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IIS7, PHP on IIS を中心とした情報発信ブログです。

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【IIS7】 Smooth Streaming FAQ

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Alex Zambelli さんのブログ
http://alexzambelli.com/blog/


原文:
Smooth Streaming FAQ


(独自翻訳 by 奥主:正確な表現は原文を参照ください。)

この FAQ はできるだけ最新にアップデートしていくのでブックマークしていただいて、時折 更新されたかチェックいただけると幸いです。

Q: Smooth Streaming ってなんですか?
A: Smooth Streaming は HTTPベース アダプティブストリーミングのマイクロソフトの実装です。

Q: アダプティブストリーミングって何ですか?
A: 従来のメディアストリーミングのように動作しながらも実は HTTP プログレッシブダウンロードを活用しているハイブリッドなコンテンツ配信方法です。要約すると、サーバーからクライアントへの連続した小刻みなHTTPダウンロードです。従って、一つの長いダウンロードでもなく、固定ビットレートのストリームでもありません。コンテンツは複数のビットレートでエンコードされているのが普通で、とても小さな「塊」の連続として送信されます。クライアント側ではネットワークの帯域状況、CPUの性能に応じて、動的に要求するビットレートを違うもの(異なるサイズ、異なる画質)に切り替えることができます。これにより、常にその時点での最良のビデオ品質を受信することが可能になります。

Q: マイクロソフトはこの技術をどのように展開するのですか?新しいプラグインなどをインストールしないといけないんでしょうか?
A:
これは Smooth Streaming を使って何をしようとしているかによります。

  • エンドユーザーの方であれば - 皆さんは Silverlight 2 以降がマシンにインストールされていれば OK です。
  • コンテンツ制作をなさっている方であれば – エンコードを行うソフトウェアのアップグレードが必要です。MP4ベースの新しい Smooth Streaming ファイル形式をサポートしている必要があります。現在は  Expression Encoder 2 SP1 だけになりますが、他の製品のサポートも順次行われます。
  • ホスティング事業者 あるいは CDN を運営されている方であれば – Windows Server 2008 サーバーに  Smooth Streaming extension for IIS7 をインストールする必要があります。このコンポーネントにより IIS7 が Smooth Streaming 資産のクライアント向けサービスを行えるようになります。
  • Silverlight を使用した Web 開発者の方であれば - Smooth Streaming プレイバック機能をアプリケーションに付加する必要があります。これは Expression Encoder 2 SP1 に含まれている Silverlight 2 player templates を使用いただくか、 Open Video Player for Silverlight を実装するか、 MediaStreamSource ベースのアダプティブストリーミングを一から開発するかのいずれかになります。

Q: Smooth Streaming が実際に動作しているのをどこかで見れないのですか?
A:
SmoothHD.com にアクセスしてみてください。オンデマンドの Smooth Streaming のデモがご覧いただけ��す。高速回線(3MBps以上)であれば最高 720p HD のビデオコンテンツをご覧いただけます。Smooth Streaming の再生のための前提条件は Silverlight 2 のブラウザープラグインがマシンにインストールされていることだけです。

Q: Smooth Streaming の出荷時期はいつごろですか?
A:
Smooth Streaming extension for IIS7 のベータ版は既に download 可能です。このバージョンの Smooth Streaming extension はオンデマンドストリーミングだけサポートします。最終版のこの IIS7 extension は 2009年 Q2 に出荷予定となります。
注意:UIも含めて日本語で出荷する時期を指していません。

Q: Smooth Streaming は Windows メディアサービスや Windows メディアプレイヤーと互換性があるのですか?
A:
いいえ、ありません。 Smooth Streaming をサービスするには Windows Server 2008 と IIS7 が必要です。また、  Smooth Streaming 再生は Silverlight アプリケーションでのみ可能になっています。

Q: このストリーミングの技術は Windows メディア MBR (multiple bit rate) ストリーミングと何が違うのですか?
A:
Windows メディアサービスはクライアントにコンテンツを配信する上で RTSP や WMS HTTP のような従来のストリーミングプロトコルを使用します。これらのプロトコルで配信されたコンテンツはエンコードされた固定のビットレートでストリーミングされ、ネットワークの状態に合わせてタイムリーにかつ動的に変動させることが困難です。つまり、利用帯域が減少しているようなネットワークの状態を把握した時には既に遅しであり、逆にネットワークの状態が回復した際にもよりよい品質に回復させることもできません。

