報管理とデータ分析を行う強力なアプリケーションです。日々扱うデータや数値をまとめたり、理解したりするのに役立つ機能が何百とあります。Excel 2013 では、その豊富な機能を整理して、使いやすく、直観的に理解しやすく、そして楽しく使ってもらえるようにすることに力を注ぎました。具体的にどういう工夫をしたかをお話しする前に、まず、この方針がどういう経緯で決定したかを少し聞いてください。 

     

    はじめにお客様ありき

    Excel 2013 の製品計画を立てる前に、私たちは、膨大な量の顧客リサーチ作業に着手しました。もちろんそれはリリースのたびに行っているのですが、今回は、特に対象を広げ、あらゆる種類のユーザーを網羅した本当の全体像を把握することを目標にしました。ちょっとスプレッドシートに触ってみるだけの人も、アナリストも、「超パワー ユーザー」(皆さんの身近にも、そんな凄腕の Excel 使いがいませんか?) も含め、とにかく全部です。そのために、小規模企業や、ホーム オフィス、いわゆるコンシューマー、そして大規模組織など、いろいろな場所にお邪魔して実際の Excel ユーザーを観察しました。また、アンケートやグループ インタビューを実施したり、ブログ界隈の情報を漁ったり、1 対 1 での聞き取りをしたり、マイクロソフト MVP や、社員の友人、家族から意見を聞いたりもしました。今までのリリースに対して寄せられたフィードバックにもよく目を通しました。そうして集めたデータの山をかき分けながら、私たちはしばらくの間、じっくりと分析作業に取り組んだのです (Excel チームに身を置くだけあって、みんな、分析は嫌いではありません)。Excel 2013 で注力するポイントを決める際には、この顧客リサーチによって深められた認識が非常に大きな役割を果たしました。

    というわけで、私たちは、以下 4 つの領域に最も力を入れることを決定した上で開発に取りかかりました。4 つに共通するテーマは、「ユーザーにやりたいことを実現する力を提供する」ということです。最初にも書いたとおり Excel は強力なアプリケーションです。また、その力を利用するテクニックに精通したユーザーが既に多数存在して、リストやスプレッドシート、レポート、ビジネス ソリューション、緻密な分析、ダッシュボードなどといった成果物を作り出しています。 

     

    「スマート」機能をさらに充実、楽しい使い心地

    多くのユーザーは、Excel には豊富な機能があることを知っています。しかし、顧客リサーチを実施して気になったのは、選択肢が多すぎて使い方がよくわからずユーザーの腰が引けてしまう状況も珍しくない、ということでした。そこで今回は、使い勝手をすっきりさせて、ユーザーが作業対象のコンテンツに専念できるようにし、その時その時の作業に応じた適切な機能が示されるようにすることを重視しました。このことは、Excel デスクトップ クライアント (「従来型 Excel」) と Excel Web App のどちらにも反映されています。また、ガイド機能を充実させることで、ユーザーの実行できる操作がわかり、データの見た目を思いどおりに設定する作業をすぐ実行でき、機能探しや試行錯誤に時間がかからないようにしました。具体的には、クイック分析、フラッシュ フィル、おすすめグラフ、おすすめピボットテーブルなどの新しいガイド機能を追加しました。グラフの書式を思うように設定できなくて困ったことはありませんか? Excel 2013 では、思いどおりのグラフを簡単に作成し、わずかなクリック操作でカスタマイズもできるようになります。詳しくは今後のブログ記事でご説明しましょう。また、マルチ モニターをお使いの皆さんは、個々の画面ごとに別の Excel ブックを表示させたいと思いませんか? それも、とうとう Excel 2013 で実現します! 

