LUN requirement シートの日本語説明です。
使用した Mailbox Calculator のバージョンは 6.3 です。バージョンが異なると入力項目や選択可能な値が異なる場合がありますので、その点ご注意ください。
パート 1 はこちらをご覧ください。
パート 2 はこちらをご覧ください。
参考情報
Exchange 2010 Mailbox Server Role Requirements Calculator
Updates to the Exchange 2010 Mailbox Server Role Requirements Calculator
Mailbox Calculator ダウンロード
Calculator.xlsx の構成
Calculator は以下の7枚のシートで構成されています。今回は、赤い文字のシートについて説明をしていきます。
[Input] シート - このシートはメールボックス サーバーの設計に必要なデータを入力するシートです。
[Role Requirement] シート
[LUN Requirement] シート
[Backup Requirement] シート
[Log Replication Requirement] シート
[Storage Design] シート - RAID 構成を入力します。
[Version Changes] シート
LUN Requirement シート
サーバー ソリューションの LUN のアーキテクチャについて説明します。LUN のアーキテクチャには、バックアップの種類、バックアップ頻度、そして高可用性のアーキテクチャが含まれます。
Exchange 2010 で使用できる LUN 構成は3つです。
· 1つのデータベースに対し 1 つのLUN
· 1つのデータベースに対し 2 つのLUN
· 1つのバックアップ セットに対し 2 つのLUN
1 LUN/DB: データベースにつき 1 つの LUN を設定する場合、データベースとそれに対応するログ ファイルは同じ LUN に配置されます。また 2つ以上のコピーを DAG に配置する必要があり、ハードウェアによる VSS ソリューションの使用はできません。
この方法のメリットは、
· ストレージの管理を簡素化する。少ない LUN で管理する。
· バックアップ ジョブの回数を減らす。
· LUN間でスピンドルを共有しない場合のデータベース間のパフォーマンスを柔軟に分離させることが可能
この方法の懸念点は、
· ハードウェアベースの VSS バックアップ/リストア機能が制限される (クローン スナップショットなど)。VSS に関する詳細は、こちら
2 LUNs/DB: Exchange 2010 で最大 100 データベースを作成する場合、展開する LUN 数はバックアップ方法によって異なります。目標復旧時間が短い場合や迅速な復旧のために VSS クローンを使用する場合は、各データベースをデータベース用LUNとトランザクションログ用 LUN に配置するのが最善策でしょう。この場合、使用可能なドライブ文字の数を超えてしまうため、ボリュームマウント ポイントを使用する必要があります。
· データベース レベルでハードウェア ベースの VSS が可能なこと、データベース単位でのバックアップ/リストアが可能なこと
· LUN間でスピンドルを共有しない場合のデータベース間のパフォーマンスを柔軟に分離することが可能
· 信頼性の向上。単一 LUN のキャパシティや障害による影響範囲を 1 つのデータベースに限定できる。ビルトイン機能であるメールボックスの障害対策機能を使用しない場合には検討すべき事項です。
· 100 データベースに対し 200 LUN が必要であり、ストレージ アレイの最大値を超える可能性がある。
· データベースごとに LUN を使用することで、サーバー当たりの LUN 数が増加し、管理コストと複雑性が増す
2 LUNs/Backup Set: Backup Set とは一晩でフル バックアップできるデータベース数です。一晩でデータベースの 1/7 をフル バックアップする (例えば、週一または2週間に一回フル バックアップを行い、差分または増分バックアップを毎日行うなどして)場合、バックアップをとる全データベースを同一の LUN に配置することで、全てのデータベースの配置の複雑化を軽減できます。サーバー上の LUN 数の削減も可能です。
· ストレージ管理の簡素化。管理するLUN 数の削減
· バックアップ ジョブの削減
懸念点としては、
· ハードウェア ベースの VSS バックアップ/リストアに制限がかかる (クローン スナップショットなど)。VSSに関する情報はこちら
· LUNの容量、障害による影響が複数のデータベースに及ぶ可能性がある
Calculations Pane
Calculation Pane は、入力されたデータをもとに計算を行い、Result Paneに主要な計算結果を返します。
Results Pane
入力データをもとに計算を行い、推奨値を返します。
LUN Design
LUN Design Architecture
1 LUN / DB
LUN Design 表では、推奨される LUN構成が表示されます。
LUN Configuration
Recommended Number of Databases / LUN
1
Recommended Number of Database+Log LUNs / Server
51
Recommended Number of Transaction Log LUNs / Server
0
Number of Restore LUNs / Server
Total Recommended Exchange LUNs / Server
52
LUN Configuration 表では、1 つの LUNに配置すべきデータベース数を表示します (Recommended Number of Databases / LUN)。この値は LUN 構成モデルから導き出されます。
また、ソリューション全体でいくつの LUN が必要か表示されます (Total Recommended Exchange LUNs / Server)。この値は、サーバーごとのデータベースとログのセット (Recommended Number of Database+Log LUNs / Server)用の LUN、リストア用の LUN の合計になります。
Database Configuration
Database and Log Configuration / Server
Database Copy
Max Mailboxes / DB
DB Size
DB Size + Overhead
Log Size + Overhead
DB-x
235
529 GB
635 GB
23 GB
:
--
0 GB
/ Server Totals
26977 GB
32372 GB
1167 GB
/ DAG Totals
24000
161859 GB
194231 GB
7005 GB
/ Environment Totals
Database Configuration 表は、サーバーごとのデータベース (あるいはコピー) 数、データベースごとのメールボックス数、データベースサイズ、トランザクション ログ サイズを示します。
Database and Log LUN Design
DB and Log LUN Design / Server
DB+Log LUN Size Required
DB1
901 GB
DB2
DB3
DB4
45971 GB
275824 GB
Database and log LUN Design 表は、物理 LUN のレイアウトと LUNアーキテクチャ モデルをもとにした LUN ごとのデータベースの推奨数にあわせて、Database Copy 列を表示します (データベース推奨数が 3 の場合、DB1 ~ DB3 が表示される)。サポート レイアウトに必要な LUN サイズ (コンテンツ インデックスや LUN 空き容量率、リストア LUN を使用するか否かにより追加の容量を含んでいます)、および トランザクションログ LUN サイズも表示します。
重要: Database and log LUN Design 表では、数字をふってデータベースを表現しています。しかし、データベースコピーは複数のサーバー上に分散しており、ふられている数字には特別な意味があるわけではありません。サーバー LUN レイアウトの一例としてご活用ください。
パート 4 に続く。