一方で Smooth Streaming では、細切れにした多数の HTTP ダウンロードをベースにしています。そのためクライアントはダウンロードのスピードを常に評価しつつ 順次ダウンロードするビットレートを途中でも指定できるのでネットワークの状態に適した配信を要求することができます。さらに、インターネットは元来 HTTP 通信を行うためのインフラとして発展してきたので Smooth Streaming は特別なキャッシュやプロキシーの機構・機材を必要としないので既に存在しているホスティング事業者やCDNサービスを提供している場合でも今までの仕組みを利用することができます。このことでスケーラビリティ、アクセス上の制限(ファイアウォールを気にしない)そして、リーチを最大化することが可能になります。

Q: Smooth Streaming は実際にビデオファイルを数千に分割するのですか?
A:
いいえ、ディスク上で物理的に分割をするのではありません。Smooth Streaming ファイル形式に対応したエンコーダーは内部的に連続した断片を一つにまとめた MP4 形式のファイル (ビットレート毎に1つのファイル) である *.ismv あるいは *.isma の拡張子のついた実体と XML 形式のマニフェストになっている *.ism と *.ismc として出力します。Smooth Streaming の最小セットは従って、3つのファイルになります。普通にエンコードされた場合には通常 6-8 のファイルが含まれることになります。
Smooth Streaming クライアントが IIS7 サーバーにファイル内の時間軸上のどの部分かを指定してリクエストした際にMP4ファイルは仮想的にサーバーで断片(塊)に分割され、独立したファイルとして通信されます。このことで、クライアントのリクエストは(経路上で)キャッシュされ、スケーラビリティの確保と通信の最適化が行われます。

Q: Smooth Streaming を使うとすべてのお客様に HD ビデオを提供することが保証されるのでしょうか?
A:
いいえ。Smooth Streaming は奇跡を起こせるわけではありません。HTTP 配信を拡張して活用する仕組みに過ぎません。HD ビデオの配信は引き続き利用されるコーデック(VC-1, H.264 など)の効率に依存します。例えば、ほとんどのビデオを取り扱っている専門家もご同意いただけると思いますが、720p/24 ビデオは 2Mbps 以下の回線では満足できる品質レベルで配信することは難しいです。ということで、2 Mbps のエンコードされたビデオは当然リアルタイムで配信するには 2 Mbps のネットワーク帯域が必要ということになります。そしてこれを IIS7 や Silverlight が劇的に変化させることはできません。そもそも 既知の方法で 2 Mbps データを リアルタイム配信するのに 1 Mbps で済む、そんな方法があるならもう既にみんな使ってますよね、その方法を。:)

Smooth Streaming がしてくれるのは、そうではなくて、コンテンツ提供者が HD ビデオを 受信することができる(十分なネットワーク帯域とCPU能力がある)お客様に対して、ストリーミング全体の品質を犠牲にすることなく、一番低い品質に合わせるのではなく、最適な配信です。言い換えると、Smooth Streaming でコンテンツを提供する方は、聴衆の多くがどのビットレートが最適かを推測する必要がもう無いということです。代わりに幅広いビットレートの種類を用意してエンコードしておけば、クライアント側の処理で最適なものを動的に選択し、スムーズな再生を提供できます。

Q: マイクロソフトは以前にもアダプティブストリーミングを実装しなかったのでしょうか?
A:
マイクロソフトは NBC Olympics 2008 のビデオサイトでアダプティブストリーミングのプロトタイプを開発しました。Smooth Streaming はマイクロソフトがそれを製品化したものです。

Q: Move Networks 社 はどうなんでしょう? Smooth Streaming は Move Networks アダプティブストリーミングのプラグインを置き換えるものなんでしょうか?
A:
いいえ。プラットフォームを提供しているマイクロソフトはアダプティブストリーミングの方式としてSilverlightプラットフォームを提供しており、パートナー様が実際には Silverlight が接続する先のサーバーの配信方式は選択できるようになっています。Move Networks 社が 2008 年に 発表した のはプレイヤーのコンポーネントとして Silverlight を採用いただけることです。しかし、サーバーの配信方式は既存のテクノロジーを使用しており、 Smooth Streaming を使用しているわけではありません。