     

    統合化された強力なビジネス インテリジェンス機能

    Excel 2013 では、ビジネス インテリジェンス (BI) に非常に力を入れました。実際、「Excel を、必要な機能がすべて揃ったセルフサービス用 BI ツールにする」という目標を掲げたほどです。たとえば、Excel 2010 および SharePoint 2010 の PowerPivot と同じテーブル型データ モデルを、今回はネイティブ機能として統合しました。既に PowerPivot をお使いの方は便利さをご存じでしょう。さらに、クイック調査、タイムライン スライサー、PowerPivot、Power View などの新しい分析機能も導入しました。そう、あの PowerPivot と Power View が Excel の標準機能になって、Excel の操作性そのままに使えるのです。デスクトップ クライアントでも、SharePoint や Excel Services 上の Web App でも。すごいでしょう? エンタープライズ規模の BI では、Excel がフロント エンドの便利なセルフサービス環境となり、その背後で、SharePoint と Excel Services および SQL Server 2012 によるコラボレーション機能、スケーラビリティ、信頼性、コンプライアンス/制限機能が提供されることになります。

    BI と Excel 2013 についてはお伝えしたいことが多すぎて、今回はほんの一部しかご紹介できません。今後の情報をどうぞお待ちください。 

     

    使いたいすべての場面に Excel を

    どこにいても、どんなデバイスを使っているときも Excel シートにアクセスしたい。それはお客様にとって切実なニーズです。職場の PC や自宅のノート PC、Mac、出先ではタブレットや携帯電話など、あらゆる手段でデータにアクセスできる環境を Excel ユーザーは求めています。そこで、Excel 2013 では Excel Everywhere 環境を強化しました。Excel Web App、埋め込み機能、共有機能やタッチ入力対応の強化によって、タブレット デバイスおよびブラウザーでの Excel の使い勝手が向上し、SkyDrive および Office 365 サービスをいっそう有効活用できるようになりました。「Excel Everywhere」については、次回の記事で詳しく取り上げます。 

     

    新しい Office アプリケーション モデル

    Excel ベースのソリューション構築に携わっている方は、アプリケーション開発やソリューション開発の情勢が、ここ数年で Web サービスやライブ コンテンツの方向へと大きく動いていることを認識しておられるでしょう。今回のリリースでは、新しい Office アプリケーションを作成して Excel に直接埋め込み、Excel を Web サービス コンテンツで拡張できるようになります。拡張機能は単純な JavaScript と HTML5 を使って実装することができ、しかも、デスクトップ クライアントでも Web App でも動作します。

    私たちは、早く皆さんに Excel 2013 のすべてをお伝えしたくてたまりません。いろいろな詳しい情報を発信していきますので、Excel 2013 に関する今後のブログ記事をどうぞお楽しみに。また、Office 2013 カスタマー プレビュー サイトでは実際の機能を体験できますので、ぜひ、皆さん自身の手で感触を確かめてみてください。

  • Office: 新しい Office のタッチ対応

    新しい Office のタッチ対応

    2012年7月18日 Posted by Gray Knowlton

     

    エディターズ ノート: Windows 8 には、ハードウェア アクセラレーション グラフィックスや改良されたタッチ ターゲティングなど、アプリケーションの俊敏なタッチ操作を可能にする各種機能と、タッチ対応 Windows 8 スタイル アプリの開発を促進する新しいアプリ プラットフォームが用意されています。新しい Office ではこれらの機能を利用して、タッチベースの新しいユーザー エクスペリエンスを Windows 8 上で実現します。この記事は Clint Covington (ユーザー エクスペリエンス チーム、リード プログラム マネージャー) が執筆したものです。IE10 ユーザーの皆様から、ビデオを見ることができないとの報告をいただいております。このビデオを見ることができない場合は、Facebook の Office Next ページ (http://www.facebook.com/MicrosoftOfficeNext) をご覧ください。記事内のリンク先については、IE10 (両モード) 対応の高画質版 (YouTube の Office チャンネル,) に差し替えています。

    Clint Covington

    7 月 16 日、サンフランシスコにおいて、Windows 8 に対応した Office の新しいタッチ エクスペリエンスを公開いたしました。私たちが披露したのは、タッチ操作機能を最適化した OneNote 向けの新しい Windows 8 スタイル アプリと、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、その他のデスクトップ アプリをタッチ操作に対応させるための開発チームの取り組みを紹介しました。新しい Office は、ソファーにくつろいでタブレットで操作する場合も、デスクトップでマウスとキーボードを使用する場合も、より快適なエクスペリエンスを実感できるよう設計されています。一般的な作業をより早く、円滑に、直観的に実行できるようにする一方で、高品質のドキュメントを作成するのに必要な機能も実装されています。この記事では、開発チームが何を目的とし、それをどう形にしたかを順を追って説明し、これらのエクスペリエンスをタッチ用に再創造するために使用した設計フレームワークについて説明します。

