Share via


Windows 10 機能更新適用時に初期化される設定について

本記事の最新版をフォーラムにて紹介しております。

記事の改訂が含まれる場合がございますので、フォーラムの情報を参照してください。
フォーラムへのリンク


みなさま、こんにちは。 日本マイクロソフトの Setup / Deployment サポート チームです。

今回 Windows 10 の機能更新プログラムの適用に伴う事象について、ご紹介いたします。 機能更新プログラムを適用前には、ご一読をいただけますと幸いです。

ご存知の通り、Windows 10 では約半年に一度 Feature Update と呼ばれる機能更新プログラムがリリースされます。 この機能更新プログラムの適用は (修正パッチの適用と異なり) OS のアップグレード処理に相当するものとなります。 アップグレード処理の際、可能な限り、ご利用のアプリケーションを引き継ぐような動作となりますが、ご利用の製品 ご利用環境によっては、一部の OS もしくはアプリケーションの設定が引き継がれないケースがあります。

機能更新プログラムを適用した際、引き継がれない設定があったり、設定が初期化されてしまうケースがある場合には、 機能更新プログラムを適用後、再設定いただくか、場合によっては、該当製品を再インストールをしていただく必要が あります。適用をご計画いただいている場合は、十分にご検証ください。

setup.exe コマンドで機能更新プログラムの適用を行う場合、/postoobe オプションをつけて、バッチファイル (setupcomplete.cmd)
を指定することで、機能更新プログラム適用の最後に setupcomplete.cmd を自動的に実行させることができます。該当の値の再設定や 製品のインストールがコマンドラインで実施できる場合は、こちらのオプションをご利用ください。

例)
setup.exe /auto upgrade /postoobe c:\Fabrikam\setupcomplete.cmd

これまでお寄せいただきましたお問い合わせ事例のうち、再設定が必要になったケースについて、一部ご紹介させていただきます。

事例1)

一部の端末において、Windows もしくは Office 製品のライセンス認証が外れる。 この場合、機能更新プログラムを適用後、ライセンスの再認証を行っていただく必要があります。

事例2)

一部の端末において C 以外のドライブにインストールした SQL サーバーのインストール パスが機能更新プログラムを適用後、
C ドライブに書き換わる この場合、SQL サーバーの再インストールが必要になるケースがあります。

※補足 上記事象にて機能更新適用の観点と SQL サーバー製品動作観点で確認致しましたが、 現時点で上記のような状態に至る状況は再現できず、そのような製品の問題も確認されておりません。 そのため発生条件も不明です。

<参考情報>
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications\#upgrade
――抜粋――
アップグレードと同時に多数のアプリケーション、ファイル、設定が移行されますが、一部のアプリケーションや設定が移行されない場合があります。
――――――