(この記事は Whymicrosoft.com に 2012 年 1 月 20 日に投稿された記事の翻訳です)

 

マイクロソフトのユニバーサル アクセスへの取り組み
マイクロソフトは 20 年以上にわたってアクセシビリティに対する巨額の投資を継続しており、年齢や障害にかかわらず、誰もが使えるテクノロジを開発することに全力で取り組んでいます。このような将来を見据えた活動は、マイクロソフトの Office 製品の歴史現在のサービス、今後の計画にとって不可欠な要素です。このため、マイクロソフトは新しい製品ラインにアクセシビリティを組み込むことを計画しています。つまり、あらゆるコミュニティに配慮した製品をリリースするために、マイクロソフトの製品リリースのサイクルにはアクセシビリティの分析が盛り込まれることになります。

 

Office 365 スイート全体に及ぶアクセシビリティ
たとえば、Office 365Office Web Apps コンポーネントを作成するときは、以下の領域に多額の投資を行いました。

  • 画面を見ることのできないユーザーのためにスクリーン リーダーを提供する。
  • マウスを使わないユーザーがキーボードを使ってすべての機能にアクセスできるようにする。
  • 視覚に障害があるユーザーが画面を見ることができるように、ハイ コントラスト モードと高 DPI モードでも Office Web Apps が適切に機能するようにする。

この結果生まれた Office 365 スイートの多様なアクセシビリティ機能は、アクセシビリティに対するマイクロソフトの長年の取り組みと、その実用的なテクノロジの提供が成功したことを証明しています。スイートのコンポーネントである、Office Web Apps、SharePoint Online、Lync Online、Exchange Online、および Office は、複数の特定の基準を満たしています。マイクロソフトのお客様は、Office 365 の機能を、この投稿の最後に記載する Office および Windows に固有の機能で補完することもできます。

以下の表の Web Content Accessibility Guidelines は、Web Accessibility Initiative という組織が作成した基準への適合性を示しています。この組織は、コンテンツのアクセシビリティ向上に重点を置き、視覚、聴覚、身体、言語、認知言語、学習、神経に障害のある人や、加齢に伴う障害のある人を支援しています。

この表から、VPAT (Voluntary Product Accessibility Template) を参照することもできます。VPAT には、マイクロソフトが米国リハビリテーション法 508 条の基準にどの程度準拠しているかが記述されています。すべての組織はアクセシビリティを考慮し、ツールおよびテクノロジへの公平なアクセスをすべてのユーザーに提供する必要があります。多くの場合、政府機関は製品のアクセシビリティを評価しなければならず、その評価結果がツールの主要な選択基準となります。あるテクノロジのアクセシビリティが高いかどうかを評価するのは、組織にとって困難な場合があります。VPAT は役に立ちますが、VPAT があるからといって必ずしもテクノロジのアクセシビリティが高いわけではなく、該当する法令に準拠しているわけでもないということを、評価する側は知っておく必要があります。準拠していない場合は、ユーザビリティが欠如していることになり、罰則も科されます。

 

Office 365 で提供されるアクセシビリティ

 

説���

VPAT

Web Content Accessibility
  Guidelines 2.0

Office Web Apps

Office
  2010: Accessibility Investments & Document Accessibility
(英語)

Office Web Applications (英語)

レベル AA の適合性宣言

  レベル A の適合性宣言

SharePoint Online

Accessibility
  and SharePoint 2010 
(英語)

SharePoint Foundation 2010

  SharePoint Server 2010 (英語)

SharePoint Foundation 2010

  AA レベルの適合性宣言

  A レベルの適合性宣言

 
SharePoint Server 2010

  適合性宣言 AA レベル

  適合性宣言 A レベル

Lync Online

Lync
  2010 Accessibility
(英語)

Lync 2010 Attendee

  Lync 2010

  Lync Web App (英語)

該当なし

Exchange Online

障害がある方のためのユーザー補助機能

Exchange
  Server 2010
(英語)

該当なし

Office

Accessibility in Office 2010 (英語)

All Office components (英語)

該当なし

幅広い層の個人ユーザーが生産性向上ツールのメリットを利用できます。そして私は、Google に対し、次の使命を果たすことを要求します。

すなわち、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして利用できるようにすること」です。

昨年の 3 月に 2 つの大学が Google Apps を教育現場に導入したことを受けて、全米視覚障害者連合 (NFB) が司法省に調査を依頼しました。Google Apps には視覚障害者に対する技術的な障壁があり、Google Apps を使用すると、米国障害者法 (ADA) および 1973 年のリハビリテーション法に違反する可能性があったのです。先週、Google Apps のアクセシビリティに関する全米視覚障害者連合による評価について、EDUCAUSE が次のように報告しました。