     

     

    タッチ操作のビジョン

    Office の次期バージョンのプランニングを開始するにあたって明らかだったのは、今後、Office をタッチ操作で使用するユーザーがかなりの数を占めるだろうということです。アプリに新しい次元を加えることのできる機会に恵まれ、私たちは大きなやりがいを感じていました。ハードウェアが急速に進化して新しい形態の PC やモバイル端末の開発が可能となり、それと共に新しい操作スタイルが生まれ、好きな姿勢で、好きな場所でアプリを使用できるようになります。もちろん、今後も多くのユーザーは Office をデスクトップやラップトップで使用し、入力操作には物理キーボードを使用することでしょう。しかし、タブレットやハイブリッド型のラップトップ/タブレット端末を使い始めるユーザーの数も増えていくはずです。そして、その使用状況は実にさまざま。あるときは、椅子の背もたれに体を預けていたり、電車やバス、飛行機の座席で前屈みになっていたり。またあるときは、ソファーでくつろいでいたり、ベッドに寝そべっていたり。立ったまま両手で端末を持って操作することや、山道を歩きながら操作することも可能です。

    私たちはこれらの姿勢のそれぞれについて、どのような作業が適しているか、そして、どのような入力方法が最も適しているかを分析しました。たとえば、物理キーボードは大量の文字入力に最適です (また、ほとんどのユーザーにとって、スクリーン キーボードよりはるかに高速です)。マウスは位置を正確に示すのに適しています。そしてタッチ操作は、大量のストローク (スクローリングやズームなど) を必要とする作業に適しています。一部の姿勢、たとえば立っている状態について言えば、タッチ操作による入力が便利です (とはいえ、入力効率は机に向かって座っている場合に遠く及びません)。どの姿勢にも、どの入力方法にも、作業内容によって一長一短があります。私たちが心がけたのは、さまざまな姿勢とさまざまな入力方法を視野に入れて、Office アプリを直観的に、ナチュラルに、そして快適に使用できるものにすることです。

    これと並行して、Windows についても、タッチ操作機能 (タッチ対応 PC ハードウェアに必要な新しいタッチ デジタイザー、新しいタッチ ドライバー、新しいプラットフォーム API、新しいユーザー エクスペリエンス) を実装するために多大な労力が投入されました。 このプラットフォームにより、複数のアプリケーションで自然なエクスペリエンスを実現するためのコア機能が得られ、新たな姿勢での使用が可能になりました。ちなみに、Office の新しいタッチ機能の多くは Windows 7 搭載機上でも動作しますが、Windows 8 ではその基本プラットフォームに改良が加えられているため、タッチ ターゲットの精度 (目的のボタンを正確かつ簡単にタップできること) から、画面上のボタン サイズ、タッチ フィードバックの速度と応答性など、すべての面でユーザー エクスペリエンスが格段に向上しています。

    Office の次期バージョンを対象としたタッチ機能の開発は 2 つの方向で行われました。その 1 つが、Windows 8 の新しいユーザー エクスペリエンスに特化したアプリ (OneNote、Lync) の新バージョンの開発です。これについては、タッチファーストの新バージョンを設計するために、あえて一から開発が行われました。もう 1 つの方向は、Office アプリのお馴染みのデスクトップ バージョンをすべてタッチ対応にするというものです。これらの Office アプリはマウスとキーボードを第一に設計されたものであり、慣れ親しんだ機能やレイアウトがそのまま踏襲されていますが、そのユーザー エクスペリエンス全体でタッチ操作が可能になっています。この二本立てのアプローチのおかげで、タッチ機能を取り込むために一から開発された新しいエクスペリエンスと Windows 8 の新しいエクスペリエンスが密に統合され、新たに操作方法を覚えることなく、タッチ ユーザーインターフェイスを備えた端末で Office のパワーをフルに引き出すことができます。

