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Exchange Online 2011 年 12 月のサービス更新プログラム

原文の記事の投稿日: 2011 年 12 月 7 日 (水曜日)

今後、数か月にわたって、Microsoft は Exchange Online 2011 年 12 月のサービス更新プログラムを展開します。この更新プログラムの一部として、Office 365 テナント ドメインをホストするすべてのデータ センターでの高可用性アーキテクチャの機能強化を行います。これらの更新プログラムは、2011 年 12 月から、グローバルに、順次、配信され、6 か月以内に完全に展開されると予想されています。サービス更新プログラムが各地域に展開される約 1 週間前に、サービス正常性ダッシュボード ポータルの、計画済みメンテナンスのセクションに、詳細を送信します。更新プログラムが開始するスケジュール設定がされたかについては、このリソースを確認してください。

この更新プログラムに含まれる変更を、以下に要約します。

  • 高可用性アーキテクチャの機能強化: ネットワーク障害が起こったときの復元性を高める目的で、追加のサイトに、高可用性アーキテクチャを拡張しました。管理者とエンド ユーザーは、URL とプロトコル設定でのサーバー名が変更されたことに注意してください。サーバー アドレスに、直接、接続するように構成されたものを含め、クライアント アプリケーションとデバイスの接続は、メールボックスが最新のソフトウェアに移行されたとき、自動的にリダイレクトされます。ごく一部のモバイル デバイスは 100% 準拠しておらず、変更されたポッド アドレスに接続するよう再構成が必要な可能性があります。接続手順については、「携帯電話のセットアップ ウィザード」をユーザーに示してください。
  • Outlook Web App の送信者の写真: 電子メールの送信者情報の横に表示される写真で、組織内の顔と名前を一致させることができるようになりました。写真の表示は既定で有効ですが、この機能を無効にするように Outlook Web App メールボックス ポリシーの設定を変更できます。
  • Internet Explorer 9 App での Outlook Web App モード: Internet Explorer 9 App モードを使用して、Outlook Web App をタスク バーに固定できるようになりました。これにより、クリック 1 つで Outlook Web App を開始でき、その他のブラウズ セッションから分離して、迷わずに実行できるようになりました。また、最小化または非表示の状態でも、着信の電子メールと IM を通知し、タスク バーから一般的な Outlook Web App コマンドにすばやくアクセスできます。
  • グループ命名ポリシー: 組織内のユーザーが作成した、配布グループ (パブリック グループとも呼ばれます) の名前を標準化して、管理できるようになりました。配布グループが作成されたとき、名前に特定の接頭辞と接尾辞を追加でき、また特定の単語を使用できないようにすることができます。これにより、グループ名に不適切な言葉が使用されることを防げます。
  • 保持ポリシーとタグ管理: 組織内のユーザー メールボックスの保持設定の管理が、これまでになく簡単になりました。Exchange コントロール パネルで、メール管理設定を使用して、保持タグおよびポリシーを作成、管理できるようになりました。
  • 複数メールボックスの検索の機能強化: 個別のウィンドウで、メッセージの検索結果のプレビューと各クエリの統計を表示できるようになりました。また、失敗したクエリの再試行からの影響が減って検索パフォーマンスが向上し、スケーラビリティと可用性についての機能強化も行われました。
  • 移行での機能強化: 移行機能についての 2 つの新しい機能強化により、電子メール移行が大幅に効率化しました。
    • 向上した管理機能: 新しい Exchange Online 移行ダッシュボードは、カットオーバー Exchange 移行、計画された Exchange 移行、または IMAP 移行中の管理効率を向上します。テナント管理者は、複数の移行バッチのスケジュール設定、移行バッチの移行状態情報の取得、ユーザーごとの詳細の表示、除外されたアイテムの確認ができます。レポートおよび診断ツールでは、トラブルシューティング エクスペリエンスが向上しました。
    • 同時移行の数: 管理者は、Exchange 管理シェルを使用して、移行バッチの数を最大 50 に増加できるようになりました。
  • Exchange ハイブリッド構成ウィザード: このウィザードは、カレンダーおよび空き時間情報の共有、メールボックスの移動、セキュリティ保護されたメール フロー、および Exchange Online アーカイブのような機能とサービスの構成を単純化することによって、合理的なハイブリッド展開を可能にします。この機能は Exchange Online 2011 年 12 月のサービス更新プログラムには含まれませんが、Exchange Server 2010 SP2 リリースの一部として 2011 年 12 月に使用できるようになります。

これらの更新プログラムをお届けできる日を待ち望んでいます。ご感想もぜひお聞かせください。

それではまた。

Steve Chew
テクニカル製品マネージャー

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Exchange Online December 2011 Service Update」をご覧ください。