「最近の NFB の調査の結果、Google Apps には依然として多くの、場合によっては新たな、アクセシビリティの問題があることが明らかになりました」

 

Google の混乱した過去
Google Chrome 1.0 と 2.0 の両方のバージョンで実施された Google Chrome のアクセシビリティに関する調査から、Google の製品リリースには障害のある人への明確な配慮が欠けていたことが明らかになりました。潜在的な顧客にサービスできなくなるというリスクがきっかけとなり、Google は 2011 年 5 月に、ChromeVox というアクセシビリティ ツールの早期ベータ版を開発者向けに公開しました。しかし、ChromeVox はアクセシビリティに対する Google の画一的な解決策に過ぎないようです。つまり、ChromeVox は Chrome 上でしか動作しない Google Chrome の拡張機能なのです。

視覚障害のあるユーザーの大半は、JAWS、NVDA、Windows-Eyes などのスクリーン リーダーを所有しています。彼らは、ブラウザー専用のソリューションではなく、それらを好んで使用します。スクリーン リーダーは画面上のコンテンツやコマンドを声に出して読み上げてくれるため、視力に問題のある人でもソフトウェアを操作できます。しかし、Google のツールを使用するためには、Chrome ブラウザーでは ChromeVox を使用し、その他のアプリケーションでは好みのスクリーン リーダーを使用して、画面上の文章を読み上げる必要があります。繰り返しになりますが、Google の提供するユーザー エクスペリエンスには欠陥が多いのです。ユーザーは、読み上げという基本的な作業を行うときでも、常に 2 つのツールにアクセスする必要があります。好みのスクリーン リーダーと Google の ChromeVox を併用しているユーザーは、先月、次のようにコメントしていました。

「Google サイトには、すべてのスクリーン リーダー(Chrome を含む) に関連するアクセシビリティ上の問題があります。ChromeVoxには、すべてのサイト (Google サイトを含む) に関連するアクセシビリティ上の問題があります」

 

Google のテクノロジは基準に達していない
広範なユーザーのニーズを認識し、対処するという点において、Google はようやく最初の一歩を踏み出したにすぎません。ATHEN (Access Technology Higher Education Network) は、従来の支援技術が Google のツールとどの程度うまく連携するのかを調査し、Google のテクノロジを評価および格付けしました。不安定で、不具合が多く、アクセシビリティが不完全であるという理由で、ChromeVox の評価は「D」となりました。視覚障害者に最も利用されているスクリーン リーダーである JAWS との相互作用性が低いという理由で、Google の評価は「D」でした。キーボードのみを使用したアクセスでさえも評価は「C」です。このテクノロジは、多くの支援技術がキーボードの動作を真似て機能しているため、非常に重要です。ATHEN は、この評価の意義を次のようにまとめています。

「アプリケーションは「A」評価を得て初めて、アクセシビリティが高いと見なされ、公平なアクセスを提供できます」

 

マイクロソフトのアクセシビリティへの取り組み
マイクロソフトは、すべてのユーザーにすべてのコンテンツを楽しんでいただけるよう、さまざまなツールを開発しています。たとえば、Word ファイルを録音図書に変換する Save as DAISY、Windows のスクリーン拡大鏡、音声コマンドでコンピューターを制御する音声入力ツールや、さらに多くのユーザー補助機能があります。

マイクロソフトは、技術的な課題を抱える人と仕事をしているユーザー向けに、専用のツールを用意しています。このようなツールを使えば、アクセシビリティの高いコミュニティで使用できるドキュメントやツールを作成できます。Google は、まだこの領域に取り組んでいません。たとえば、Microsoft PowerPoint 用サブタイトル アドイン (STAMP) を使えば、PowerPoint 内のオーディオおよびビデオにサブタイトルを追加できます。また、この領域においては、すべての人がアクセシビリティの高いコンテンツを作成できるように Office にテクノロジを追加しています。Office 用のアクセシビリティ チェックによりファイルを分析すれば、特別なニーズを持つユーザーがドキュメントを使用するときに起こる可能性のある、潜在的な問題を特定できます。また、お客様は、アクセシビリティの高い代替ドキュメントとして、タグ付き PDF ファイルを作成できます。

アクセシビリティに対するマイクロソフトの取り組みは、サービスとソフトウェアの分野に限定されません。マイクロソフトは、ユーザー補助機能をオペレーティング システムに組み込んでいます。Windows 7 に搭載されたタッチ キーボードやスクリーン キーボードのような機能が、ユーザーに新たな可能性をもたらします。