    私たちのビジョンは、すべての Office アプリを対象に広範な変更を加えるというものでした。そこでまず、各アプリで特によく使用される操作を特定し、その知見に基づいて開発を進めるという手順を踏みました。その例として挙げることができるのが、メール操作、インスタント メッセージの送信、ドキュメントの閲覧、スプレッドシートの編集、スライドのプレゼンテーションなどです。これらの操作を、タッチ機能だけで、あるいはタッチ操作とマウス、キーボードの組み合わせで快適に行えるようにしたい。それが私たちの願いでした。

     

     

    タッチ操作のガイドライン

    次に私たちが手掛けたのが、Office 全体でタッチ操作を実現するために必要だった共通のフレームワークの構築です。現在のエクスペリエンスと我々が目指しているエクスペリエンスを比較し、その結果として以下の領域に労力を集中させることになりました。

    • タッチ操作の応答性
    • ターゲティング
    • テキストとオブジェクトの選択
    • タイピング
    • コマンドの実行

    これらの各領域について詳細なガイドラインを定め、これだけは必ず実現するという最低目標を掲げました。そして、内部のタッチ言語をマイクロソフト エクスペリエンスの延長線上ですぐに使いこなせるものにするため、社内の総力を結集しました。操作シナリオを想定し、その 1 つ 1 つについてスコアカードを作成し、一貫性のある、俊敏に応答する快適な (ユーザーが手助けなしに安心してタッチ操作をできる) エクスペリエンスを実現するために必要な開発作業の領域を特定しました。以下に、メールの操作シナリオに関して作成した初期のスコアカードの例を示します。

    では、これらのガイドラインについて詳しく見ていきましょう。

    タッチ操作の応答性

    必要なのは、何かをタッチしたらそれが瞬時に応答するということです。パンやズームなどの操作をしたら、コンテンツがユーザーの指先に「くっついて」動くようにしなければなりません。フリックしたときは慣性運動し、画面の端に到達したときは跳ね返って見えるようにする必要があります。指をドラッグしたら写真のサイズが瞬時に変わり、テキストがその回りにリフローするようにして、アクションの表示に物理的リアリティーを持たせる必要があります。

    コンテンツが指先にくっついて移動するエクスペリエンスは、コンテンツをイメージとして再レンダリングし、アニメーションと共に画面内を動き回らせるコンポジッターで表現しますが、これを使用するためにドキュメント サーフェスの大部分をリファクタリングする必要がありました。また、GDI をハードウェア アクセラレーション グラフィックスに変更しました。その結果得られたのが、ナチュラルに、そして俊敏に応答するエクスペリエンスです。以下にいくつか例��示します。

     

    ターゲティング

    ターゲティングとは、目的のコンテンツを正確にタッチできることを意味します。これは完全に物理サイズの問題です。指はマウス ポインターやペン先と比べるとはるかに太いため、画面上では UI 要素を物理的に大きなサイズにしないと容易にタッチすることはできません。このターゲット サイズについては、Windows チームによる徹底的なリサーチによって作成された開発ガイドラインがあり、今回の開発でも終始その規定に従いデザインを決定しました。

    OneNote および Lync 向けの新しい Windows 8 スタイル アプリは一から設計されているため、ユーザー インターフェイスのどのセクションを見ても、狙った場所をすぐにタッチすることができます。デスクトップ アプリでは、多くのヒット ターゲットがマウスおよびキーボードの使用を前提に設計されているため、このガイドラインを順守することができず、サイズをいかに変更すべきかを模索する必要がありました。サイズを大きく変更する必要のあったユーザー インターフェイス要素は、次の 2 種類に分けられます。

    • ユーザー インターフェイスの固定要素。クイック アクセス ツールバー (QAT)、ステータス バー、リボン、Outlook のフォルダーなど、常に表示されている要素がこれに該当します。
    • ユーザー インターフェイスのコンテキスト依存要素。操作状況によって表示が異なります。コンテキスト メニュー、ミニバーなどがこれに該当します。

     