John Bocharov の言葉を借りると、“私の視点では、我々が  Smooth Streaming で提供しているのはプラットフォームテクノロジーであり、一方で Move Networks 社は革新的な Silverlight のプラットフォームを活用いただいているサービス ソリューション プロバイダーです。 私はこの関係を競合するサービスとは思っていません。目的とするところは、Silverlight へ ストリーミングメディアを提供する素晴らしいサービスを提供する エコシステム の創造であって、Move Networks 社とそのサービスは現在も今後も、引き続き強力で 尊敬すべきこのエリアのプレイヤーです。

Q: Smooth Streaming は新しいコーデックに基づいているんでしょうか?
A:
いいえ。Smooth Streaming は業界標準である VC-1 や H.264 コーデック、WMA や AAC 音楽コーデックををサポートしています。

Q: 既存のコンテンツをすべて再エンコードしないと Smooth Streaming で使用できないのでしょうか?
A:
残念ですが、その通りです。 Smooth Streaming は標準的なコーデックを使用するとは言え、異なるビットレートのファイル間で正確なタイムスライスの一致、あるいは GOP や エントリーポイントヘッダーが要求されます。従って、オリジナルに対してコンテンツを Smooth Streaming 用に再エンコードすることを推奨しています。

Q: なんで Smooth Streaming ファイルを所有している MP4 プレイヤーで再生できないんでしょうか。MP4ベースなのではないのですか?
A:
Smooth Streaming ファイル、そして通信書式は特定の MP4 ボックス構造であり、ライブ配信も考慮に入れたムービーフラグメントを多く使います。ISO ベースメディアファイル書式の規定では、(MP4 ファイル書式の規定)様々の書式オプションを可能にし、展開時の柔軟性を提供しています。これにより、すべての開発者やコンテンツ提供者は MP4 実装におけるすべての規約事項を取り入れているわけではありません。結果、今 お使いの特定の MP4プレイヤーが すべての MP4 ムービーフラグメント("moof"、"mdat")に関する規約を実装しているわけではなく、特に Smooth Streaming のMP4 ボックス構造に対応しているわけではありません。

さらに、SMPTE より、MP4 Registration Authority にて、VC-1 が MP4 コンテナのストレージとして正式に承認されました。MP4 ファイル形式は 大きく H.264 ビデオと AAC 音声コーデックに紐づいており、多くの MP4 プレイヤーはこれらのコーデックのみを受け付けるようになっています。最後に、現時点では WMA Standard と Professional 音声コーデックはどの標準団体からもまだ MP4 内に格納する場合のコーデックとして正式な承認を得られていないのでお使いの特定プラットフォームでサポートされていない可能性もあります。

Q: Smooth Streaming は H.264/AAC をサポートしているんでしょうか?
A:
はい。しかし、H.264/AAC でエンコードされた Smooth Streaming コンテンツを Silverlight クライアントに配信するには Silverlight 3 が必要です。H.264/AAC サポートは Silverlight 3 の新しい再生機能になります。

Q: Smooth Streaming は DRM コンテンツの保護をサポートするんでしょうか?
A:
はい。書式自身は既に PlayReady DRM サポートを含んでいます。機能自身は 3rd パーティのエンコードを行うソフトウェアが PlayReady AES ストリーミング暗号化サポートを製品として実装することで実現していきます。

Comments
  • こんにちは、初めまして。

    Windows Web Server上のIISに、IIS Media Services 2.0を組み込んでテスト的に動作をさせる事はライセンス的に可能なのでしょうか?

    宜しくお願いします。

  • IIS Media Services 2.0 は HTTP の配信の仕組みであり、IISの1機能(Extensionという形はとっているとは言え)な訳でライセンス面では標準機能を使うのと同じです。

    そして Windows Web Server でメディア配信ができるのかというと、そもそも Windows Web Server は Windows メディアサービスというこれまでの方式においても利用可能なので問題ありません。

    ということでいいんでしょうか?なんでしたらメールくださいませ。

  • 奥主さま

    さっそくの返信ありがとうございました!

    まさに!求めていた通りの回答でした♪

    これで安心してテストする事ができます、ありがとうございました!

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