(この記事は Excel ブログ 2013年4月4 日に The Office 365 Blog に投稿された記事 Google pulling the rug out again? の翻訳です。)

投稿者: Michael Atalla

 

Pull the Rug Out」という古いゲームを覚えていますか? このゲームは、プレイヤーがラグの上にさまざまなアイテムを積んでいくボード ゲームです。最終的にプレイヤーの 1 人が、上に積んだアイテムをひっくり返すことなくラグを引き抜くことに挑戦します。

非常に高い人気を誇る Google Reader を含め、Google は先ごろいくつかの追加サービスを段階的に廃止すると発表しました。これを聞いて私はこのゲームを思い出したのです。積んだアイテムはほとんどの場合、地面に崩れ落ちていましたから。Google はGoogle Reader を導入し、徐々にその人気を築き上げましたが、ほとんど警告なしに打ち切りを宣言し、顧客を絶句させました。このことについて、Google のある顧客は次のように述べています。「Google は、お気に入りのプロジェクトに無駄に何百万ドルも注ぎ込みながら、最高の製品の 1 つを思いつきで葬ってしまうのです

Google がつい最近行った春の大掃除により、廃止されたサービスの総数は、たった 1 年半で 70 に達しました。そうです。実に 70 のサービスが、わずか 18 か月の間に廃止されているのです

Google がほとんど警告なしに廃止するサービスの中には、つい 2 年前に鳴り物入りで登場した Google Cloud Connect も含まれています。Cloud Connect は、Google ユーザーが Microsoft Word、PowerPoint、Excel のファイルを共有および編集できるようにするプラグインです。Microsoft Office による共同作業を続けるためには、Google ユーザーはたった 4 週間で Cloud Connect をアンインストールして Google Drive をインストールしなければなりませんでした。4 月 30 日までにこれを行えなかった企業は不運にも、非常に多数の従業員、パートナーや顧客が使用している Office ドキュメントによる共同作業を行う手立てがないまま、Google ユーザーを見捨てるしかありませんでした。

しかし、今回 Google が廃止するサービスの中で最も大きな反発を招いたのは Google Reader でした。このサービスは、RSS フィードを通じてお気に入りの Web サイトやブログの状況を把握するために、何十万というユーザーが使用していたものです。

Google Reader の廃止というニュースはユーザーの怒りを招き、ユーザーは Google にこのサービスを元に戻すよう求める請願の Webページを開設しました。この請願の Web ページでは、次のように述べています。「Gmail、YouTube、そして Plus も含め、Google の他の製品を信頼するには、私たちが Google の他の製品を使用している方法と理由が Google によって尊重されると信じる必要があります。これは Reader のデータだけの問題ではありません。Google の製品を気に入っているから、Google の製品が私たちの生活をより豊かにしてくれるから、そしてGoogle がその製品を完全に破棄しないと信じているからこそ Google の製品を使用している、私たちの問題なのです」

多くのユーザーは、この廃止は自分たちの Google に対する信頼を傷つけたと述べています。あるパワー ユーザーは、ハフィントン ポストに次のように語っています。「私は Google 製品の 1 ユーザーに過ぎませんが、多数の Google 製品に多くの時間を費やしてきました。これは、私が提供したもの、つまり私のデータに対し何らかの見返りがあったからです

また、別のユーザーは、「Google Reader の廃止は、コンシューマーへのアピール不足が原因でしょうか? いえ、違います。単純に、RSS が簡単には制御できず、収益化もできないからです」と指摘しています。

先ごろの Google の春の大掃除から、Google の顧客はどのような結論を導き出すことができるのでしょうか。まず、Google には当てにできるようなロードマップがないということです。採算ベースを下回るサービスの廃止は無理からぬことですが、IT 管理者は製品戦略を立てることができるような製品ロードマップを必要とし��います。定期的に更新され、重要な変更については 12 か月前に通知が行われる Office 365 とは異なり、Google は多くの場合ほとんど警告なしで製品の提供を打ち切るため、ユーザーはあわててギア チェンジせざるをえません。

ある報告者が指摘したように、Google がロードマップを提供しないことは不安材料です。Information Week の John McGreavy は、次のように述べています。「私がその一員だったら、理解できると言うかもしれません。しかし、それに納得するかどうかはわかりません。私なら、新しい技術のソーシャル化 (お気に入りの新しい流行語です) に 6 か月、その実装に 6 か月かかる可能性があります。Google の場合、この製品は 6 か月後に存在するでしょうか、それとも別の製品に代わっているでしょうか?」

次に、Google は広告会社であるため、広告によってサービスから利益を得られない場合、そのサービスをお払い箱にすると考えられます。Forbes の Brian Solomon が指摘しているように、Google のビジネス モデルは、後で収益を得ることを期待しながら、無料で製品を投入するものです。しかし、ユーザーにこれらのサービスに対する対価を求める代わりに、Google は、"巨大なユーザー基盤に対し他の方法で埋め合わせをさせる (これまでに、許可なく表示される広告や、プライバシーの低下などがありました)" のです。

Google Reader から広告で利益を得る明確な方法はなくなったと、Solomon は指摘しています。さらに彼は、「Google は広告のような間接的な手段によって Reader から利益を得る方法を見つけられなかったので、何百万もの人々が利用しているにもかかわらず、この製品の提供を続ける義理はないと考えたのです」と述べています。

あなたが Google の顧客なら、このようなサプライズにこれ以上つきあうべきかどうかを判断すべき時期なのかもしれません。業務として、ユーザーの生産性に途方もない量のリソースを注ぎ込んでいても、その生産性は Google のちょっとしたサプライズにより損なわれてしまうのです。生産性は会社の根幹に影響を及ぼします。あなたは不意の梯子外し (pull the rug out) に何回まで耐えられますか?