    ユーザー インターフェイスの固定要素

    ユーザー インターフェイスの多くの固定要素は、タッチ可能な最小サイズを大きく下回っており、QAT の [保存] ボタンなど、よく使用するコマンドを高精度でタッチすることは不可能でした。そこで私たちが追加したのが、固定 UI のサイズを変更するためのタッチ モードという新機能です。タッチ モードは、正しく設定されたタブレット端末であれば自動的に起動し、QAT、リボンのタブのサイズを変更し、リボン内の小さなボタンの周りのスペースを広げ、ステータス バーの高さを上げます。さらに、Outlook のタッチ トリアージ アクション バーをオンにし、Outlook のフォルダーを拡大できるだけのスペースを追加します。以下に、タッチ モード機能のオン/オフによる Word のリボンの違いを示します。

    タッチ モード オフ:

     

    タッチ モード オン:

    タッチ モードを手動でオンにするには、QAT のオーバーフロー領域をクリックし、[タッチ モード] アイコンを選択します。以後、このアイコンは QAT に表示され、タッチモードのオン/オフを簡単に切り替えることができます。

      

     

    ユーザー インターフェイスのコンテキスト依存要素

    Office の多くのコンテキスト依存 UI 要素 (メニュー、コンテキスト メニュー、カラー ピッカー、ミニツール バーなど) についても、選択対象は小さいのが実情です。コンテキスト依存 UI はユーザーがアクションを起こさない限り表示されないため、アクションがタッチであるかマウスのクリックであるかに基づいて、タッチ版の UI とマウス版の UI を切り替えるという手法を取ることにしました。このため、タッチモードのオン/オフに関わらず、コンテキスト依存の UI は常に正しいサイズで表示されます。たとえば、タッチ操作によりコンテキスト依存メニューが表示された場合、メニュー項目の間隔を拡大して簡単にタッチできるようにします。以下に、マウス操作の場合とタッチ操作の場合とで、カラー ピッカーの表示がどう異なるかを示します。

           

    形状、グラフ、写真については、ハンドルのサイズを拡大し、Windows のタッチ ターゲティング API を使用して、オブジェクトの選択とサイズ変更が容易に行えるようにします。

        

    Windows 8 の新しい API は、画面に触れた指の形状と最初の接触ポイントを検出します。最初の接触ポイントがハンドルの内部でなかった場合は、指がハンドルに重なっているか、そして、選択が正しく行われているかを検出します。その結果、タッチの精度が向上し、ユーザーのミスタップ率が低下します。これらのタッチ ターゲティング API が Office 全体で使用されているおかげで、いい加減または不正確なタッチでも正確に特定され、ユーザーは安心してタッチ操作を行うことができます。詳細については、Windows 8 エンジニアリング ブログの投稿記事「タッチ操作対応のハードウェアと Windows 8」を参照してください。

    ドラッグでオブジェクトの位置を変更する

    ターゲティングの特殊な例として、オブジェクトをつかんでドラッグするという操作が挙げられます。オブジェクトを別のオブジェクトの上までドラッグするのは、たとえば、Outlook で電子メールを任意のフォルダーまでドラッグするのは、さほど難しい作業ではありません。単にフォルダーをタップする場合と同等または若干それを上回る程度の難易度で済みます。しかし、オブジェクトをドラッグして移動させるとなると、マウス操作と同程度の精度を得るのは困難です。この問題に対処するために追加したのが、ガイドラインとスナップ ポイントです。この 2 つは、写真や形状、その他のオブジェクトを移動またはサイズ変更する際に自動的に表示されるので、オブジェクトを余白や他のオブジェクトに合わせて配置することが簡単にできます。

     

     

    テキストとオブジェクトの選択

    Office の最も基本的な操作の一つが、テキストやオブジェクトの選択です。マウスとキーボードを使用すると、狙った対象を簡単かつ正確に選択し、Shift キーや Ctrl キーで機能を切り替えることができます。指先は、これらの操作を効率的に行うために必要な精度に欠けています。そこで私たちは Windows チームの協力を得て、テキストとオブジェクトの一連の選択パターンを調べ上げ、

    Word、PowerPoint、Excel、OneNote、Visio、Lync および Outlook のメッセージ用に新しいテキスト選択ハンドルを追加しました。以下に示すのは、Word と Excel での例です。

