こんにちは Windows テクノロジー サポートの服部です。 最近いただいたお問い合わせについて今回もご紹介します。
Windows server 2008 や Windows server 2008 R2 環境のサーバーでWSB (Windows Server Backup) を実行したとき、次のような VSS 12289 のイベントが記録される場合があります。 ----- イベント:アプリケーション種類:エラー日付:yyyy/mm/dd時刻:h:mm:ssソース:VSSイベントID:12289タスクのカテゴリ:なし説明:ボリューム シャドウ コピー サービス エラー:予期しないエラー
VSS_E_WRITER_STATUS_NOT_AVAILABLE.An older active writer session state is being overwritten by a newer session.The most common cause is that the number of parallel backups has exceeded themaximum supported limit です。hr = 0x80042409。 操作: PostSnapshot イベント コンテキスト: Maximum supported sessions: 64 Completed sessions: 8 Active sessions: 64 Aborted sessions: 0 Writer failed sessions: 0 New snaphot set: {xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}Old snapshot set: {xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx}Old operation: 1014Old state: 1 Old failure: 0 実行コンテキスト: Writer ライタ クラス ID: {xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx} ライタ名: NTDS ----- Windows Server Backup (WSB) など、VSS を用いたバックアップが実施されると、VSSと VSS writer の間でセッションが作られます。
VSS 12289 のエラーは、このセッションの最大値を超えたことを示すエラーとなります。これは、WSB と VSS writer 間の通信における問題に起因して発生します。具体的には、バックアップ完了後、完了通知の送信時に WSB が正常に応答を返さないため、VSS Writer 側で完了したことを示すフラグがセットできないことが原因となります。
これにより、バックアップを実施する度に、アクティブなセッションが増加し続けます。その結果、アクティブ セッション数が最終的に Windows Server 2008 における最大値である 64 を超えた時点以降、WSB 等のバックアップの度に、このエラーが記録されるようになります。 さて、ここで気になるのは、この問題は、サーバーの運用に何か影響を与えないのか、ということかと思います。 サーバー運用への影響--------------------- 気になる障害情報ですが、現時点では、VSS 12289 のイベントが記録されることによる障害発生の情報はありません。 この問題が発生した場合も、実際には VSS Writer 側でフラグがセットされる以外の終了処理は完了しているため、スナップ ショットの作成処理に特に問題はなく、バックアップ処理に対して、特に影響がないためと考えられます。 今回と同じメッセージで、実際にバックアップに影響を与えるエラーが出た場合は、バックアップ側でもエラーを検知する事になります。 このため、最終的にバックアップが正常終了しているのであれば、バックアップ データは正常であると判断して問題はないと言えます。 回避方法について----------------- 問題が無いとは言え、イベントが記録されるのは困る、というご意見も当然のようにあるかと思われます。 この問題を回避するための方法としては、システムの再起動があります。 システム再起動を行うことでセッション数がクリアされますので、これによって該当のエラーは一定期間 (アクティブ セッション数が 64 を超えるまで) は記録されなくなります。 なお、この問題の修正につきましては、次期バージョンの OS では修正されるとの情報もございますが、残念ながら、Windows server 2008 や Windows server 2008 R2 での修正の予定は確認できておりません。 恐れ入りますが、VSS 12289 のイベントが記録されました場合は、イベントは無視していただくか、定期的なシステム再起動をご検討いただきますようお願いいたします。