こんにちは。マイクロソフトの安藤です。
今回は、同期によって更新元からダウンロードされた更新プログラムのクリーンアップ (削除) についてご紹介します。
同期を行うと、WSUS サーバーは更新元から更新プログラムのメタデータを取得し、WSUS データベースに格納します。WSUS サーバーが初めて同期するときは、同期オプションの構成時に指定した更新プログラムのメタデータがすべて取得されます。最初の同期の後は、更新元への前回の接続時以降に利用可能となった新しい更新プログラムのみがWSUS サーバーによって取得されます。
更新プログラムをクライアントへ配信するためには、メタデータの同期と、更新ファイルの準備の両方が整うことが必要です。これらの情報は次のとおり別々の場所に保存されます。
1. メタデータは WSUS データベースに保存されます。
2. 更新ファイルは、同期オプションの構成に応じて、WSUS サーバーまたは Microsoft Update サーバーに保存されます。
1. メタデータのクリーンアップ
=============================
WSUS データベースに一旦保存されたメタデータを削除することはできません。
したがって、クリーンアップを実施したい場合には、その背景となったシナリオによって対策が異なります。
a. WSUS データベースを配置しているドライブの空き容量不足が判明した場合
b. [製品とクラス] から不要な製品やクラスを整理した場合
a. の場合、空き容量が十分なドライブを用意して、WSUS データベースを移動します。保存されているメタデータは WSUS を運用する上ですべて必要なデータであるため、そもそも削除することは適切な対策ではありません。そのため、既存のデータを残しつつ、空き容量が十分ある別ドライブにデータベースを移動します。
b. の場合、適切な対策はありませんが、敢えて不要なデータが残っていないデータベースにクリーンアップする場合は、WSUS を再構築します。データベースを一旦削除し、再インストールした後、必要な [製品とクラス] だけが選択された状態で同期を実行します。結果として、必要なデータだけが保存されたデータベースの状態になります。
2. 更新ファイルのクリーンアップ
===============================
WSUS サーバーに保存された更新ファイルをクリーンアップする場合、WSUS 管理画面のオプションから、[サーバー クリーンアップ ウィザード] を実行します。
- クリーンアップ ウィザードの対象項目
WSUS の管理画面で、[オプション] - [サーバー クリーンアップ ウィザード] をクリックすると、クリーンアップ対象の選択が可能です。
・ 不要な更新および更新のリビジョン
期限切れの更新プログラム、および 30 日間以上承認されていない更新プログラムを削除します。
また、30 日間以上承認されていない古い更新プログラムの改訂版を削除します。
・ 不要な更新ファイル
更新プログラム、またはダウンストリーム サーバーによって必要とされていない更新ファイルを削除します。
・ 期限切れの更新
承認されることなく Microsoft により期限切れと指定された更新を拒否します。
・ 置き換えられた更新
30 日間以上承認されていない更新プログラム、現在クライアントによって必要とされていない更新プログラム、および承認された更新プログラムによって置き換えられる更新プログラムを拒否します。
クリーンアップ ウィザードでは、更新ファイルの他にコンピュータのクリーンアップも実施可能です。
・ サーバーにアクセスしていないコンピュータ
30 日以上サーバーにアクセスしていないコンピュータを削除します。
メタデータと更新ファイルとでは、それぞれクリーンアップの対策が異なります。特に一旦ダウンロードされたメタデータは後から削除することができないため、事前に空き容量が十分なドライブを準備しておくこと、もしくは [製品とクラス] を適切に検討することが、WSUS を運用する上でのポイントのひとつとご理解いただければと思います。