    これらは、モダン ブラウザなどの Windows 8 対応アプリで見られるものと同じテキスト選択ハンドルです。

    複数のオブジェクトを選択するには、Windows のクロススライドのガイドラインに従います。複数のスライドを選択し、ドラッグ アンド ドロップで配置を変更します。PowerPoint では、1 本の指を画面に触れたまま、他の形状や写真をタップすることで、複数のオブジェクトを簡単に選択できます。

     

     

    タイピング

    Office の多くの操作シナリオの中でよく行うのがタイピングです。Windows 8 では、スクリーン キーボードまたは仮想キーボードの開発に多大な労力が投入されています。OneNote および Lync 向けの新しい Windows 8 スタイル アプリでは、仮想キーボードの表示/非表示は Windows API で自動制御します。

    この他、デスクトップ アプリについては、次の問題への対策も必要でした。

    • 仮想キーボードが必要な時に自動的に表示されない。
    • 仮想キーボードがタイピング中の文字に重なることがある。
    • 仮想キーボード表示中は、使えるスペースが狭くなる。

    仮想キーボードの起動

    Office 2010 および Windows 7 では、Windows タスク バーのキーボード アイコンをクリックして仮想キーボードを手動で起動する必要がありました。Windows 8 では、新しいデスクトップ API が追加され、Office アプリで仮想キーボードの表示/非表示が自動制御されるようになっています。

    仮想キーボードがタイピング中の文字に重なる

    仮想キーボードが表示され、それがコンテンツや入力中の領域に重なってしまうことほどイライラすることはありません。しかも、タイピング中にカーソルがキーボードの下でスクロールしようものなら、フラストレーションは頂点に達します。Windows 8 には、仮想キーボードの表示/非表示切り替え、および画面上の表示位置をアプリに通知する新しいデスクトップ API が追加されています。この通知を受けて、アプリ側ではコンテンツを邪魔にならないところまでスクロールし、タイピング中にカーソルが見えるようにします。

    仮想キーボード表示中の作業スペース

    リボンを展開し、仮想キーボードが表示されていると、コンテンツを表示する作業スペースが狭くなることあります。この状態に陥るとユーザーは圧迫感に襲われ、イライラし始めます。この問題を解決するため、タブレット端末上ではリボンを既定で折りたたむようにしました。これにより、ユーザーには広い作業スペースが与えられます。リボンのインタラクション モデルには数多くの細かな改良を加え、折りたたんだ状態での操作性を向上させました。同時に複数のコマンド ([太字]、[斜体]、[下線] など) を実行できるようにもしています。そして、単独で終わることが多いコマンド (表の挿入など) については、実行すると同時に画面から消えるよう工夫しています。

    全画面表示機能も用意しています。全画面表示ではリボンとステータス バーが非表示になるため、貴重なコンテンツ スペースからクロムが取り去られ、ユーザーはコンテンツに集中し、より多くのテキスト行またはセル行を一度に見ることができます。全画面表示の詳細については次の記事に譲ります。

    全体的なタイピングのニーズを抑える

    仮想キーボードは物理キーボードよりタイピング効率が劣ります。私たちが想定した多くのシナリオと新しい操作姿勢では、作業を完了するために仮想キーボードを使用しなければならない場面もあり、仮想キーボードへの依存度をできる限り軽減しようと考えました。

    一般的なパターンとしては、提案メニューと、最近使用したドキュメントのリストで過去の入力内容を提示することが挙げられます。長年にわたって、アプリは最近開いたドキュメントへのパスを記憶しています。これは、ユーザーが主に 1 台のコンピュータを使用していたころはうまく機能していました。しかし、スマート フォン、タブレット、クラウドを使用していると、ユーザーは複数のドキュメント、複数のマシンに、自宅や職場からアクセスする必要があります。Office サービスに接続していると、ドキュメントとよく使用する位置情報の MRU では、ユーザーが使用するすべてのデバイスを対象にローミングが実行されます。これにより、覚えづらい時代遅れのファイル パスを入力しなくて済むようになり、ファイルのオープンや保存で発生するトラフィックを大幅に削減することができます。

    Excel では、新たに追加されたフラッシュ フィル機能を使用すると、シートの入力内容に基づいて候補の値が自動的に入力され、時間の節約につながります。その使用例を以下に示します。

     

     

    コマンドの実行

    タッチ操作で最後に注目すべき領域がコマンド エクスペリエンスです。

    デスクトップ アプリでは、今回私たちが想定した作業シナリオを、リボン、バックステージ、コンテキスト メニュー、ミニバーに頼ることなく実行するのはほぼ不可能でした。しかも、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムの結果から、多くのコマンドがキーボードで実行されていることがわかっています。使用頻度の高い [切り取り]、[コピー]、[貼り付け]、[削除] などのコマンドが、アプリのコマンド インターフェイスではなく、キーボード経由で繰り返し実行されているのです。以下に、コマンドライン エクスペリエンスの改善に向けて私たちが策定したガイドラインの一部を紹介します。

    • 一般的なコマンドは、簡単に見つかりすぐに使用できるようにする
    • タッチ操作とマウス/キーボード操作の間で、コマンドの配置に一貫性を持たせる
    • 使用頻度の高いキーボード アクション ([切り取り]、[コピー]、[貼り付け]、[削除]) は、簡単にアクセスできるようにする
    • ユーザー エクスペリエンスに親しみを持たせ、タッチ操作に対応させる

    想定したシナリオを評価したところ、そのほとんどは一部のコマンドだけで達成できることがわかりました。Office をタッチ操作で使用するユーザーが増えると、机に向かってマウスとキーボードを操作するだけではない、新たな作業スタイルが確立されることでしょう。多くのコンテキスト (テキスト、写真、形状、表などが選択された状態) においても、一部のコマンドで操作の大部分が行われることがわかっています。先に説明したように、画面の垂直方向の領域は貴重な存在となっています。これらすべての知見から、私たちは、使用頻度の高いコマンドのアクセス性を向上させる一方で、画面の垂直方向の領域をコンテンツ用に可能な限り確保するという結論に達しました。

    さらに、Windows 8 向けの新しいアプリの設計段階では、開発中のその他の Windows 8 アプリの目的と設計言語との一貫性を保ち、作業に適したエクスペリエンスをユーザーに提供することを目指しました。最も大切なのはユーザーに作業に集中してもらうことであり、Office のユーザー インターフェイスからは決別しようと考えています。Windows 8 は設計上、アプリが画面上の領域を 1 ビット単位で制御できる構造となっており、その作業スペースはユーザーに明け渡たされるべきものです。これにより、読む、タイピングする、コンテンツをいろいろ動かして見るといった作業に必要な空間的余裕が得られます。アクションを起こす必要があるとき、実行すべきコマンドは、単にクリック、タップ、またはスワイプすることです。

    ミニ ツール バー

    Office 2007 で導入されたミニ ツール バーは、テキストまたは特定のオブジェクトを選択しているときに表示される小さなコマンド ストリップです。ミニ ツール バーの目的も、よく使用するコマンドに効率的にアクセスできるようにすることです。次期 Office では、このミニ ツール バーを拡張してタッチ操作をサポートしています。

    デスクトップ アプリのミニ ツール バーについては、ユーザーが選択中の項目 (テキスト、セル、イメージ、図形など) をタップすると表示されるように仕様を変更しています。[貼り付け]、[切り取り]、[コピー]、[削除] など、よく使用するキーボード コマンドがミニ ツール バーに追加されているので、バーチャル キーボードにアクセスする回数が減り、作業目的をより早く達成することができます。以下に示すのは、写真編集時に表示されるミニ ツール バーです。

    第 2 レベルのコマンドは、ミニ ツール バーからコンテキスト メニューとしてドロップ ダウン表示されます。ここに配置されるコマンドの使用頻度はあまり高くありませんが、マウスやキーボードでよく実行する右クリック アクションをタッチ操作で代行できるというメリットがあります。コンテキスト メニューには、ミニ ツール バーに表示されているコマンド ([切り取り]、[コピー]、[貼り付け] など) が複製されて表示されるということはありません。以下に示すのは、同じ写真でコンテキスト メニューが展開されているときの状態です。

    インキャンバス コマンド

    他のユーザーとのコミュニケーションは、タブレット端末での最重要シナリオの 1 つです。メールについては、特定のコマンドだけで操作の大半を占めることがわかっています。よく使用するコマンドの例として、[返信]、[全員へ返信]、[転送]、[フォルダへ移動]、[フラグの設定]、[開封済みにする] が挙げられます。

    当初、これらのオプションはメール メッセージ一覧に配置していました。しかし、Outlook をタブレット端末で使ってみると、それが決して使いやすい配置ではないことがわかりました。前屈みになって端末を両手で持っていると、画面中央の [削除] ボタンにアクセスするのが極端に難しかったのです。この姿勢のときは、親指を使って画面の端に沿って目的の領域を探す方が格段に簡単です。以下に Outlook のサム バー操作の様子を示します。

     

    リング メニュー

    指先に表示されるツール、それがリング メニューの目指す位置付けです。リング メニューは、Windows 8 対応の新しい OneNote アプリでの入力時または編集時に表示されます。編集時に最もよく使用されると思われるコマンドが、対象コンテンツのすぐ近く表示されるのです。作業中、コマンドはメニューの後ろにしまい込まれています。そして、たとえば、テキストのフォーマットを設定したくなったら、このリング メニューと必要なコマンドをクリックまたはタップしさえすればよいのです。

     

    リング メニューは、使用頻度の高いコマンドをすぐに使用できるようにするという目的でデザインされています。その他のコマンドが必要な場合は、メニューの中央部から外側に向かって指をスワイプするか、メニューの周りの任意の矢印をタップしてください。たとえば、書式設定用のその他のコマンドは、太字の周りに表示されます。

     

    コマンドがしまい込まれているときは、リング メニューの表示内容は実行中の作業内容によって異なります。たとえば、入力中に表や箇条書きを挿入する場合は、次の項目が表示されます。

    また、画像を処理している場合は、次の項目が表示されます。

    各メニューの下にはそのときに必要なコマンドまたはツールが格納されています。最もよく使用する 8 つのアクションについては、メニューを展開する必要さえありません。必要なコマンドの方向にスワイプしさえすればよいのです。たとえば、一部のテキストを選択している状態で、折りたたまれているリング メニューを右にスワイプすると太字コマンドが、上にスワイプするとコピー コマンドが、左にスワイプするとやり直しコマンドが表示されます。いわば、キーボード ショートカットのタッチ操作版です。このスワイプ操作は、作業中のコンテンツの邪魔をすることなく、タッチ操作をより早く、より滑らかに実行するための方法の 1 つにすぎません。

     

    アプリ バー

    他のすべての Windows 8 スタイル アプリと同様、Lync および OneNote の画面下部にはページ間を移動するためのアプリ バーを配置しています。画面の端から内側に向かってスワイプするか、右クリックする (または Windows キー + Z を押す) と、アプリ バーがスライドして現れます。

    この OneNote のスクリーンショットでは、前のノート/次のノートに移動すること、ノートブックやページのリストを呼び出すこと、新しいページを追加すること、そしてアプリを使用した感想を開発チームにフィードバックすることができます (ぜひご協力ください)。

    このアプリ バーの内容は、何を右クリックしたかによって異なります。たとえば、OneNote ノートブック内のセクションを右クリックした場合は、アプリ バーの左側に追加のコマンドが表示され、セクション名の変更、セクションの削除、セクションへのリンクのコピーができるようになります。

     

    まとめ

    Office をバスや飛行機で移動中でも、ソファーの上でも、ホテルのロビーでも使用できるようにする、そんなまったく新しい使用方法の開発に携わる機会に恵まれて、私たちは大きなやりがいを感じています。普段よく使用する作業をタッチ操作で、より早く、円滑に、直観的に実行できるようにする一方で、高品質のドキュメントを作成するのに必要な機能も実装しました。私たちが楽しみながら Office を開発したように、ユーザーの皆さんにも新しい Office の操作感覚をお楽しみいただければ幸いです。一部のタッチ操作については若干改良すべき点が残っていますが、ぜひともプレビューをダウンロードし、OneNote MX をインストールして、使用したご感想をお聞かせください。皆様のコメントを歓迎します。ご協力に感謝します。